ゴスペル・キーボード・トリオ
一部の教会の神父や信者の人たちの中にはゴスペルとブルースの間には明快な区切りがあるとして、時にはブルースを低俗な世俗音楽だと蔑んでしまう心を持っている方があると聞きます。全く同じ文化圏のアメリカの中でさえそういった区別が付けられていることに対して私は素朴な悲しみを覚えるのですが、ことこういったエモーショナルな作品を聴きますとパフォーマー・サイドでは微塵もそのような区別を付けていないことが判ります。極端に言えば、例えばここ日本においても、ことさらブルースとジャズを別のものだとして切り離すことに熱心な批評家が少数いらっしゃることと似て、アメリカにも自分たちの価値観こそが絶対なのだとする宗教家たちがいるということなのかも知れません。多種多様な人々が混じり合って平和に生きていくためには、お互いがお互いの大切なもの、文化とか伝統とか慣習の違いとかを尊重し合って生きていくことの大切さを感じています。お店をやっていますと、そういった偏見は主に頭で音楽を聴いている方に見受けられる感じで、純粋な音楽ファンやパフォーマー自身にはそのような思いこみが希薄なのを感じることが多いのがほっとする瞬間です。
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2016年度RBC会員限定 蔵出しリバイバル選盤 |