appleJam特選 Jazz
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Jewel Jazz Club
70年代初頭のジャズには間違いなく奏者本人の哲学と生き様が強烈に反映していた気がする
Gato Barbieri Fenix CD \2,280(税抜)
どのアルバム、どのアーティストでも最初に受けた衝撃というのは記憶に焼き付くというか、身体が覚えてしまうと言うかとにかく一生忘れないものです。私の場合はこれをビザールという新宿のジャズ喫茶で聴いたのがその衝撃体験でした。入店する前に既に入り口の段階で聞こえていたサックスの怒号というか咆哮の正体は本作の#2.Carbavaritoの音で、当時コルトレーンに没入していた身にはアルテックのホーンスピーカから轟音で響くこの音が電撃の如く全身を走り抜けました。当時は勤務していたレコ屋チェーンの新宿店に居たのですが、昼飯を抜いてでも30分、40分をそういったジャズ喫茶で過ごすことが少なくなかった。別な人のリクエストでかかる未知のジャズ盤の何と魅惑的だったことか。夜、帰宅するまで空きっ腹を抱えることになる欠点よりも1枚の凄いジャズ盤に巡り会えることの方が我が人生には大きな意義があると感じていた頃です。フリージャズでならした硬派な腕前をパッション満点のラテン風味ジャズで活かしている点、それが強烈に私のハートに訴求しました。例えば#5.El Arrieroでも出だしはピアノをバックにやや軽快なフットワークながら、それが途中から強烈にドライヴする怒号のテナーサックスに変化していきます。こういったスタイルに魅了されると文字通り一生手放せない1枚となる由。住宅事情が許す限りの轟音で聴くかヘッドフォンで思い切り汗をかくほどの音量でお聴きになることをお薦めします。もう最高!
2013 UK BGP CDBGPM-268
★★★★★