バレルハウス・チャック(Barrelhouse Chuck)
シカゴブルースのファンに最も愛されているピアニストの一人。今のブルース・シーンにおいてはうっかりすると埋没してしまいそうなヴィンテージ・スタイルのピアノを確固たる自信とキャリアの中で頑なに維持しているその姿に打たれます。それはこのBarrelhouse Chuck と Earwin Helfer を聴いたときの共通の印象です。その理由は彼らが私たちと同じ今の時代を生きている人たちだからということと、その彼らが愛して止まないヴィンテージ・スタイルのブルースを自分自身のセンスでやってるからだと思います。 2002年某月記

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全曲がソロ・ピアノ、それでいて最後まで聴く者を惹きつけておく濃い演奏
Barrelhouse Chuck Blues Calling 〜 Solo Piano CD-R \3,350\2,500税込
冒頭、ブラザー・モンゴメリーに捧げた曲で早くも大当たりの手応え。しかもその手応えが最後の最後まで持続する、まさに自他共に認める入魂のソロ作品といった仕上がりです。途中歌入りの曲もはさみつつ、全10曲24分がまさに黄金のピアノ・ブルース・タイム。アルバムとしてはちょっと短いように感じる収録時間は、時間の長さよりも内容の濃さが勝負だろうと言っている気がする、まさに最高の24分。もともとのピアノ・ファンでなくともこれには一撃で参った!っていう感じの親しみやすさと同時に、マニアも納得のクオリティが凄いです。
2006 USA Viola Records
★★★★★
(収納棚CD7 stock2)

BluesClub
好きな人ほど、解る人ほど泣ける、直球の古典ブルースが満載。共演のビリー・フリンも値千金
Barrelhouse Chuck  Remenbering Masters CD \2,500税込
シカゴのピアノ・ブルース専門レーベル、サイレン(セイレーン)レコードによる制作ではこれが三作目。本作ではギターのビリー・フリンをバディにあと二人の特別ゲストも参加しています。パッケージの表紙で肩を組んでいる、亡きパイントップに捧げた感の#1.Homage to Pinetop Perkinsでの絡みに本作にかける両者の意気込みをビンビン感じる仕上がり。中でも#3.Keep On Drinking のマンドリンには思わず仰け反る瞬間で、この味だからこそのビリー・フリンとのコンビなのでしょう。#8.Double D Boogieでもはや完璧にマットに沈む感、歌のない僅か1分40秒で勝負がつく世界です。過去20世紀に何冊も出た「ブルースの名盤集」、今「21世紀のブルース名盤集」を編纂したらこのサイレン・レコードが制作したブルースアルバムのほとんど、少なくとも半分以上がラインナップされることは間違い無し。ほんとに凄いレーベルだと改めて感じます。同時に出たアーウィン・ヘルファーのピアノ・ブルース・アルバムと併せてピアノブルース・ファンの新たなバイブルになること必至の作品。
2016 USA Sirens Records SR-5025
★★★★☆
(収録棚 CD7 stock1)

BluesClub
再びのキム・ウィルソンとの双頭コンボ、本作もまた近年のシカゴ・ブルース盤で文句無し最高峰の1枚!
Barrelhouse Chuck & Kim Wilson's Blues All-Stars Driftin' from Town to Town CD (Out of Stock)
06年の"Got My Eyes〜"に続く事実上のキム・ウィルソンとの双頭コンボによる第二弾。多くの方から絶賛のお言葉を頂戴した誰もが認めるあの名盤中の名盤を今回また超えてしまった感が大。文句なし今シカゴで一番ノリにノッている名手ばかりが集結、まずは#1.the Big Pushで挨拶代わりの各人のジャブが連続ヒット、心地よい連続パンチを食らってややハイになってきたところにアール・フッカーとオーティス・ラッシュを適度にブレンドした感じのビリー・フリンのミックスパンチが炸裂する#5.Lucky Lou で一回マットに沈む。そのままKOでは勿体ないということで必死に立ち上がり、気合いで臨む後半戦は#8.K&C Boogieで文字通りキムとチャックの左右が確実にボディをヒット、再びハイになってきたところで#9.You Can't Live Long や #12.Ana Leeの必殺シカゴパンチの弾幕が直撃。と、しかしここでラストラウンド#13.Time is Tightでは意外にも、というか今回もまたvery cool なメンフィス・サウンドにて試合終了という展開。前作でもそうでしたけどきっとチャックがMG's風のオルガンを好んでいるのかなとそんな気がする瞬間です。
2013 USA Sirens Records SR-5021 bb's Recommendation2013
★★★★★

チャック近年のベスト作であるばかりか、近年のシカゴ・ブルース盤で文句無し最高峰の1枚K.ウィルソンにW.Big Eye.スミス等々、全員が楽しみながら作った感じが勝因と思います
Barrelhouse Chuck and the All Star Blues Band Got My Eyes On You CD \2,500税込
え、これホントにピアノの専門レーベル、サイレン・レコードの作品?と思うくらいのっけから濃厚なブルース・ハープが迫ってきます。それもそのはず、うっかりすると主役のチャックを食ってしまうくらいのK.ウィルソンの活躍が目立ちます。さらにはエディ・テイラーJr.のギターもかなり強烈、その辺りのニュアンスは#5.のずしんとしたシカゴ・ブルース・チューンで如実に開花。意外な曲はいきなりのメンフィス・サウンド登場の#8で、ピアノものに挟まって登場するオルガンの、何とカッコいいことか。これではまるでMG'sですが、エディのギターも心なしここではS.クロッパーに聞こえます。曲もあの「長ネギ」そのものですぞ。とにかくこのアルバムは全てが聴き所!
2006 USA Sirens Records SR-5014
★★★★★
(収納棚CD7)

ゲストが曲毎に入れ替わる、何とも多面体的な25年間をキャッチしたシリーズ第三弾
Barrelhouse Chuck / 25years of Chicago Blues Piano Vol.3 CD-R (Out of Stock)
イレクトリックなブルースバンドの中で聴くシカゴ・ブルース・ピアノ。ここでは何とニック・モスがソロ(ギター)を担当し、アンソン・ファンダーバーグがリズム(ギター)を受け持っている#6.Barrelhouse Womanや、ボニー・リーがヴォーカル、ジョニー・B・ムーアがギターを受け持つ強烈にファンキーなR&Bチューン#2.Got to Let You Go、さらにはキム・ウィルソンのまったりハープにエディー・テイラーJr.ギターが聴けるマディ・チューン#5.Sailthe Seven Sea's等聴きモノが目白押しの全13曲。チャックのベスト盤がそのままベスト・オブ・シカゴでもあるという盤。
2007 USA Barrelhouse Chuck
★★★★★

トッド・レヴィンのブルースハープと二色のギター他、魅了されるメンバーが多々
Barrelhouse Chuck Salute to Sunnyland Slim (Out of Stock)
feat.S.P.Leavy with Calvin Jones,Willie Smith,Billy Flynn,Hash Brownそのサウンド自体が既に殺人マシンと言いたいくらい琴線に触れるトッド・レヴィンのアンプリファイアド・ブルースハープ。うっかりするとそのレヴィンが主役かと思う活躍+絶妙の歪み感に鳥肌が浮くビリー・フリンのギター。さらに店主ベタ惚れのペキペキ・クリーントーン・ギターのハッシュ・ブラウンと、もうそれだけで満足なのに、そう!このCDはB.チャックのアルバムなのです。タイトル通りサニーランドに敬意を籠めた、まさに成り切りプレイも多々のチャック、全てがブルースへの愛に満ちた1枚。
2002 USA Barrelhouse Chuck
★★★★

AMGの資料を参考にしますと 99年盤 をチャック自身が復刻したもののように思えます。

多彩なゲストが曲毎に入れ替わる、何とも奥深いブルース・ピアノ〜続編
Barrelhouse Chuck 25years of Chicago Blues Piano Vol.2 CD-R (Out of Stock)
ピアニストが主役とはいえ中にはビリー・フリンを全面フィーチャーしたギター・インスト「Walk Don't Run」などをはさみ、決してピアノだらけにならないよう工夫している点が印象的。そのビリー・フリン、#13ではパキ〜ンとした音でアルキンになりきっている姿も魅せてくれます。作品全体一貫して通る太い柱部分、それが基本は王道の中にあるというスタンスです。さすが、永年助演男優賞連続受賞ピアニスト。自らが主役のこのアルバムでさえゲストを主役において曲を作っています。だから何回聴いても変化に富んだ感じがするのだと思います。
2006 USA Barrelhouse Chuck
★★★★★

多彩なゲストが曲毎に入れ替わる何とも奥深いシビれるブルース・ピアノ
Barrelhouse Chuck 25years of Chicago Blues Piano Vol.1 CD-R (Out of Stock)
タイトルだけ見るとこの四半世紀の活動を集大成したワンマンコンピ盤かと思ってしまいますが、実はこれがこの時点でのオール・ニュー・レコーディングだと思います。時にドーキンズ、また時にはコリンズに成りきって弾くビリー・フリンのギターとめちゃめちゃ切ないハープを吹くピエール・ラコックと、さらにはカール・ウェザズビーのギター等、曲毎のメンバーが恐ろしく魅力的です。私は#17で聴けるHash Brownのペキペキ・ギターに捉まってしまいました。全15曲68分超が文句無しすべて『e』1枚!
2000 USA Barrelhouse Chuck
★★★★★

ドライヴ感、タイム感共に絶妙で、歌も上手いという凄いピアノ弾き
Barrelhouse Chuck Prescliption for The Blues with Earwin Helfer CD \2,500税込
クオリティが破格に素晴らしいことに加えて、ピアノに生き物の体温を感じる録音。その二つがまさにサイレン・レコードの傑出した魅力。特筆は#14.Ain't Nobody's Businessでのオルガンとピアノのデュオ、これには鳥肌が浮きます。チャックの歌の上手さもピアノに負けていないというか、彼の歌を聴いてると白人とか黒人とかいう肌の色を完全に忘れます。これは絶対に強みですね。とにかくヴィンテージ・スタイルの珠玉のピアノ・ブルース満載です。入魂のお薦め!
2002 USA The Sirens Records SR-5004
★★★★★
(収納棚CD7)

バックはいつものバレルハウス・チャック・バンドと同じという構成
Blue Fuller and the Chicago All Stars The Meanest Little Girl CD (Out of Stock)
B.チャックが全面参加したアルバムが他にもないか調べていてヒットしたのがこの作品でした。フロントのB.Fullerはシカゴでもベテランのブルース・シンガーですが順番が前後して先に導入したチャックの25yearsものでも歌っている人。一部25yearsシリーズとの重複があって Vol.1で1曲とVol.2で2曲がここから使用されています。いずれにしても耳にはこれがチャックのアルバムに聞こえるくらい全面的な活躍が嬉しいです。
1999 USA Blues Barrel Production
★★★★