Rock
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クリス・ダロウ(Chris Darrow)

かつて一世を風靡した時代のカントリー・ロック・テイストで一杯、ポップです
Chris Darrow / Wages of Sin
CD \2,850tax in
今まで扱ってきたクリスの作品で、これが最も親しみやすくかつ
普遍的な内容のアルバムになってます。全編が軽やかなタッチの
カントリー・ロック調、ロブとクリスのハーモニーがなんとも投げやり
風でいて、しかし結構爽やかなのが微笑ましい点。ちょっと他では
味わえないテイストです。美形のモデルを使用したムーディーなジャ
ケットとはおよそ関連性のない仕上がりも傑作で、一体なんでこんな
写真を使用しているのか不思議。私には米中西部の田舎町を走る
埃っぽいピックアップ・トラックの姿がまぶたに浮かんできます。

2006 Germany Taxim TX-2074
★★★★

Chris Darrow vocals, guitar, bass, mandolin
Robb Strandlund vocals, guitar
Max Buda fiddle, harmonica
Bob Siggins pedal steel guitar
Craig Van Sant drums, percussion

Nothing but the Slideさ って声が聞こえて来そう
Chris Darrow / Slide On In
CD \2,850tax in
曲毎にどのギターを弾いたかの写真と本人のコメント付きの詳細データ入り
ブックレットがスライドファンにはたまらなさそう。実際ちょっと珍しいギターも
弾いてるので楽器ファンも見逃せないアルバムだと思います。歌入りの曲で
はかなりブルーグラス〜カントリー風なのでもともとのスタンスはそっち系の
人なのかと思いますが、妖しい感じの中近東風の弦の響きも飛び出したりで
一種のワールド・ミュージック的なニュアンスもあります。楽器そのものに取り
憑かれると、その楽器のベストな鳴きを追求するためジャンルというものを
超越してしまったのかなとも思えました。このアルバムはスライドに興味の
ある人にはたまらんと思いますが、そうでないと眠くなるかも知れません。(笑)

2002 German Taxim TX 2058-2TA
★★★★

Chris Darrow - slide guitar, vocals
Pebber Brown - guitar
Max Buda - violin
Loren Newkirk - strings
Bob Siggins - pedal steel guitar
Craig Van Sant - drums, tambourine
Robb Strandlund - background vocals
Eddie Cunningham - gospel choir
Liz Darrow Jones - gospel choir
Lauren Jones - gospel choir
Maleah Jones - gospel choir
Burl Johnson - gospel choir

弦の饗宴で描く写実的絵画か、イメージが限りなく拡がる音
Chris Darrow - Under My Own Disguise
CD \2,850tax in
このアルバムも1974年にリリースされたものの復刻ですが
スコットランドのトラディショナルのようなオリジナルからの幕開
けで、やはり弦の使い方に独特の味わいがります。途中如何に
も70年代初頭と思わせるサウンドを挟みまたスチールギターの
美しい響きと共に心地よい眠気に誘われるかのような弦楽器の
饗宴。リズムは結構メリハリあるのに複数の弦楽器が織りなす
音のコラボレーションに絵画的なニュアンスさえも感じます。
このユニークさで21世紀に復活したに違いないです。

2002 German Taxim TX2063-2
★★★★★

弦の響きに幽玄の魔法を見た
Chris Darrow
- S/T CD
(Out of Stock)
この人がただのシンガー・ソング・ライターでないことは、あらゆる弦楽器を
巧みに駆使して独自の世界を生み出すその魔法のような技に感じます。基
本的にはアイリッシュっぽいサウンドの中、曲ごとにエレキ・ギター、アコース
ティックは言うに及ばずマンドリン、バンジョー、ヴァイオリンと様々にミックス
してイメージを膨らませています。これが1971年の録音だということがまず
驚異ですが、このとき既にこのようなマルチ・ストリングスな効果をもとに
これだけのアルバムを作っていたとは。今聴いても恐ろしく新鮮です。

2002 German Taxim TX 2061
★★★★★

全編を包むカラッとしたテイストが印象的な初期作品集
Chris Darrow
/ A Southern California Drive
CD \2,850tax in
多くの曲が2分台、つまり3分未満で決着するというとても
快活な感じの構成。中でも#5.I Saw Youは僅か2分28秒と
いう短さなの中に様々な要素が凝縮されていることに驚き
ます。まず楽曲がとても良いこと、エレピやギターはもとより
一瞬ソロを受け持つフィドルや隠し味で入っているアコーディ
オン?までも、それぞれが小粒のダイヤモンドの輝きを放ち
ます。クリスがまだサンクレメンテのビーチ暮らしだった時期
の録音だとのこと、多分それは70年代の頃かと思います。

2000 German Taxim TX-2055 (オリジナル・リリースは1980年の作品)
★★★★★

Chris Darrow - guitars, bass, vocals, percussion
Ed Black - guitars
Max Buda - Arp, harmonica
Elizabeth Darrow - vocals
David Jones - guitar
Mickey McGee - drums
Loren Newkirk - Arp, string arrangements
Templeton Parcely - violin
Frank Reckard - guitar, background vocals
Earl Shackelford - background vocals
Robb Strandlund - background vocals
Jerry Waller - Arp, piano, pianica, background vocals

プログレにも通じる妖しく多彩な表現手法を駆使した、幽玄的一大組曲
Chris Darrow and Max Buda / Presents Harem Girl CD \2,850tax in
シンガー・ソングライターだったクリス・ダロウが何故この
ようなインストゥルメンタルの大作作りに取り組むように
なったのかは定かではないのですが、共演者のマックス・
ブッダの存在が結構影響あるのかなと勝手に想像してい
ます。そのことはともかく、ここでは様々なタイプの弦楽器
を駆使して一種の幽玄的な世界を構築、それは時に中近
東イメージだったり、時にヨーロッパの森の奥深く妖精たち
が舞う姿を思わせるような、そんな不思議な組曲として
仕上がっています。国籍不明の音が印象的。

1998 German Taxim TX-2039
★★★★

Chris Darrow - wmi, electric wmi, slide sitar, mando-bazouki, bass, percussion, vocals
Max Buda - violins, organ, accordion
Jerry Waller - accordion, strings, vocals
John York - oud, mijwaz (nomad flute), gu zheng (chinese table harp), recorder, vocals
Steven Darrow - drums, electric guitar on flashing steel
KC Crill - acoustic bass
Craig Van Sant - drums, percussion
David Feldthouse - doumbek, bandir, davul
Ian Beardsley - flamenco guitar on chase
Ami Radunskaya - cello
Pebber Brown - electric guitar on harem girl theme and reprise
Lauren Jones - finger cymbals
The Sons and Daughters of Raw - background vocals
(Connie Mardon, Liz Darrow Jones, Caroline Topalian, Roseanne Lindley,
Nadra Beardsley, Eddie Cunningham, Rob Morrow, Burl Johnson, Pat Brayer)

地球が大地と自然の力に包まれた惑星であることを改めて感じる一大組曲プラス
Chris Darrow / Coyote - Straight from the Heart 2CD \3,850tax in
Disc1は地域に伝わるコヨーテ伝説をひとつの組曲として書き
上げた壮大な作品。いずれの楽曲もそれぞれに情景が浮かん
でくる感じの仕上がりで、あたかも民族音楽と大自然の持つパ
ワーが合体したかのような音作りが特徴。Disc2は歌ものとして
作られていますが、明らかに70年代の彼の歌とはタイプが異な
る作風です。一種の大自然派とでも呼びたくなる感じの空間的
拡がりを強調、結果としてスライド奏法にもドリーミーな響きが
にじみ出ています。我が道を行く〜という風情に溢れた作品。

1997 German Taxim TX-2028
★★★★

Chris Darrow - vocals, guitars, hooter, violin, mandolin, bass, accordion, piano, percussion
John York - oud, flute, bass, vocals
Ian Beardsley - flamenco guitar
Steven Darrow - percussion, guitar
John Russell - conga
Bob Siggins - pedal steel guitar
Alan Waddington - bass drum, sticks, percussion
Jerry Waller - marimba, flute, strings, vibes, piano, organ
Kiki Barnes - vocals
Burl Johnson - vocals
Liz Darrow Jones - vocals
Connie Mardon - vocals
Rob Morrow - vocals
Caroline Topalian - vocals

シンガー・ソングライターの顔+スライド・ギターの奇才としての顔とが共存
Chris Darrow
/ Fretless
CD \2,850tax in
クリス最大の魅力はその楽曲の良さとアレンジのかっこよさに
加えて、随所で聴けるスライド・プレイにとても味わいがあること。
そしてさらに歌にも個性が滲むという、まさに最強にして希有な類の
シンガー・ソング・ライターだと言うことが出来ると思います。この時期
のクリスはまだことさらスライドだけを前面に押し出すのではなく曲を
一層光らせるための小技として駆使している点が大いなる特徴。
歌にも等分の重点を置いているのが判ります。素朴なハーモニカ
が民族音楽っぽい #9.等、アレンジ面による面白さも豊富です。

1993 German Taxim TX-2012(オリジナル・リリースは1979年の模様)
★★★★★


Chris Darrow - vocals, guitars,accordian, mandolin, banjo
Max Buda - harmonica
Steve Cahill - mandolin, concertina, harmony vocals
Steven Darrow - cowbell
David Jones - marimba
Tito Lloyd - marimba
Steve Mork - bariton horn
Loren Newkirk - piano
Frank Reckard - guitar
John Russel - drums, timbales, tambourine
Bob Siggins - pedal steel guitar, harmony vocals
Randy Sterlin - bass
Jerry Waller - organ, electric piano, string ensembles, trumpets, marimba
Baba - conga
Rob Strandlund - vocals
Corky Carroll - vocals
Cindy Edwards - vocals
Greg Prestopino - vocals
Earl Shakleford - vocals


カントリーとリバプール・サウンドが融合したかのような不思議なハーモニー
Rank Strangers - S/TCD \2,850tax in
今も入手可能なクリス・ダロウ作品を追いかけていくうちに
遭遇した摩訶不思議なアルバムがこの作品。冒頭からして
出会い頭に異次元に飛ばされてしまったような奇妙な感覚。
サザンソウルの名曲"Starting All Over Again"が何とも牧歌
的なカントリー・ソングに化けていて、そこにあるのはマンド
リンにフィドルにほんわかハープにラップスティールといった
楽器の組み合わせ。さらに以降はマカロニ・ウエスタン調の
歌を60年代リバプール・サウンド風のハーモニーで歌います。
実に不思議な魅力に包まれた謎のグループという感じ。

2004 German Taxim TX-3021
★★★★

Templeton Parcely - violin
Chris Darrow - vocals, mandolin, Dobro, Hawaiian guitar
Cindy Edwards - vocals
John Selk - bass
Robb Strandlund - vocals, guitar

Guests:
Pope Firman - bass
Max Buda - harmonica

幻と化していたダロウ参加の76年作品をドイツTAXIMが世界初CD化
Kaleidscope / When Scopes Collide CD \2,850tax in
時に和楽器にも聞こえる不思議な弦楽器の音、ダロウがこの音を
特に好んでいることが色々な作品を聞いて見えてきた事実。多分
マンドリンを通常ではないチューニングで弾いているのではないか
と思いつつも私にはそうと断定する勇気はありません。そのことは
ともかく、この時期恐ろしく斬新で大胆なアイデアを弦楽器にぶつけ
ていたことをこの作品を通じて知ることが出来ます。恐らく商業的に
はこれは不発に終わったアルバムに間違いなく、それゆえの幻化
だったのだと察しますが、随所に見られるZappaの影響も含めてこ
れはかなり面白い作品であることを感じます。

2003 German Taxim TX-2076

Stuart Brotman - bass, baritone horn, chanter, penny whistle, gudulka, cemenche, oud
Max Buda - harmonica, piano, vocals
Chris Darrow - electric and acoustic guitars, slide guitar, vibes, piano, fiddle, mandolin, tenor sax, vocals
Solomon Feldthouse - oud, finger cymbals, tuba, caz, canun, doumbek, shinai, vocals
Paul Lagos - drums
Templeton Parcely - violin, organ, vocals
Special guests:

De Paris Letante - lap steel, acoustic guitar
John Ware - drums on "You Never Can Tell"

イレクトリック・ヴァイオリンの活躍がまるで70年代のプログレ・バンドみたいです
Kaleidscope / Greetings from kartoonistanCD \2,850tax in
この復刻盤が世に出たのは2003年のこと、クリス・ダロウ自身が
グループ結成当時の沢山の思いをライナーノートとしてこのCDに
寄せています。そのことからもこの涸れ井戸眼鏡(カレイドスコープ)
というグループでの活動が彼の半生において相当重要なファクター
を占めていたことを窺わせます。実際、非常に凝った作りの作品群
でこの捻り具合とその深度は単に思いつき程度で形になるレベル
ではありません。エリントン・チューンがチカノ・サウンドになってい
たりもろフラメンコ・アレンジもあり、また同時にそれらのサウンドが
一種プログレ・ミュージック風に耳に届くのもまた特徴です。

2003 German Taxim TX-2065 (オリジナル・リリースは1990年の模様)
★★★★

Chris Darrow - guitars, mandolin, wmi, bass, vocals
Max Buda - violin, accordion, vocals
Solomon Feldthouse - oud, flamenco guitar, violin, shinai, vocals, percussion
Stuart Brotman - cimbalom, gedulka, bass flutes, violin, bass drum, percussion
Paul Lagos - drums, percussion

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