キャロライン・ヘリング (Caroline Herring)
ヘリングのデビューは良質のアメリカーナ音楽のファンの間ではよく知られているテキサスBlue Corn Music から。デビュー時のサポートは
Terri Hendrix のプロデュースもしている Lloyd Maines を始め、 Piter Rowan に Billy &
Bryn Bright と、蒼々たる顔ぶれです。出身はミシシッピーでオースチン大学を卒業の後数年して再びオースチンに住み着いたとのこと。デビュー作"Twillight"で早くも国内にも少なからずファンを掴んでいますが2ndアルバムではそのファン層がさらに拡大しそうな気がします。全身からその緊張を解放しすみからすみまでのんびりとした気分で聴けるカントリー・ソング風のSSW、ふんわりしたヴォイスながらも芯に力強さもあってもう何も言うことはありません。デビューから後の成長ぶりが窺える頼もしい2ndアルバムです。と書いてから早10年近い年月が、今般出た2012年盤は音がシンプルになればなるほどくっきりとした個性が浮き出る感じの作りです。2001年某月記、2003年某月加筆、2012年8月23日加筆。
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BluesClub /Americana Club シンプルな弾き語りに個性が充満している、そんな印象を濃くする作品です Caroline Herring Cammila CD \2,300tax in ヘリングの作品を初めて日本に導入した当時、2001年盤で感じた非凡さが 2003年盤で既に完成形になっていたのがとても印象強かったです。彼女自身 がファンだったピーター・ローワンの影響もあって出身地のミシシッピからオー スティンへと活動場所を変えた後にCDデビューを果たす。その2001年作は Teri Hendrix をライフワークとしてプロデュースしているロイド・メインズがサポー トしていたこともあって当店的にも彼女に注目して貰える一つの大きな要素でした。 類型が多いスタイルの中、確実に自分の世界を構築しているアーティストで 歌そのものにふんわりとした吸引力があるのが特徴。#2.Black Mountain Lullaby や #7.White Dressで作品の雰囲気は伝わるかと思いますが、パッケージ・デザイン が象徴するようにメルヘンチックな絵本の世界に誘ってくれる感じがナイスです。 リズム隊にフィドル等が加わる曲では動的な印象を残すのも実に対比的。総じて シンプルな音作りに色濃く個性が滲んでいます。 2012 USA Parishline Records ★★★★☆ ♪店主bbのどうでもエエ話 Herring のカタカナ表記はどれが最も適切なのかをネットで調べてみましたら、それが魚のニシンのことならヘリングが常識的な正解で、それが人名の場合はヘリング、ヘーリング、ハーリングの三つの中間くらいではないかとのこと。ページによっては同じ人物の名前をステージで呼んでいる三人のネイティヴなMC音声のファイルが置いてあって、それによれば「ヘーリング」が二人で「ヘリング」が一人でした。今回のキャロラインの場合は当作品の国内盤帯にヘリングと表記してありますので、当店もそれに従ってヘリングと表記を統一することにしました。 |
α派が気持ちよく全身に行き渡るような、そんなナチュラルさが出色 Caroline Herring Wellspring CD (Out of Stock) タイトルの Wellspringとはよく名付けたもので、まさに水源〜源泉と いったニュアンスがここまで当てはまる歌ものはそうはないかも知 れません。並々とした水脈をたたえる心の源泉をイメージせずには いられません。カントリー・ソングが好きでミシシッピーからオースチ ンに移住した人だけにカントリーソングの何が人を心地よくするのか のツボを見事に押さえている気がします。前作のデビュー作ではま だ未完成な部分を残していましたけど今回は何の力みもなく完成型 に達した感じ、歌もサウンドもすべてに置いて素晴らしいアルバム。 2003 USA Blue Corn Music BCM-0302 ★★★★★ |
オースチンで芽吹いたSSW、ほのかなロマンと土の香りもするデビュー作 |