appleJam特選 NewOrleans'Treasures
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Jewel Jazz Club
ニューオリンズの街にそよぐドイツ・バイエルン地方の牧歌的な空気の質感
Duke Heitger and Bernd Lhotzky  Doin' the Voom Voom CD \3,350tax in
前作「Klazy Kapers」そのままのプチ・トラディショナルな響きのトランペットに、
部分部分がニューオリンズの古典そのままの響きをしたピアノが共演。ハイト
ガーはオハイオ出身、ピアノのベルンド・ロッキーはドイツ・ババリア地方出身
と、一見距離がありそうで実はハイトガーという名前からも二人は広義の意味で
「同郷」だったとか。それはともかく広大な美しい高原(国立森林公園)があるババ
リア地方のイメージが重なるピアノで、これはアメリカ人の弾く古典とは確かにニ
ュアンスが違う。そんな中店主的には#15. Embraceable You のピアノ・ソロに
ぞっこん、もし青年時代のデューク・ジョーダンがダイアルにソロ作を吹き込ん
でいたらきっとこんな音になったかも。ラスト#17. Salut d'Amour
ではピアノが完璧にクラシックっぽく聞こえるのが印象的です。

2009 USA Arbords Records
ARCD-19382
★★★★

1. Fascination (3:30)
2. Warm Valley (3:38)
3. Doin' The Voom Voom (3:56)
4. How Long Has This Been Going On (3:58)
5. Jeepers Creepers (3:55)
6. The Folks Who Live On The Hill (4:25)
7. You've Got To Be Modernistic (3:17)
8. Shades Of jade (3:25)
9. Liza (3:47)
10. Blue Because Of You (5:00)
11. Volver (2:58)
12. Poor Loulie Jean (3:15)
13. Manhattan (3:39)
14. The Very Thought Of You (3:49)
15. Embraceable You (3:42)
16. Saturday Night Function (3:41)
17. Salut d'Amour (2:30)

PERSONNEL
Duke Heitger - trumpet
Bernd Lhotzky - piano

伝統を滲ませながらも随所に光る進行形ならではの工夫と味わい
Duke Heitger Klazy Kapers (Out of Stock)

冒頭からしばらくの間は特に際立った個性を感じ
にくいものの、アルバム・タイトルにもなっている#3
のベニー・カーター・チューンからいよいよ本領発揮
です。中でも"Comes Love"での一種とぼけた味わ
いの歌、これは店主的には大いなるお気に入り。
リーダーの名前が冠になっているとはいえ全員で
合作風に作った的な感が勝利の要因か、全員が
なかなかのくせ者揃いと感じます。

2003 USA Jazzology JCD-339
★★★★

Duke Heitger - trumpet
Brian Ogilvie - clarinet, tenor sax
Evan Christopher - clarinet, alto sax, whistling #13
Steve Pistorious - piano
James Singleton - bass
John Parker - guitar
John Fohl - steel guitar #4, 13
John Gill - guitar, banjo, drums

1. Savoy Blues (4:10)
2. She's Funny That Way (4:48)
3. Krazy Kapers (3:43)
4. Blue Hawaii (3:04)
5. No One Else But You (4:57)
6. Just A Gigolo (3:39)
7. I Want To Be Happy (6:09)
8. Love Will Find A Way (3:06)
9. She Keeps It Up All The Time (3:10)
10. Frog-I-More Rag (3:02)
11. In My Solitude (4:27)
12. Comes Love (4:33)
13. Song Of The Islands (3:02)

Duke Heitger
ディキシーランド・ジャズ〜レトロ・スイングの分野でめきめき頭角を現しているニューオリンズの若手トランペッター。2004年現在でまだ30代半ばですからまだまだこれから何かやってくれそうですが、この作品でも既に単なる懐古的なディキシーではなく時にはハワイアンが登場したり、あるいは相棒のテナーと自らのフランジャーをかましたペットで絶妙のハーモニーを奏でるエリントン・ナンバー等、色々とやってくれています。さらにクラリネット奏者も看板の一枚といえますしこれも角には置けないNew Orleansの一作品。