appleJam特選 RockMusic's Treasures
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+6曲で初の紙ジャケット、しかも高音質素材のSHM-CDで生まれ変わった夢のような再発盤 the Allman Brothers Band at Fillmore East +6 <Deluxe Edition> 2CD (SHM-CD) \3,800tax in ![]() 間でプレミア価格で取引されている中、何とオールマンの主要全作品を一気にSHM-CDに よる豪華紙ジャケットでの再発という大胆なリリースが現実になりました。普段の当店は他店 が扱いそうにないもので面白い盤を専門に展開するのが主義のお店ながら、自分自身も若 いときも今も夢中で死ぬほど聴いているこの盤がSHM-CDで+6曲で出るとなるとやはりアク ションを起こします。71年7月収録の2曲以外の全曲がオリジナル・マテリアルの71年3月12日 と13日収録の音源で構成、内容的にもデラックスになった手応えが言葉に出来ない満足感を 与えてくれます。ラスト Drunken Hearted Boy のスリリングなこと、作品の印象も変わります。 この元気の良さと中高域シャウト・ヴォイスはエルヴィン・ビショップの飛び入り?? 2009 国内盤ユニバーサル UICY-94003/4 bb's Recommendation2009 ★★★★★ Disc1 1. ステイツボロ・ブルース 2. トラブル・ノー・モア 3. ドント・キープ・ミー・ワンダリン 4. ドーン・サムバディ・ロング 5. ストーミー・マンデイ 6. ワン・ウェイ・アウト 7. イン・メモリー・オブ・エリザベス・リード 8. ユー・ドント・ラヴ・ミー 9. ミッドナイト・ライダー Disc2 1. ホットランタ 2. ウィッピング・ポスト 3. マウンテン・ジャム 4. ドランケン・ハーテッド・ボーイ |
既発盤とSHM-CD盤との徹底比較試聴レポート 今回聞き比べに使用した同タイトルのCDは比較的最近 1999年再発の国内盤ポリグラムPHCR-4440 です。 まず冒頭の「ステイツボロ・ブルース」の出だし部分で早くもまるで音が違うのを実感。明らかに今回のSHM-CDの方が中高域がクリアで霧が晴れた感じの音になっています。帯裏には2003年の米国製マスターを使用したことが明記されていますので、私が今回比較試聴の対象にした99年盤と 03年米国マスターの質的な差が既にその時点であったという、そんな可能性も視野には入れておかないといけないかも知れませんが、でもやはりそれだけでは説明が付かない臨場感の豊かさみたいなものが明白です。一方、好みが分かれる部分ですが中高域から特に高域にかけての輪郭強調度が増す感じで、いわゆるドンシャリのシャリの方が私は気になってアンプのトレブルを目盛り一つ左に回すことで落ち着いた音になりました。業界の消息筋の方の話ではSHM-CDが主にロック音楽に使用され、ジャズやクラシックにはHQCDが主に使用されるという、そういった傾向的背景を伺ったことを思い出す瞬間です。 次に「ストーミーマンディ」を可能な限り大音量で再生して比較、ここでも明らかなのはメインの音の背景に感じる二人居るドラマーの存在感。ステレオだから左右から聞こえるとかいった文字通りステレオタイプな定位のことではなくて、いわば両者のスティック・タッチに髪の毛の差程度のナノ秒単位のタイムラグを生んでいる感じとか、あるいは一人はそのときバスドラに感情を籠めているとき、もう一人はシンバルを我が娘の頭のようになでている感じとか、言葉でいうと妙ですが、そんな微妙な質的空間の差を五感が感じる取れる気がします。さてここでアナログ盤の登場です。もう百万回は聴いたはずのぼろぼろにすり切れたジャケットのアナログ盤ですが、盤質は自慢できるくらいまだクリーンで元気です。全く同じ部分でアナログ盤が今回はやや不利であることを実感、SHM-CD盤では感じることが出来た二人のドラムの気配感が何だか浮き彫りになってこない感じ。う〜ん、これは仕方がないか。これはいわば刀と鉄砲をどっちが武器として強力かを比べるようなもので得意分野が自ずと違うという感じ。しかし、一端バンド全体の臨場感ということでは音の柔らかさ、芳醇でコクもある音に感じ、これはやはり現代といえどもアナログ盤に一日の長があることを実感します。でも、あれなんですよ。つまりアナログ盤が上を行けるのはこのようにCDが無かった時代の録音が主たる比較材料になる訳で、さらにそこにはアナログ大好きというこだわりのひいきも多少あるかも??ですね(笑)。 以上は DENON DCD-1650SR / LAXMAN-L505f / YAMAHA-NS1000M という組み合わせでテストした感想です。ちなみにデスクトップ・オーディオとしてPC接続の某音響メーカーのパワード・スピーカーでの比較実験では残念ながら違いを区別することが出来ませんでした。逆に言えばデスクトップ・オーディオ環境ではソースの素材を問わずオールマイティに水準の音を再生してくれる頼もしいヤツということでもあります。腰のある肉迫感たっぷりの音が小さなボディから再生されているのですから、やはりそれぞれに個性と得意分野があるということで納得です。 |