チック・ウィリス
チックのブルースに漂うそこはかとなくチープでダウンホームな味わい、一見モダンなスタイルのファンク・ブルースの中に混じるそのニュアンスが実ははたまらない魅力です。72年盤の "Stop Down Baby"はもとより90年代に出た6枚のIchiban盤と、2005年の当店Rare Blues Club 選盤 "I Did It All!"と 〜 それらすべてそういったテイストを発散している盤でした。でも今回出た2006年盤 "Cookin' the Blues"は何かがちょっと違う感じ。アルバート・キングに捧げるとした今回のアルバム、「Landromat Blues」や「I'll Play the Blues」等のとても真摯な感じのするカバーをはじめ全曲が大真面目な手応えをしています。思えばチックも早70才越えの大ベテラン!ブリブリ元気なうちに生涯の代表作ってやつを作っちゃおうかな、などと思ったとしても全く不思議はありません。思わずそのような想像をしてしまうくらい、今回の作品は隅々までが丁寧に作られている感じを受けました。晩年のチックを語る、これが彼にとって72年盤と並ぶブルースマン人生の代表作となるような気がします。(以上は2006年某月に書きました)
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チック・ウィリス(Chick Willis) 往年のスタックス・サウンドを思わせる、限りなくソウルフルなチックのブルース Chick Willis the Don of the Blues CD \2,970tax in 全編ブルーズン・ソウルの路線をひた走る一枚で、いぶし銀ヴォイスの チックにまさにどんぴしゃハマった作品。録音センスにやや不満有りで チック御大はギターも歌も絶品なので余計に勿体ない気がします。とは いえ#3.Last Timeで、往年のアン・ピーブルズが歌い出しそうな感覚とか、 楽曲自体の持っている個性もゴキゲン。実験的に、楽器用の音響機材で 若干のエコーと中域の厚みを加えてみたら見違えるほど素晴らしいサウ ンドに変化しました。恐らくは録音された音に艶が余りに無さ過ぎるため 息苦しくなるのだと感じます。一曲オバマ・ソングがあるのが如何にも 大統領選の最中に出た作品。表記されていないtrack #12も収録有り。 2008 USA CDS Records CDC-1007 bb's Recommendation 2008 ★★★★★ (収納棚CD9) |
スピード感とキレの良さに注目、しかも優しさ溢れる ダンディズム有り Chick Willis Cookin' the Blues 〜 Tribute to Albert King CD \2,970tax in チックは年を取らない・・・今までずっとそんな印象が濃かったの ですが、そんなチックも今年で早72才。今回は、彼自身が誰よりも 愛していたはずのアルバート・キングに捧げるアルバムでカバー 演奏にもとても真摯な気持ちを感じます。何気なくイカしたチャカポ コ系のファンキーなリズムギター + ゴージャスなホーンセクションと ふくらみのあるハモンドB3の共演、それらすべてが濃密な印象を アルバムに残し、常以上にチックのギターソロを浮き彫りにする感 じ。文句無し今年最高のブルース・アルバムの一枚! 2006 USA Old School Production ★★★★★ |
/新録!RareBluesClub ちょっぴりダウンホームなシティ派ブルース、グルーヴ感も最高! Chick Willis I Did It All! CD-R (Out of Stock) 泣ける歌、泣けるギターとはまさにこのこと。適度にチープで適度に ダウンホーム、それでいて最高にクールでグルーヴィーなのです。 進行形新録ブルースに見るヴィンテージの手触り、このチックは絶対 当時のまんまのフィーリングで今この時代にブルースが演れる人なの です。バンドのアレンジもセンスも共に抜群、二管のホーンアレンジに も滲む本格的な味わい、これが作品にぐっと深みを与えている気がし ます。ブリブリッと少しだけ被るリフ、実にカッコ良いです。チックの歌も ギターもその全体のフィーリングも含めて全てが満点の世界です。 2005 USA CML71542 ★★★★★ |