カルロス・クエバス(Carlos Cuevas)
メキシコの栄誉ある音楽フェスFestival OTIの1989年度ベスト・インタプリタを受賞したこともあるピアニスト。彼の姉(妹?)はラテンミュージック界で女王と呼ばれるアイーダ・クエバスで、共にメキシコ音楽界屈指のジニアス・ファミリー。括り的にはラテン系とされるピアニストですが、少なくともこのアルバムではストレートかつメインストリームな もろジャズ度100%の演奏を繰り広げています。彼の血がそうさせるのかラテンフレイバーを感じる部分もありますが根っこはあくまでピュアなジャズそのもの。モーダルな手法でエネルギッシュかつハイスピードに展開するリズム隊との三者のインプロヴィゼーションがたまらなくスリリングで、チック・コリアの68年の作品"Now He Sings,Now He Sobs"を初めて聴いたとき(多分72年頃のこと)の興奮を思い出しました。

このカルロスをジニアスと呼ばずして、今の時代誰をそう呼ぶのか
Carlos Cuevas / Depiction \2,966tax in
(Out of Stock 売り切れ)
冒頭、導入部を聴いただけでやられてしまいました。流れるような指さばき
と緩急自在のスピード感、これもまた実に巧みなベースがそこに絡んでくる
のが圧巻の一言です。全米のジャズファンに包囲網を敷きつつ、米インディ
ージャズを積極展開する販売店兼代理店のディレクター氏のお薦め!という
ページで見つけた作品だったのですが、何故もっと早く気が付かなかったの
か。それはともかく、続く2曲目は重厚さも漂わせつつオフビートの中、うねる
ベースとピアノの対話が実に様になっています。アルバム全編、チック・コリ
アが注目され出した頃を思い出す、久々の武者震いを経験しました。凄い!

2003 USA Cuevitas Music CM-001 2003年9月〜10月 カリフォルニア録音

Carlos Cuevas - piano
Dean Taba - bass
Jimmy Branly - drums


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