ホートン'ズ・ブリーフケース (V.A. - Horton's Briefcase)
スウェーデン・ブルースの中でもハープものは特に要注意だぞという傾向、そのすべてはここから始まったと言っても過言ではない一枚。appleJamが仲良くしているスウェーデンのブルースマガジン、ジェファーソン誌の編集長のお薦め盤として当時届けられたこのアルバムに、いち早く反応されたのが江戸川スリム氏。ハープものに特に詳しい同氏がご自身のページで詳細にこの作品を紹介されたことがきっかけになって一気に国内にも火がついた感じがしたものです。今やコアなハープファンの間ではすっかりお馴染みとなり、かつお宝盤として大切にされている北欧のブルース作品となりました。これを聴くとスウェーデンでは如何に50年代ホートンが色濃く影響を残していったかが判ります。ブルースへの、はたまたホートンへの憧憬と愛が結晶になった大変に貴重なアルバムでもあります。

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徹底的にヴィンテージ、それもホートンにだけこだわったカルトな一枚
V.A. Horton's Briefcase CD (Out of Stock)

スウェーデンのミュージシャン達が、如何にシカゴの巨人達に憧憬の念と畏敬の念を抱いているか。それが計り知れない程熱くディープであることは、少しでも彼らのブルースを聴いたことがある人には判って頂けると思います。そんな情念にも似たリスペクトの気持ちがひとつに結集して形になったのがこの作品です。全員がウォルター・ホートンへのトリビュートの気持ちをこめて作っただけに非常に聴き所の多い素晴らしいハーモニカ・アルバムとなりました。いずれもスウェーデンでは名うてのハーピストで、中にはSvenのようにギタリストとして米ブルースマンからも尊敬されてる人物も混じってたりします。
2000 Cee Pee Vee Records
★★★★★




プレイヤーと収録曲の詳細

Sven Zetterberg - Song List
・Litttle Boy Blue
・Southern Women
・Hard Harted Woman
力強いヴォーカルと腰のあるハーモニカは彼自身のギターに負けないくらい素晴らしいです。


Jan Sjostrom - Song List
・Louise,Louise
・I'm in The Mood
・Easy
ちょっとウォームなヴォイスとまろやかなハーモニカが実に穏やかな印象。アップの曲では結構スインギーです。


Thomas Grahn - Song List
・Everybody's Fishin'
・If it ain't Me
・La Cucuracha
ふくよかなトーンはハーモニカを超えています。La Cucurachaではまるでアコーディオンを聴いてるかのようです。



Greger Andersson - Song List
・Have a Good Time
・Card Game
・Cotton Patch Hot Foot
これこそ腹式呼吸の賜!といったコントロールの効いた絶妙のフレージングと、ややハイトーンのヴォイスが印象的。う〜ん、参った。素晴らしいです。



Stefan Dafgard - Song List
・West Winds are Browing
・Fumblin' Around
・We All Got to Go,Sometime
やや軽めのトーンが特徴ですが決してパワー不足という訳ではなくてキメルところは決めています。



Sture Elldin - Song List
・Honey Dripper
・Sneakin' And Hidin'
・Back Home to Mama
さすがしんがりを務めるだけあって存在感がピカイチ。トーンもフレージングも実に安定していて名人芸の域に達しています。歌がほんわかしてるのも特徴