フェリックス・カブレラ(Felix Cabrera)
キューバ出身で現在はニューヨーク在住の、ブルースを軸に幅広い音楽性を持ったハーモニカ奏者です。appleJamとの縁は先に扱った Michael Packer Blues Band がきっかけで、元々親交が深かった様子のマイケル・バンドに客演している作品で聞いたカブレラが実に印象的だったのですが、そんなときまさにそんな私の気分を狙い撃ちにしたかのようにカブレラから三枚のCDが届いたのです。封筒の中にはぽつんと三枚のCDが入っているだけで、何らの手紙も宣伝物も入ってはいなかったのですが、そのことこそが自らの作品に絶対の自信を持つアーティストらしい態度に私は思えました。実際その三枚のCDは今まで聴いたどのハーモニカ奏者にも似ていない、全くの彼自身のオリジナルの世界が拡がっていたのです。ボクのサウンドに興味が湧いたらキミの方からボクを探してくれみたいな、そんな感じも含めて私はカブレラを大いに気に入ってしまいました。
2006年某月記
appleJam特選 HarmonicaBlues
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| ジミー・ヴィヴィノ(g.vo)をゲストに迎えたニューヨーク・ライヴ盤 Felix Cabrera Band Live at the Turning Point CD (Out of Stock) 以前にもRBCで会員の皆様にお届けしたカブレラが久々に新作を発表。今回はギタリストのJimmy Vivinoを歌でもアルバム半分でフィーチャーしたライヴ盤。グルーヴィーなオリジナル曲に混じってポーバタやディラン・チューンも飛び出す姿には、きっと若い頃にキューバから恋い焦がれた海の向こうのアメリカという図式をちょっぴり感じてしまいます。ヴィヴィノの歌はカブレラとの対比の中で柔と剛といったコントラストが成立、耳にも丁度良いバランスに聞こえます。全編通じてゴキゲンな中、自分的にはポーバタ・チューン#3.Lovin' Cup と オリジナル・チューン#4.Kid at Heartが放つテイストが共に一番のお気に入りになりました。2009 USA Suitcase Sound recordings #001 ★★★★☆ |
| 親しみやすさとふんわりした触感で多くの人に愛されそうなそんなサウンドが良 Felix Cabrera For Green CD (Out of Stock) 3枚あるカブレラの作品の中でこれがもっともキャッチーかつヒット性の高い曲が多いアルバム。冒頭の一撃からして彼自身が、このCDで一発で自分に 惚れ込んで貰おうと思ったに違いない展開。シングルカットしても売れそうな、 浮遊感のあるモダンなフェザー級ファンク・ブルースは実際とても良く出来た曲 です。作品全体はかなりカラフルな印象を残す作りで、ストレートなブルースも あればジャジーでメロウなインスト、さらには如何にもキューバの人らしいカリビ アン・タッチのラテン・サウンドも有り。ハーモニカ・ファンはもとよりごく普通の 音楽ファンまでをも虜にしそうな吸引力が大。特に#9が私的なベストチューン。 2004 USA SI Records 品番無し デジパック仕様 ★★★★★ |
| 行間に感じる見事な呼吸、まさにそれこそがプロの奥義ではないかと気がつくナイスな1枚 Felix Cabrera Pressure Cooker CD (Out of Stock) 一発でアルバムのイメージが掴める3rdとの比較では、若干の「熟読」を要する作りになっている感じ。いわば読者の側に一定の教養があるのとないのとで、 読後感がまるで違ってくるエッセイ本のようでもあります。カブレラ・サウンドの 特徴はあえてハーモニカだけが突出していない点にありそうで、共演者の魅力 をも最大限引き出した曲作りが信条なのかなと思います。例えば#8はその典型、 アーサー・ネルソンのスイートでドリーミーなギターが大活躍する曲で、ここでの カブレラは一切のハーモニカを吹かないことで、逆に耳には聞こえないハーモニ カを存分に吹いているような気がします。そんな中 #3.は紛れもないキラー・トラ ックでこれなどまさにシングルカットしてもヒットしそうなキュートなチューン。 2001 USA Si Records 70070-231010-2 デジパック仕様 ★★★★★ |
| 荒削りな面を残しながらも後の完成型を予感させるに充分な要素を持つ作品 Felix Cabrera Cu-Bops Cu-Blues CD (Out of Stock) ここで演じられる「モーニン」は「ワークソング」と並ぶハードバップ〜ファンキー・ジャズ全盛期に生まれた、まさに名曲中の名曲の誉れ高い曲。それだけにカバ ーする側としては真っ正面からの命がけの対決を迫られる曲。カブレラもまた一切 のギミック無しで全身にみなぎるブルース・スピリットで体当たりしています。アレン ジ自体は平凡ながらストレートな闘魂精神に惚れてしまいます。一方、#4.As The Years Go Passin' Byは8分という力演の割には勝負所を絞りきれない感じが惜しい トラック。この曲に関しては Michael Packer Bandでのパフォーマンスの方がずっと 良。私的なベストトラックは正体不明のミクスチュアぶりが爽快な#6と#8。特にフィ ドルが前面に出る#8.Sweatersは曲の構造自体が大変に魅力的です。 1998 LBTV Music CD-970720 ★★★★ |