クリスチャン・スコット(Christian Scott)
彼もまためきめきとその頭角を現してきたニューオリンズの若手トランペッター。突然彗星の如く出現したかのような印象がありますが、実はクリスチャンはドナルド・ハリソンjr.の甥っ子にあたり、祖父はマルディグラ・インディアンのビッグチーフ(The Gardians of The Flame Mardi Grass Indian tribe)という家柄の人。颯爽たる雰囲気と自信に満ちた音は、昨日今日のものではなかったのだと納得する次第です。基本的にはショーター〜ハバードの築いた路線の延長にある音のような気もしますが、随所にハッとする新しさがあるのにもどきどきわくわくします。エレキがもろにヘヴィメタしている中突き刺さるように天上から降ってくるクリスチャンのハイノート・トランペットはあまりにもカッコ良すぎて息を止めてしまいます。会心のハイノートサウンド、これこそクリスチャン最大の魅力ですが、音的なコンセプトに感じる独自性も今後大いなる武器になりそうです。 2003年某月記
appleJam特選 Jazz
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BluesClub 2019
マイルス型遺伝子を持つ現代ジャズシーン破格の超才能 ハイノートにも感電しまくりの絶品三部作!
Christian Scott the Centennial Trilogy 3CD 売り切れ込
ニューオリンズの、マルディグラ・インディアンのビッグチーフを祖父に持つ家庭に生まれたクリスにトランペットを指導したのがこれまたクリスの叔父に当たるドナルド・ハリソンでした。そういった背景抜きでも2003年盤のクリスを聴いたときの私は全身がハイヴォルテージなジャズ・エネルギーに感電しまくったことを記憶しています。ポストマイルスとして日本でいち早くクリスに注目した当店が03年当時
New Orleans Club会員を中心にお届けしたそのアルバム「S/T」は瞬く間に世界のジャズマニアを魅了、今では文字通り世界的な鬼レアコレクションと化し、そのアルバムの存在を知っているだけでもジャズの神様と呼ばれるくらいの超貴重盤となりました。07年には富士通コンコード・ジャズ・フェスで来日も果たし普通にジャズ雑誌で名前を見るくらい有名な存在となり今に至る。本作はジャズ誕生100周年を祝う彼の三部作「ルーラーレベル」「ディアスボラ」「ジ・エマンシペイション・プロクラスティネーション」をセットにした画期的な3枚組。こちらもすぐに世界的に入手不可になりそうな予感、先端のジャズが大好物という方は迷わず今この瞬間にGETされることをお薦めします。全編全曲が強烈に聴く者の心を揺さぶる破格の仕上がり。間違いなく21世紀ジャズの歴史に残る優れた作品!♪♪♪
2018 輸入盤国内仕様BSMF
★★★★★ |
今や地球的鬼レア盤となったデビュー作、レーザー光のような電撃ハイノートに感電しまくり 〜 バラードもいける絶品の作
Christian Scott S/T CD \18,000税込
マルディグラ・インディアンのビッグチーフを祖父に持ち、ドナルド・ハリソンJr.の甥っ子というだけでも、黒人としての生き様にこだわるファミリーというイメージが伝わりますが、ここで聴ける一種ヘヴィー・メタル・ジャズとでもいう音のうねりを聴いたら益々その硬派ぶりを感じます。音的なコンセプトからして彼らが一時期の英国ハードロック〜ヘヴィメタルを通過してきたことは確かそうです。切れ味の鋭い斬新なアレンジにも未来志向の感覚を感じます。一方で歌心に溢れた、バラードを吹かせても見事と、何を試しても足が地にさえ付いてればOKというこの奔放さに、文字通り電撃ショックを受けました。表示のない#9曲目もクールです。
2003 USA Independent
★★★★★
(収録棚 CD12)
Christian Scott - trumpet, flugel horn
Walter Smith III - tenor saxophone
Ben Garrison - guitar
David Daruska - guitar
Roman Pilon - guitar
Zaccai Curtis - piano
Milton Fletcher - piano
Luques Curtis - bass
Thomas Pridgen - drums
Kendrick Scott - drums |
クリスチャン・スコット
歴代のジャズ名盤を聴き倒した直後に聴いても重厚感を失わない優れもの
Christian Scott AtundeAdjuah 2CD (Out of Stock)
現役のニューオリンズ若手トランペッターの中で一際華も実もあるのがこのクリスチャン・スコットだと感じていますが、本作でもまたその印象がいや増す仕上がりです。私の思い違いでなければこれも国内盤が出ていると思いますが、やはり如何なる場合もUSAオリジナル盤で持っていたいという、コアなお客様のために仕入ています。冒頭Disc1の#1.Fatima Aisha Rokeroを聴いただけでも完成度の高さを実感、比較的キャッチーなイントロをしたDisc2 #1.the Berlin Oatien でもやはり晩年のマイルスを思わせるタッチで展開。影にいつもマイルスの息づかいを感じるのがもはや彼の個性になっていますよね。時にフェンダーローズやハープシコードも駆使するピアノのローレンス・フィールズも抜群の助演男優賞ものです。
2012 USA Concord
★★★★★ |
ステフォン・ハリス、デイヴィッド・サンチェス、クリスチャン・スコット
三者が心地よく燃焼している粋な盤、ジャズファンは聴かないと感動体験をそっくり損する感じ
Stefon Harris David Sanchez Christian Scott Ninety Miles CD+DVD2枚組 (Out of Stock)
リーダーのステフォン・ハリスはかつてジャズ仲間5人で共同主催していたジャズ・ページで1999年盤を取り上げたことがありました。当時の私のコメントは〜〜ジャズ界で演奏者人口の少ないヴィヴラフォンにおいて若手の後継者出現はそれだけでも注目を集めますが、その人が名門といわれるマンハッタン・スクール・オブ・ミュージックで修士号を取得した逸材ともなれば益々のこと〜〜という書き出しで始まっていますが、ジャズ盤批評では大ベテランだった当時の仲間の一人が、迷わず聴きなさい、この人は希有な逸材だ!という意味のメッセージを同ページに寄せていました。それから13年を経て今まさにアラフォー世代となったステフォンの、これはさらに充実度と確信度を増した文句なしの大傑作盤。特に共演のクリスチャンの存在感が凄いのが特筆。私はCD
#6.Congo がまさに命中弾でこの一発だけでも即死で、ここで後半登場するChristianのtpソロが絶品、もとより全曲がメインストリーム・ジャズの魅力炸裂です。熟年ファン程仰け反り度が高くなりそうな1枚で、本格派のジャズがきちんとしたプロデュースの下でリリースされていることを祝福したい気持ちです。DVDにはドキュメンタリー映像の他、長尺のライヴ・トラックを2曲収録、カメラアングルも含めて完璧なプロの仕事です。
2012(2011) USA Cocord CPI-32904-00
★★★★★ |
ペットを手にした瞬間、彼にはきっとマイルスが残したマイルストーンが見えるのだと思う
Christian Scott Yesterday You Said Tomorrow CD(Out of Stock)
ピアノ奏者が前作までとは入れ替わっているのですが、私の耳には明らかに今回のピアノの方がクリスチャンの目指すイメージにドンピシャ合っている気がします。その辺、実際はご本人がどう感じているかは判断がつかないものの、ビッチズ・ブリューに始まったコロムビア時代の革命的なイレクトリック・マイルス路線を行く彼にとって、ハービー・ハンコックやキース・ジャレットを思わせるピアノの方がマッチングが良いのは当然かと思います。そのことはおいても、ショーター役のサックス抜きで挑んだ今回の作品はホーンを自分独りにすることでより自身の内面宇宙に向かって深度深くペットを吹いた気がします。その割に#3.After All はショーター在籍時代の黄金のマイルス五重奏団の音がして、#7.Jenacideなんかはショーター〜ハバード・コンボの音がしてくるのが妙に嬉しいです。マイルスが描こうとしたもう一つの世界をより鮮明なものにするためにも、彼の存在はとても大きな意味があるように感じます。もとより決してこれは成りきりマイルスではなくマイルスの絵の具と筆を手にキャンバスの前に立つクリスチャン自身です。
2010 USA Concord
★★★★☆
Christian Scott - trumpet Matthew Stevens - guitar Milton Flethcer, Jr. -
piano Kristopher Keith Funn - bass
Jamire Williams - drums |
優れた奏者だけに共演者も一際ハイグレードな抜群のステージ展開です
Christian Scott Live at Newport CD+DVD 2枚組(Out of Stock)
2008年8月9日のニューポートでのステージをキャッチした本作品は、CDより1曲少ないだけの同内容の映像版を収録したボーナスDVD付きの2枚組。拡がりのあるクリスチャンのトランペットがまた常以上に壮大な空間を感じさせるパフォーマンスになっているのが特徴です。さらに前作でも強烈な個性を滲ませていた共演のマットのギターがここでも抜群の冴えを見せ、DVDの方ではその姿・熱演ぶりに思わず拳に汗を握りしめる瞬間。全曲がオリジナルというのも大変な意欲作の中、#2.
Litany AgainstFearと #5. Anthemが特に私は好きです。
2008 USA Concord
★★★★☆
Christian Scott - trumpet
Walter Smith III - tenor saxophone #2, 4, 5-8
Matt Stevens - guitar
Aaron Parks - piano
Joe Sanders - bass
Jamire Williams - drums |
瞬く間にシーンの注目を集めたクリスチャン、グラミー・ノミネートは伊達じゃない
Christian Scott Anthem CD (Out of Stock)
クリスチャン程の存在感を放つ若手はあまり類がなく、CDデビューの後電光石火でその実力を認められたというスピード出世も当然と感じます。今この瞬間の2007年11月、来日中で富士通コンコード・ジャズ・フェスト・ヤング・ジェネレーション・オブ・ジャズのステージに立っていることと思います。オープン、ミュート共に随所でマイルスの影が滲む一方で、#11.Like
Thatで聴ける牧歌的なトーンも充分に彼の個性のひとつ。さらには共演のギターが時に強烈に重いディストーションで迫る点も特筆。嵐の天空に轟くかのようなクリスチャンのハイノート・トランペットとこのギターがよく似合います。ボーナス・トラック入りの国内盤も出ていますが、如何なる場合もUSAオリジナル盤で持っていたいという、コアなお客様のご要望にお応えしての仕入です。
2007 USA Concord CCD-30209
★★★★★
Christian Scott - trumpet Aaron Parks - keyboard Marcu Gilmore -
drums
Matt Stevens - guitar |