ドン・ニックス (Don Nix)
フレディ・キングで大ヒットした"Goin' Down"や"Same Old Blues"等、今や大スタンダードとなった曲の作者であり、60年代のメンフィスサウンドの重要人物の一人でもあったドン・ニックス。名曲を沢山書いた割には自らのアルバムが非常に少なく、自身の作品ばかりを歌ったアルバム
"Goin' Down〜"は、彼の半生を自分自身の足でもう一度踏み直した感じのする感慨深いもの。今もって静かなベストセラーなのも至極頷ける素晴らしい作品です。そこへ新たに登場したのがこの2006年盤、前作以上に豪快さを増した感じでここまで重量感のあるタフエストなサザンロックは最近では珍しいかも知れません。車で高速を疾走している時に聴くとちょっと大変なことになりそうです。感覚的には一種ヘヴィメタとイコールのスピード感と音圧が有ります。
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総勢18名のミュージシャンが集結した豪華かつ大充実の快心の作 Don Nix I Don't Want No Trouble! CD (Out of Stock) 紹介文的にはメンフィスサウンドの主たる立役者の一人 〜 という フレーズを使ってしまうものの、実際の音が持つフィーリングは、少 なくともこの作品に於いては圧倒的にスワンピーでヘヴィでハード なロック!ということになります。重低音のリフが魅惑的な#6等は そこに絡む強烈なスライド・ギターと合わせて思わず首を縦に振り 振り聴いてしまう音。一方まるでスワンプポップみたいな#9でさえも 歌はめちゃめちゃパワフル。そんな中、随所において女性ヴォーカ ルの絡ませ方が巧みで全体の重量感を適度に中和しています。 2006 USA Section Eight Production ★★★★★ |
S・クロッパー+ボニー+ダン絡みの "Same Old Blues" に涙! Don Nix & Friends Goin' Down〜 The Songs of Don Nix CD (Out of Stock) ドン自身がかつて書いた名曲をセルフカバーしたナイスなアルバム。蒼々たる ゲスト陣が一曲毎に個性丸出しで客演しているのが凄く、60年代スタックス・サ ウンドがハードロックに化けた"Goin' Down"は特に強烈で、ブライアン・メイ、レ スリー・ウェスト等4人のギタリストが順番にド迫力のソロを弾くのには悶絶します。 レスリーは#11.Living On The Highwayでも単独でソロを弾いてるのが個人的に 嬉しい。マウンテンをまた聴きたくなりました。ボニー・ブラムレット絡みの#3やトニ ー・ジョーが絡む#8、或いはダン・ペン絡みの#9も素晴らしく、あと "Same Old Blues"の渋さはアルバムのハイライト。フレディが生きてたらなぁ、と思います。 2002 USA Evidence ECD-26125-2 ★★★★ |