レヴァランド・ドゥエイン・R.メイソン
ピアノ専門に良質のものだけを黙々とリリースするシカゴのサイレン・レコード。その一連の作品がかつてブルース・インターアクションズのBSR(blues&soul records)誌にて丸々一ページを割いて紹介されて以来、ここ日本でも一気に注目が高まりました。同誌ではその後も継続的にこのレーベルの作品のレビューをしていますので、一連のサイレンのアルバムの記事をご覧になった方も少なくないと思います。2003年の単独盤は基本的にはドゥエインのピアノにドラムだけが加わったインスト・ゴスペル・デュオ、そんな中 5曲にシカゴのゴスペル・シンガー、シドニー・エヴァンスによるパワフルな歌も有りという構成。一方キーボード・トリオにドラムを加えた2005年盤は100%のインスト・ミュージックとして仕上がっています。


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レヴァランド・ドゥエイン・R.メイソン(Reverend Dwayne R.Mason)
ブルースとゴスペルの境界線がなくなる瞬間をキャッチしています
Gospel Keyboard Trio Heavenly Keys CD \2,480(税抜)
二台のピアノと一基のオルガンにドラムが加わった四重奏団で爽や
かなタッチで耳を擽りつつ、その実ディープなスピリチュアル・ミュージ
ックを聴かせてくれるキーボード・トリオの三人が主役。このうちRev.
Dwayne Masonは同じサイレン・レコードから先に単独のアルバムを
出していますので既に彼をご存じの方もあるかと存じます。リリース時
にはダウンビート誌のブルース部門で紹介されたくらいで、いわゆる
ブルース・ピアノ・ファンにも文句無しのお薦め。宗教を持たない私で
もこれを聴くと慈愛に包まれた感じの温もりに浸れるのが特徴です。

2005 USA The Sirens Records SR-5012
★★★★

Rev. Dwayne Mason - piano and electric piano
Willie Jones - piano and bass on electric piano
Leonard Maddox - organ
Curtis Fondren - drums

ピアノとドラムのデュオによるピュア度100%のゴスペル・ワールド
Reverend Dwayne R.Mason Glory! Glory! CD \2,480(税抜)
ゴスペルの場合、普段はほとんど歌の伴奏に徹しているピアノを
ここでは全面的に主役に置いたのが特色。ドラムだけを相棒にピ
アノで奏でたインスト・ゴスペルの世界、コアなピアノ・ファンでない
と少々退屈かも知れませんが、反面そこがマニア心をくすぐる一枚
でもあります。もしドラムの好きなエンジニアがここに居たら少し違う
雰囲気の録音になったかも知れませんが、徹底的にピアノに焦点
を絞った作りが特徴的です。全14曲中 5曲にシカゴ・ネイティヴの
シンガーSydney Evansの歌も有ってそれが程良くアクセントになっ
ています。ゴスペルの持つ不思議なパワーに包まれる58分間。

2003 USA Sirens Records SR-5007
★★★★