ハンク・モブレイ(Hank Mobley)
モダンジャズの黄金期、ハードバップの代表格としてブルーノートを中心に数え切れないくらいの名盤を残した偉大なテナー奏者の一人。アートブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズの初代メンバーとしてもシーンに大きな足跡を残し、その時代の活躍には華々しいものがありました。その後ハードバップ〜ファンキージャズからモードへと時代が変化しつつあった最中に加わったマイルス・コンボにおいて、時代の寵児コルトレーンとあからさまにスタイルの違いを比較されたことが原因で一時期自信を無くしたという経緯もありますが、ブルーノートにはその後もハードバップ路線の素晴らしいアルバムを沢山残しています。私は彼、モブレイこそがハードバップ・テナーの王者だったと信じている側の一人です。


妙なカップリングながらローチとのワンホーンも嬉しい復刻盤
Hank Mobley / Complete the Jazz Message Sessions
〜 with Kenny Clarke plus 1953 Sessions with Max Roach
\2,386tax in

56年のサヴォイ吹き込み"the Jazz Message Session"に53年のマッ
クス・ローチ(ds)等との吹き込みをカップリングした計17曲での復刻。
黄金期、絶頂期の吹き込みだけにそのふくよかな味わいの中に漂う
ファンキーなテイストをたっぷり楽しむことが出来ます。キャッチーなテ
ーマの#5.B for B.B. を始め、共演のドナルド・バード(tp)も快調で二
倍嬉しいですがモブレーのワンホーンが聴ける#12〜17もGood。特に
#16.I'm a Fool to WantYou"のむせび泣くテナーには泣けます。ビリ
ー・ホリディ(vo)のバージョンにも負けない慟哭を感じた次第です。

2003 Spain Jazz Factory JFCD 22858

Hank Mobley - Saxophone, Sax (Tenor)
Gigi Gryce - Sax (Alto)
Donald Byrd - Trumpet
Leon Comegys - Trumpet
Barry Harris - Piano
Walter Davis Jr. - Piano
Ronnie Ball - Piano
Doug Watkins - Bass
Franklin Skees - Bass
Kenny Clarke - Drums

*曲によってメンバーが入れ替わります。この全員が全曲で一緒に演奏している訳ではありません。


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