Hal Tsuchida(土田晴信)
かつて土田氏が渡米後新たなシカゴの住人となった頃、1999年のその頃というのは丁度私がこのお店 appleJamを浜松に出店してまだ間もない頃でもありました。お互いまだ先が見えない状況で夢と期待と不安も(笑)目一杯膨らませていた者同士故か、互いのメールでの話が随分弾んだのを記憶しています。氏はその後次々とビッグなシカゴ・ブルースマンと共演され始め、一方私の方もその頃は新規店にありがちな傾向で一気に拡大した取引先とお客様を一人で抱えてしまったことから徐々にそのメール交換は途切れてしまったのですが、それが久しぶりにというかお電話でお声を聞いたのは初めてという「再開」の日が先日ありまして、それでこの氏のデビュー作が出たことを知りました。これは実に嬉しい再開でした。お名前はニックモスのCD等でその後も活躍されているのを見たりしていましたけど、今回はご自身がリーダーのオルガン・トリオです。しかもチャールズ・アーランドやドン・パターソン、ジャック・マクダフといったソウルジャズの列強達と共演してきた渋いベテランが彼の相棒であり仲間です。これは凄い!作品の中味にも新人らしからぬ重厚さが滲んでいるのが印象深いです。(2006年12月12日記)

appleJam特選 B3 Sounds
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Take the A Train に続くハル'sブルースの何と自然でスムースな流れであることか
そして締めくくり All Blues に見るCTI風オルガン・ジャズの醍醐味、すべてがクールです!

the Hal Tsuchida Trio Midnight Shuffle CD (Out of Stock)
もしもブラインドでこれを聴いたら多くの方が、それもコアなオルガンファ
ンの方ほどこんな素晴らしいオルガン奏者でとっさに誰とも特定出来ない
人が居るはずがない・・・と頭を抱えるはず。それくらいこの土田のパフォ
ーマンスは新人離れしています。渡米後ギグにギグを重ねて早7年、夢の
自己のトリオはソウル・ジャズ・オルガンの列強達との共演歴が40年余と
いうギターのLarry Frazier 、シャーリー・スコットやジョーイとの共演歴が
あるドラムのZac Kreuzが相棒。最強のベテラン達と組んだ彼のこれが
最初の切り札、何よりも非常に端正な演奏スタイルが印象に残ります。

2006 USA Self Released
★★★★
(収納棚CD11)

Hal Tsuchida - organ
Larry Frazier - guitar
Zach Kreuz - drums