Real Blues and American Roots from Black & Tan
作品の濃さと充実度で確実にファンを拡大し続けるオランダのブルース・レーベル、Black & Tan。このページではそのBlack &
Tanの主要作品をまとめてご紹介しております。アメリカ勢と欧州勢入り交じってのいずれも実力者揃いです。
※ダグのこの作品「the Blues in Me」のみDVDです。それ以外の以下の作品はすべてCDです。
歌もギターもすべてのパフォーマンスがダグの呼吸と完全一体化していることを知る映像
Doug MacLeod / the Blues in Me 〜 Live in Concert DVD \3,300tax in
これ以上は望めないかも知れないと思うくらい深みのある残響が彼のトークを
包む冒頭のシーン。その期待がそのまま演奏部分に反映された瞬間、このDVD
を録音・制作したエンジニアのセンスの良さにも思わず拍手喝采です。ダグのよう
にその楽器が持つダイナミックレンジを極限まで活かしつつ、徹底してドラマチック
な表現手法を好む人の場合、一瞬のその静寂をつく僅かなヴィブラートにさえも
百万語に匹敵するニュアンスが含まれています。その微細な一音一音が最適なホ
ールエコーと共に耳に届くとき、あとはもうひたすらダグ・ミュージックに身を委ねる
のみです。曲間の語りをたっぷりとっているのは終始リゾ一発でのパフォーマンス
なので、次の曲の最初の一音の印象の鮮度を高めるための、それもひとつのテク
ニックだと理解しました。セゴビアでさえもダグには敬服するのではと思う一作。
2006年11月オランダにて収録、本編だけで約100分+おまけコーナー沢山有り。
2007 Holland Black and Tan DVD B&T-1001(日本の再生機で通常に再生出来ます)
★★★★★
分類不可のサウンドであると同時に最高のブラック・ミュージックでもある一枚
Billy Jones / My Hometown CD \2,850tax in
二年というのは人が確実に成長し自信を付けるのに必要充分な
時間であることをこれを聴いて思い知りました。前作で受けたやや
散漫な印象は微塵もここにはなく、歌にもアレンジにも威風堂々と
した威厳を感じるくらいになっています。相当練って作ったことが
判る仕上がりには、一昼夜煮込んだソウル・シチューのようなとろ
みさえも感じます。ギタリストである以前にシンガーだと思わせる
だけの歌にも注目、今後飛躍しそうな逸材の中でもこの人は特に
要注目だゾと感じます。
2007 Holland Black and Tan B&T-030
★★★★★
ロックを通過した黒人音楽 〜 だけが持つ微妙なテイストで一杯
Billy Jones / Tha' Bluez CD \2,850tax in
ヴォイスだけ聞いてると20才代かと思うくらい若々しくて、ソウルフルな発声
からハードロッキン・ブルース風の発声法まで、幅広いスタンスが特徴です。
とはいえビリーの本質はソウルにあるのがありありと伝わる作風で、私は過
去の二作品を未聴なので断言は出来ませんが、一時期ロックを通過した黒
人音楽〜例えばレニクラ的なものも懐に取り込んでいるのを感じます。色々
やりすぎて焦点が絞りにくいのと、ラフミックスのままでアルバムにしたんか
い、みたいなアマチュア臭さが残る面(これはわざとかも)少々とまどいは残
るものの、ビリーの才能は充分捉えています。今後が凄く楽しみな人です。
2004 Holland Black and Tan B&T-023
★★★★
アレンジのディテールに今までにない試みを感じる一種の変化球的作品とも言えます
Doug MacLeod / Where I Been CD \2,850tax in
冒頭いきなりの「カム・トゥゲザー」かと思う幕開けですがこれは単に偶然
似てしまっただけのようです。2曲目では女性コーラスをバックに従える等、
今までにない色合いはここいら辺で少しブルースから距離を置いて歌って
みようかなと思ったかどうか。3曲目はまさにこれこそが94年のアルバムで
得た彼のイメージそのままの世界なのですが、しかしここでもパーカッション
に新しい工夫をしています。インドのタブラ風のこの響き、何となく内に向か
っていく歌の持つフィーリングと良く似合います。#5ではドブロによる単弦
弾きのソロが印象的、ちょっとしたこの様々な変化や試みは恐らくは自分
の中に新しい小部屋をひとつ作ろうかなとしているように感じます。
2006 Holland Black and Tan B&T-026
★★★★
ジョージにも思いを馳せた、ダグのアコ度100%のブルース・スピリットが迸る
Doug MacLeod / Dubb CD \2,850tax in
George Harmonica Smithと親交のあったダグ。そのダグをジョージは決してダグ
とは呼ばずいつもダブ、ダブと呼んでいたそうです。このアルバムのタイトルが音
楽用語のダブでないことと、少なくとも94年以降の全作品で一切のオーバーダブ
をしていないことをライナーで強調しています。彼の言葉を借りると自分の演奏は
瞬間のスナップショットのようなもの、こねくった結果の「完成度」は嫌いだとのこ
と。一発録りで恐ろしい完成度の高さを誇るダグが言うと非常にカッコいいです。
ここでも鳥肌が浮くのが#4The Sunshine My Downでのスナップショット、冒頭か
らしてシビれますが、特に中間部のソロで始め穏やかに出た後突如かきむしるよ
うに弾く部分、フィンガーピッキング・スライド故のドラマチックな一瞬でもう最高!
2004 Holland Black and Tan B&T-022 (2004年8月 ロサンジェルス録音)
★★★★★
Doug MacLeod - vocal and acoustic guitar
Denny Croy - acoustic bass
Dave Kida - drums and percussion
Carl Sonny Leyland - piano
ギターという楽器の底知れなさを思い知る一枚
Doug MacLeod / A Little Sin CD \2,850 tax in
冒頭のフィンガーピッキングだけでほとんどの方が参った!というと思いますけど
ウッドベースとシンプルなドラムだけをバックに、一気に聴くものを自分の懐に引き
込んでしまいます。スライドはこう弾け、みたいな#2や目にもとまらぬギャロッピン
奏法の#3、時にはパーカッシブなギター奏法も見せつつドラマチックな展開の#5
等、前半部分だけでかなり濃厚な面を堪能出来ます。歌が抜群に上手いので自
らのギターと歌が相互にインスパイアし合っている様が凄いです。リゾ一発で一瞬
にして自己の世界を構築してしまう#8、くっきりしたリフがかっこいい#10等少なくと
もギターファン、特にスライドが好きでダグを知らないとは言えなくなってしまった、
そんな強烈な曲が多いです。注目されるのはもはや時間の問題と思えます。
2002 Holland Black & Tan B&T-013
★★★★★
オランダ産の南西ルイジア・ナサウンド、まさに裏名盤に相応しい充実作
Sunset
Travelers /
For The Sake of It CD \2,850tax in
appleJamのお客様にはすっかりお馴染みになった、Roscoe
ChenierやPercy Strother
のアルバムでオルガン等のkbをメインに弾いていたあのRoel Spanjersがこんな素晴らし
いバンドをやっていたとは嬉しくなりました。ルイジアナ臭丸出し!のこの最高にゴキゲン
なバンド、エレキはいうまでもなくドブロもアコーディオンも もろにディープ・サウスしていま
す。適度なウェット感とタメの利いたうねりがいわゆるスワンプ・ミュージックの先端をいっ
てます。エレキとアコの両面で実に快感度と好感度の高いサウンドがたまりません。これ
は原産のスワンプ・ミュージックそのものです。Roelのヴォーカルの実力も申し分なくバンド
としても非常にバランスが取れていることを特筆としておきたいです。聴いた人だけがほく
そ笑む、いわゆる裏名盤になりそうで改めてヨーロッパの底力を見せつけられました。
2002 Holland Black and Tan B&T-011
★★★★★
シンガーとしてのマイクに惚れ直す、オリジナルも冴えた歌もの
Mike Andersen Band / Tomorrow CD \2,850tax in
いきなりK.O.パンチをくらったのはデビュー作は別人かと思うくらいマイクの
歌が巧くなっていることでした。マイク自身もそこに相当の自信を持っている
のか、今回のこのアルバムは完璧なヴォーカル・アルバムとして仕上がって
います。とはいえマイクが大好きと思われる、50年代B.B.King特有のフレー
ズや数々のソウルフルなフレーズ、四小節だけで聴く者を仰け反らせる強烈で
シブイ技も惜しみなく発揮しています。ほぼ全曲がオリジナルでそれが良い曲
ばかり。全編、ソウルフルな仕上がりにも参りました。いわゆるギター・ブルー
スとは一線を画した作りも狙い通りなのだと思います。素晴らしい!の一言。
2004 Holland Black & Tan B&T 021
★★★★
分厚いホーンと入魂のB.B.Kingフレーズに感極まれり
Mike Andersen Band / My Love for The Blues CD \2,850tax in
ホーンセクションが豪華なブルースバンドには有名どころであのRoomful of Bluesがあ
りますが、彼らはまさにそのデンマーク版といっていいと思います。非常にスピード感の
ある#3 Yield Not to Temtationは女性のバッキングコーラスも入った分厚いサウンドで
しかし結構クールにキメているのが印象的。もろケント時代のB.B.Kingフレーズが飛び
出す#6 Who Will The Next Fool Beではその入魂のギターソロにマイクのルーツを見た
気がしました。ツボにはまりまくっていてこれは効きました。とにかくゴージャス、バンド
の分厚さに比較してヴォーカルにパワー不足は感じるもののギターの腕前でチャラか。
成りきりとはいえ#8でも聴けるBBフレーズには脱帽。気になる人です。
2002 Holland Black & Tan B&T-014
★★★★
絶好調!〜 今が旬と言える進行形のリアル・デルタがここに有り
Big George Jackson Blues
Band / Southern in My Soul CD \2,850tax in
冒頭から大満足の幕開け、既発を含め三作ともかなり濃くて楽しめる
アルバムですが手応えとしてはこのアルバムが過去最高かも知れま
せん。ギターの音も完璧に近いほど聴くものの琴線を震わせ、これは
ハープファンでなくともそっちにシビれると思います。時代性というもの
を超越したデルタ原産の往時のブルース・サウンドが目一杯詰まって
いるのですがそれが一曲を除きすべて彼のオリジナルという点が凄
い。中でもギタースリム風の#6にはしてやられたという感じで、本家が
イマイチ好みでないという方も惚れ込んでしまいそうな仕上がりです。
2003 Holland Black & Tan B&T 016 (2003年2月〜5月録音)
★★★★★
Big Geroge Jackson - vocals,harp
Jeremy Johnson - guitar
Phil Schmid - guitar
John Schroder - bass
Dwight Dario - drums
Billy Flynn - guitar & bass (on Southern in My Soul)
げんこつ入りのブルース、という感じが実に爽快です
Big George Jackson Blues
Band / Big Shot CD \2,850tax in
前作と全く同じ布陣で望んだBalck & Tanでの2ndアルバム。今回の
特徴は比較的軽快なサウンドに切り替えてスピード感が増したこと。
オリジナル曲が半分くらいになってますが、ジミー・リードの#5.I Found
True Love やホートンの#6.HardHearted Womanなんか聴いてると別
なオリジナル曲と思ってしまいます。アレンジを自分でやっていること
を明記してある辺りやはり表現方法にはこだわりと自負があるのだと
感じます。典型的なルイジアナ調のブルースも含め安定感抜群の説
得力はさすがベテランのなせる技。がっしりした手応えが嬉しいです。
2001 Holland Black & Tan B&T-009
★★★★★
Big Geroge Jackson - vocals,harp
Jeremy Johnson - guitar
Phil Schmid - guitar
John Schroder - bass
Dwight Dario - drums
ずっしり、がっしりした手応えに思わず大満足の一枚
Big George Jackson
/ Beggin' Ain't for Me CD \2,850tax in
重心の低い腰だめのサウンドがまるでヘヴィー級のボクサーが
リングに上がってきたかのようなスリルと興奮を呼び起こします。
クラレンス・カーターやウィルソン・ピケット等に曲を書いていたラ
イターとして知られていますが、39年ジャクソン生まれでその後
グリーンヴィルに移動し自身もステージ活動をしてきました。例え
有名なブルース・スタンダードをやっても彼ならではの「新曲」に
生まれ変わるこの灰汁の強さが今後ファンを拡大していくに違い
ないと感じます。ハープはナチュラルとアンプ・リファイアドを上手
く使い分けていてタンギングが明快なのが特徴。渋いです!
1999 Holland Black & Tan B&T-003
★★★★★
Big Geroge Jackson - vocals,harp
Jeremy Johnson - guitar
Phil Schmid - guitar
John Schroder - bass
Dwight Dario - drums
隅々まで歌いきるギター、ブルースはまさに魂の音楽!
Byther Smith / Throw Away The Book CD \2,850tax in
生まれはミシシッピでも、アリゾナを経て若いときにシカゴに移り
住んだせいかバイザーのブルースからはシカゴ特有のエッセン
スをもろに感じますが、年を重ねるにつれその音に重厚さが増
していくのが痛快です。このアルバムでは88年Razor吹き込み
(91年Bullseyeから再発の"House Fire")のリメイク、"The Man
Wants Me Dead"と"Love Me Like I Love You"を新録していま
すがその音の厚さの違いが歴然、歌は少し枯れてきた気もしま
すがギターはディテールまで歌いきっていて聴き所が多い一枚。
2003 Holland Black & Tan B&T-017
★★★★
現存する大物の一人として益々クローズアップされてきた感じ
Byther Smith /
Smitty's Blues CD \2,850tax in
2000年11月吹き込み、オリジナルとブルース・スタンダードが
半々のバランスの良い内容です。声の張り具合も良く、ギター
はもちろん絶好調です。こういう新譜はほんとに嬉しいですね。
コール・アンド・レスポンス部分で多用しているチョ−キングが
ぐっと来るほどハートに染みてきます。サポートのハモンド・オ
ルガンが比較的さわやかな音色なのが印象的です。バイザー
の特徴でもあるナチュラルなクリーン・トーンがブルースには
ギミックなんか要らないと言ってるようで清々しい作品でもあ
ります。60代後半、まだまだ充実期の真っ直中です。
2001 Holland Black & Tan B&T-008
★★★★
ミシシッピー・デルタからの直球勝負作が新時代をリードする
これがブーブー印のデルタ式ブラック・ミュージック改 2006年型!
Boo Boo Davis
/ Drew,Mississippi CD \2,850tax in
誰にも生涯に何度かの大変身や方針転換の岐路に立つシーンはある。
そこで変身するかしないか、今までとは別の道を行くかどうかは大抵は
個人的な問題。でもこのブーブーの場合は今までのスタイルで培ってき
たファンをかなり驚かせることになることを相当に意識した上でのこれは
大変身だったのだと思います。ドブロ・チューンにDJのスクラッチが被る
ファンキーな#2のミクスチュア・ブルースや、ドラムレスのドブロ・チューン
にシンセ・ストリングスが被る表題曲の#4等、いずれもが従来型のブル
ースからは大きく飛躍した作り。今回は全曲がそうした勝負作であり意
欲作、99年盤から追ってきた耳にこれは画期的な変革に思えます。
2006 Holland Black & Tan B&T-029
★★★★★
ハーモニカに益々存在感を発揮する、その重量感に圧倒されます
Boo Boo Davis
/ The Snake CD \2,850tax in
今回も前作に引き続きヴォーカルとハーモニカに専念。ドラム等は交替して
いますが、ピアノとギターは前作と同じ人。特にギターのJan Mittendorpはい
つもながら、抜き身のロングソードを思わせる切れ味にぐっときてしまいます。
ミシシッピ・スピリットで底がためしたシカゴ風のブルースは時々ウルフそっく
りになるヴォーカルと相まって強烈なインパクトを発散。中でもタイトル曲"The
Snake"はずしんとしたものを感じるヘヴィ級のブルース、ぐいぐいと引き込まれ
ます。個人的なベストは#10、躍動感に満ちたシンプルなリフが活き活きした
ブルースのダンスチューン。これ聴くとほんとにステップを踏みたくなります。
2004 Holland Black & Tan B&T-018
★★★★
ヴィンテージ・シカゴの香りとセットになったリアル・デルタ・ブルース
Boo Boo Davis
/ Can Man CD \2,850tax in
典型的なミシシッピー・モダン・ブルースのシンガー&ドラマーですが根っこに
シカゴ・ブルースを引きずっている感じで、時折もろウルフになるのが特徴。
前作はアーサー・ウイリアムスのハーモニカを全面的にフィーチャーしていて
ハーモニカファンは思わずうっとりしたと思いますが、今回はそのハーモニカ
も自分で吹いています。これがなかなかナチュラルで、おお!やるじゃん!!
という手応え。全体的にとても豪快な作りで、ど頭から飛び出すインパクトの
ある切れ込み鋭いギターは Jan Mittendorp。 appleJamのお客様には既に
パーシーとロスコーのアルバムでお馴染みのオランダでも指折りのギタリスト。
これだけ重量感のある王道を行ったブルースが新録で楽しめるとは幸せっ!
2002 Holland Black & Tan B&T-012
★★★★
アーサーのハープにもメロメロ、二倍楽しめるアルバム
Boo Boo Davis
/ East St Louis CD \2,850tax in
本来ミシシッピーの人ではありますが、所々もろシカゴが顔を出します。
Boo Booのヴォーカル・スタイルがかなりハウリング・ウルフに近く思わ
ずにやりとしてしまいますがゲストのアーサー・ウイリアムスのハーモニ
カにうっとりする点は特筆に値します。きっとこっちが目当ての方もあるに
違いない?これが事実上のデビュー・アルバムですが、全体的に非常に
オーソドックスな作りをしていて新録なのにヴィンテージの風格を備えてい
るのが特徴です。サム・クックの#3.Somebody HaveMerceyでのアーサー
のハープが絶品。アルバム・タイトル・チューン#5.East St Louisは必殺の
ウルフ節が炸裂。デルタ丸出しのブルーム調#10.Walk The Walkも最高!
1999 Holland Black & Tan B&T-005
★★★★
かなり洗練された味わいが印象的、でも野性味もちゃんと有ります
Erskine Oglesby /
Honkin' & Shoutin' \2,850tax in
完成度も高くて、かつゴキゲン度も高い新緑ブルースに出会うと商売柄
じっとしていられなくなるのが常なのですが、今回のこのオグレスビーの
新作はまさにその典型でした。非常にクオリティの高い作品で最近の新
録ものの中ではベストのひとつと言えます。適度にブロウするテナーが、
実にタイトなバンドに乗ってこれ以上ないくらい気持ちよく歌い上げていま
す。もともと歌も上手いのでこれは鬼に金棒というやつです。このバンドの
ギターもめちゃシブいです。Andreas Arltのナチュラルなぺきぺきトーンが
アルバムに箔を付けていることも書き添えたいです。完全に私好み!(笑)
2001 Holland Black & Tan B&T-010
★★★★
ベーシックなサウンドの中に煌めくモダンさ、濃いファンも大満足でしょう
Erskine Oglesby /
Blues Dancin' CD \2,850tax in
気持ちよくスイング&ブロウするテナー、コントロールの効いたドライヴ感を
伴うバンドのサポートがうまく溶け合っています。特にジャジーなバッキング
もOKなブライアンのギター、もこもことうねるチャールスのベースも気持ち良
いです。2ndの"Honkin' & Shoutin'"とメンバーは大幅に異なりますが路線
的には全く同じです。どちらかというとピアノはこちらの方がベーシックなス
タイルに聞こえます。小品ですが#2Two Franc Blues"と#6"Back at
BB's"
の小粋なグルーヴ感はアルバムのハイライト。#9"Tore Up"のざっくざっく
した感じも印象的です。基本的にはホンカーなのかな?という気がします。
2000 Holland Black & Tan B&T-006
★★★★
50年代がいきなり蘇ったかのような渋いサウンド
Percy Strother /
Home at Last CD (Out of Stock)
ここで聴かれる徹底したコテコテぶりなシカゴ・ブルースは、50〜60年代
のシカゴブルースへの情念が吹き出している気がします。1946年生まれ
ですから50年代シカゴ・ブルースの黄金時代にまだまだ幼い少年期だっ
た訳ですが、自らが成熟した今、こうして力一杯ブルースをやれる幸せを
彼は感じているに違いない。聴いててこんなに説得力と至福感にあふれ
た作品は珍しいです。ギターはオランダの実力派 Jan Mittendorpが参加
していて、それも作品のグレードをぐっと持ち上げた感じがします。ナチュ
ラルなトーンで渋くきめてるのがポイント高いです。
年度不詳 Holland Black & Tan BT-002
★★★★
これこそルイジアナ・ブルースの真骨頂!惚れ惚れします
Roscoe Chenier /
Roscoe Style CD \2,850tax in
持ち前の渋い喉とナチュラルかつレトロなサウンドをしたギターがGoodです。
バンド付きの軽快なトラックを聴いてるとそれほど目立ちませんが、ライトニン
・スリムの曲"Geneva"やラストの"Tom CatBlues"のような弾き語り風のスタ
イルになると、俄然ドスが効いてきます。かつて50年代半ばに、ライトニン・ス
リムやレイジー・レスター達と一緒に仕事をしていたルイジアナのブルースマ
ンで1941年生まれ。もう相当のベテランの一人ですが、トレモロを多用した
ギター等、全体的にもルイジアナ調のこのアルバム、地味ではありますが実
に渋く出来上がっております。Jan Mittendorpが脇を固めています。
年度不詳 Holland Black & Tan B&T-001
★★★★
デルタ・スライドの真骨頂、ちょっぴりフォーキーなニュアンスもGood
Dave MacKenzie
/ Old,New,Borrowed & Blue CD (Out of Stock)
(Out of Stock 売り切れ)
本格派のデルタブルースをカントリーブルースで聴きたいという方は絶対
押さえて下さい。このデイヴはルイジアナのBig Daddy 'O'と並んで二人と
居ない存在感有り有りのアコースティック・ブルースマンです。歌も上手い
しギターはもう絶品の一言。ドブロのスライドも絶妙で、その穏やかかつク
ールな世界は一度耳にしたら絶対に虜になることを保証します。これを知
らないと人生損してると言えます。アップライト・ベースとドラムのサポート
も抜群。まさにトリオの真髄ここに極まれりです。店主入魂のお薦め作!
1999 Holland Black & Tan B&T-004
★★★★★
ヨーロッパ発のストレート・ブルース・エキスを凝縮した一枚
Label Sampler / Straight Blues 4U CD \1,500tax in
取り扱い点数は少ないながらも良質でかつ強烈に濃い
ブルース作品を送り出すオランダ最強のブルース・レー
ベル Black and Tan の全アーティストをピックアップした
凄い盤。レーベルの全体像と、ヨーロッパ制作のアメリ
カン・ブルースの質の高さを体験するのにもってこいの
一枚です。これを聴くとまさに目から鱗、その日のうちに
全作品を買い占めたくなる衝動を貴方は抑えることが
出来るか?こんなに濃いサンプラーは滅多にない!
2003 Holland Black & Tan Sumpler 2003
★★★★★