エリック・アレキサンダー (Eric Alexander)
あれはもう何時の事だったのでしょうか。何処よりも早く有能な才能に反応するP-Vineから国内盤で初登場したアレキサンダーのデルマーク盤。その時の2枚が私たちに残した強烈な印象は今も語りぐさになっています。若いに似合わずデクスター・ゴードンばりの円熟味溢れるパワフル・テナーでシーンに活を入れたエリック、その後そう時を置かずに時の人になったのは当然の結果かと思います。以降、驚異的なペースで作品を輩出し続けていますが、あたかもゴードンからズート・シムスへ変身したのかと思うようなものから従来のゴリゴリ・サックス路線のものまで縦横無尽、文句なし最も重要かつ世界最大の人気を誇るサキソフォーン奏者であること明白です。

appleJam特選 Jazz
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エリック・アレキサンダー(エリック・アレグザンダーと読む人も少なくありません)
何だか最近は横顔にアート・ペッパーを見る気もする壮年期終盤のエリアレ
Eric Alexander Don't Follow the Croud CD \2,850tax in
一曲目の音が耳に届いた瞬間から、うっかり2006年盤をターンテーブルに
のっけてしまったのか、ってこれはアナログ盤ではなくCDですが、思わず
中身の盤を確かめたくらいその06年盤の音に酷似しています。メンバーも
全く同じワンホーンで硬軟取り混ぜのアルバム・コンセプトも同じ。益々エリ
ック自身がハードなテナーとマイルドなテナーの双方を好んでいること確信
しました。以下06年盤で書いたコメントがそっくりこの作品にも当てはまりま
すが、ハロルド名盤も大好きな私は#3.Footstepsにおけるファンスワース
のプッシュで気持ちよくソロを展開するメイバーンのピアノにもシビれます。
うっとり系では大スタンダードの#4.Charedeがやはりぐっとくるトラック。

2011 USA HighNote HCD-7220
★★★★★

Eric Alexander - tenor sax
Harold Mabern - piano
Nat Reeves - bass
Joe Farnsworth - drums

硬軟取り混ぜての中庸路線はあたかもナチュラルに円熟の領域に達した証のよう
Eric Alexander & Vincent Herring It's All in the Game CD \2,850tax in
これもまたエリアレの魅力が最大限発揮されるワンホーンでの
収録なのが非常に嬉しい一枚。特に共演のハロルド・メイバーン
のピアノがこのアルバムを二倍確かなものにした感じ。路線的には
彼本来の剛質でドライなテナーと、幅広いジャズファンに聞き易い
メロウでふくよかな響きをしたテナーとの二色構成なのがみそです。
ムーディーな音作りの方は日本人向けジャズという見方をする方も
ありますが、思うに多分エリック自身が両方の音作りを楽しんでの
結果のような気がします。若かった頃と違って音にもエイジング
効果が滲むようになってきたと、そんな感じがしています。

2006 USA HighNote HCD-7148
★★★★★

Eric Alexander - tenor sax
Harold Mabern - piano
Nat Reeves - bass
Joe Farnsworth - drums

ハーリングとの二管バトルがまるでゴードン&アダレイかのような響き、ゾクゾクさせられます
Eric Alexander & Vincent Herring The Battle CD \2,850tax in
このアルバムの手応えがぐっと立体的な感じがする原因に共演のハーリ
ングのアルトが絶対無関係ではないと思います。確かにもう一人の共演者、
ピアノのマイク・ルドーンもかなり好印象を残す人なのですが、ここでの功労
賞はやはりヴィンセント・ハーリング。黒光りするファンキーさが充満したアルト、
耳には完璧ジュリアン・キャノンボール・アダレイにも聞こえる瞬間があって嬉
しさ倍増です。全曲素晴らしいですがミーハーな私には10分超の「Road Song」
が最高です。最近メキメキとその名を世界に知らしめているニューヨークのジャ
ズクラブ「スモーク」、これもまたそのスモークでライヴ録りされた1枚です。

2005 USA High Note HCD-7137
★★★★★

Eric Alexander - tenor sax
Vincent Herring - alto sax
Mike LeDonne - piano
John Webber - bass
Carl Allen - drums

何とゴージャスなカルテット、マイルドさに色気もプラスした分厚い一枚
Eric Alexander Dead Center CD \2,850tax in
実にシックな感じで幕を開ける今回のアルバム、共演のメイバーンの
ピアノのスインギーさも手伝って何時になく歌もの的な印象を残します。
安定感、歌心、グルーヴ感といずれをとっても若手の中ではずば抜け
た才能とステイタスを誇るエリック、メイバーンと組んだのもアダルティ
ーな要素が増した一要因か、ゴージャスなジャズをたっぷりと楽しめる
一枚となっています。今回特に注目は録音がルディ・ヴァンゲルダー・
スタジオで、エンジニアリングをヴァンゲルダー自身が行っていること。
作品としての完成度が完璧といえる仕上がりで、恐らくエリック自身こ
のアルバムを過去ベスト3の一枚に数えそうな手応えをしています。

2004 USA High Note HCD-7131
★★★★★

Eric Alexander - tenor sax
Harold Mabern - piano
John Webber - bass
Joe Farnsworth - drums