アーマトーマス(Irma Thomas)
1941年ルイジアナ州ポンチャートレインに生まれたアーマ・トーマスは59年のロン・レコードにおけるデビュー以来、持ち前のシルクのようなヴォイスを武器にいつしかニューオリンズ・ソウル・クィーンの称号を手に入れました。実に活きの良い、ピチピチとハジケた感じの歌が多い60〜70年代と、落ち着きを増しぐっと大人びてきた80年代ラウンダーの時期と、それぞれがいずれもかけがえのない作品として今も多くのファンに愛され続けています。最近のリイシュー盤 "A Woman's Veiwpoint"はアーマがチェス離脱後73年にファンガスに残した名盤 "In Between Tears"収録曲に、当時のレア音源から選りすぐりの12曲を追加したという豪華な内容。さらにはハリケーン後初のアーマの新録新譜 "After the Rain"ではサニー・ランドレスやスタントン・ムーアといった、アーマにはやや異色なゲストが注目を集めそうです。サニーのギターが光る トラッドソングの#7.Another Man Done Goneなどは一度聴いただけでも特徴的なフレーズが耳に残る佳曲です。 (以上は2006年某月に書きました)

appleJam特選  Soulful Treasures
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アーマ・トーマス
奇蹟の大発掘、既発シングルの2曲以外の全13曲が今回初登場!4月2日にP-Vineから国内盤も出る、こちらはUKオリジナル盤
Irma Thomas Full Time Woman〜the Lost Cotillion Album CD \2,480(税抜)
この発掘アルバムの貴重さはP-Vine輸入部の資料に熱い記載があるのでそれをそっくりここに転載します。

〜〜“ソウル・クイーン・オブ・ニューオーリンズ”、アーマ・トーマスが1971、72年にアトランティック傘下のコティリオンに吹き込んでいた幻の作品群が発掘された!1971 年にリリースされたシングルの2曲―あのジェリー・ウェクスラーが、2007年のインタヴューでオールタイム・フェイヴァリットの一つに挙げている、マラコ録音(プロデュースはウォーデル・クェゼルク)によるタイトル曲とそのカップリング曲―以外の13曲は完全未発表! その13 曲は、1972年にデトロイト、マイアミ、フィラデルフィアで録音されたもので、モダン〜クロスオーヴァー・ソウル好き狂喜のミディアム・ナンバーを含むデトロイト録音、きらびやかなフィリー(シグマ)録音のダンサー等、クオリティも極上!これは大事件だ!

〜〜ということでカッコ書き有りの長文でちょっと判りにくいかも知れませんが、要するに本作に収録の全15曲中当時シングルカットされたA面+B面の2曲以外のあとの13曲全部が今回初登場の音源ばかりなのです。今と違って録音場所がデトロイト、マイアミ、フィラデルフィアというのが如何にもですけど、#10.Tell Me Againひとつ聴いても判るようにフィーリング的に現在のアーマと何ら変わらない曲もあります。というか80年代以降はボストンのラウンダーに所属していた訳だし、彼女の場合何処で作品を作ろうとその作風には余り影響しない人なのかも知れません。個人的には往時のグエン・マクレー風に聞こえる#14.A Song with No Nameにちょっぴりマイアミ萌えしてしまう自分が居ます。
2014 UK Real Gone Music
★★★★☆
(収録棚 CD15)

New Orleans Club
アーマ・トーマス
半世紀前のアーマが今日のアーマに思える瞬間、ロンの録音はまさに国宝級
Irma Thomas Soul Qeen of New Orleans 2CD \2,400(税抜)
これはアーマ自身にとっても記念すべきベスト・メモリアルと言えそうな作品です。デビュー当時のロン・レコード時代珠玉の20曲をDisc1に、あとDisc2には76年のニューオリンズ・ライヴジャズ&ヘリテッジ・フェストからの10曲を収録です。ディスクのトレイにはロン・レーベルのデザインをあしらい、見開きの中綴じにはアーマの7インチ盤の写真と豪華解説が添付。この半端でない作りにUK Charly の爽快な心意気を感じます。トゥーサン・チューンのI Done Got Over は私も一発で好きになった曲ですがDisc1#9.I Done Got Over とライヴバージョンのDisc2#5.I Done Got Over を聴き比べるのも楽しい。
2011 UK Charly SNAX635CD   bb's Recommendation2012
★★★★☆
(収録棚 CD15)

ピアノをバックに歌うという姿に特化した、これはアーマ自身にも特別な作品
Irma Thomas Simply Grand  CD (Out of Stock)
クラブ歌手というステイタスをアーマがどう捉えている人なのかは私には判らないものの、自身のお店を持つ女王級のシンガーとしては、いつかはこのようなシンプルな作品のリリースを望んでいたのではないかと想像しています。ここに集結した12人のピアニストには、如何にもの著名人からこのアルバムで初めて名前を知る人とが混在。そんな中、激しくフィットしたのは未知のピアニストでは David Torkanowsky の#5.What Can I Do。この清涼感がもう最高!既知の名ではDavell Crawford の#12.Overrated。この陰影、ピアノだからこその深い濃淡が生まれています。
2008 USA Rounder 11661-2202-2  bb's Recommendation2009
★★★★☆

スワンプ・ドッグのピアノとデュエイン・オールマン等が全面参加の71年音源全21曲
Irma Thomas Two Phases of Irma Thomas  CD (Out of Stock)
Swamp Dogg Presents
この時代のアーマがどれくらいフレッシュでパンチ力があって、しかもソウルフルであったかは、それをご存じの方にはもはや説明不要。逆にまだこの時代のアーマをお聴きになったことがない方は今こそがそのチャンス!今回出たスワンプドッグ肝入りのこの71年音源は全曲でスワンプドッグ自身のピアノが全面参加、加えて全曲でデュエイン・オールマン、そして半分にメンフィス・ホーンやアラン・シュワルツが加わったというシビレる盤。録音当日にスタジオで記録されたと思える録音メモ等々、12頁にわたるブックレットからも当日の空気が香り出すような気分。まさに持ってなあかん、聴かんとあかんで〜♪の一枚。
2007 USA SDEG SDEG-1963
★★★★★

豪華なゲストたちとシンプルに作ってみたわよって感じがナイスな一枚
Irma Thomas After The Rain CD  (Out of Stock)
前情報で入っていた、スタントン・ムアーやサニー・ランドレスがほぼ全面参加!という先入観とは対極にあるソフトな音。意外なくらいアコースティック度が高いシンプルな音作りが逆にとても爽やかな印象を残します。通常ゴスペル・フィーリング満点に熱唱系でカバーする傾向が多い#5.I Wish I Knew How It〜でさえも充分に抑制が効いた歌い方、ほんのり入っているオルガンにもぐっときちゃいます。恐らくは未曾有の大嵐をくぐり抜けたことでアーマもまた全く新しい気持ちで住み慣れた街と自分自身を見つめ直しているのかも知れません。
2006 USA Rounder 11661-2186-2
★★★★

サザンソウル特有のグルーヴ感に滑らかなパンチ力が加わった歌
Irma Thomas A Woman's Veiwpoint The Essential 1970s Recordings CD \2,480(税抜)
アーマの最大の特徴はハジけんばかりのパンチあるシャウトの時にも独特の滑らかさが触感として耳に残ること。これはもはや天性のものとしかいえず、特にこの時期のアーマに強くそれを感じます。発掘、再発ものなのにあえてNew Orleans Clubに組み込んだのもやはり70年代のこのアーマを一人でも多くの人に楽しんで頂きたくてのこと。普段ソウルを全く聴かない人でもきっとこれには撃沈だぞと狙いを付けました。
2006 UK ACE CDKEND-260
★★★★★
収録棚CD3


張りも艶も抜きんでて魅力的な60年代アーマの一人コンピ盤
Irma Thomas Straght from The Soul CD  (Out of Stock)
60年代音源で構成したアーマのとてもフレッシュなワン・ウーマンコンピレーション。全24曲すべてがピチピチのアーマがジュークボックスから飛び出す感じ、この時期はまるでダイナマイト・ギャルとでもいいたくなるようなハジケぶり、それがとっても新鮮です。
2005 UK Imperial:Stateside 5 79965
★★★★★

円熟期のベスト音源をトータル的に聴けるナイスなセレクション
Irma Thomas If You Want It,Come and Get ItCD (Out of Stock)
無いのが不思議だったアーマのRounder時代のベスト盤ですがいざこうやって出てみますと、これから聴く方はこれで足りてしまって、奥深いアーマのほんとの世界をどこまで判って頂けるかが心配になるという…それはちょっと贅沢な悩みかも知れません。マーシャ・ボール、トレイシー・ネルソンとアーマでいわゆるN.O.三人娘なんですが、その「三人娘」で作ったアルバム"Sing It"からも2曲含んだ文字通りの決定的なベスト盤です。アーマのしっとりとした肌触りの歌は一度ハマるともういつも思い出しては聴きたくなります。今後の活躍も祈りつつこれで活動を振り返るのもおつなものです。
2001 USA Rounder 1166-11582
★★★★★

しっとりした作りに感じる大人のためのソウルって感覚
Irma Thomas / My Hearts in Memphis CD (Out of Stock)
何という大人っぽいムード!実に穏やかで、かつディープなソウル・フィーリングを満載したこのアルバムは自らもプロデュースに当たったダン・ペンのカバーアルバムで、捨て曲は一曲もない大充実の一作となりました。タイトルにもあるように、ここではメンフィス・サウンドがふんだんに聞けますがそれが新鮮な仕上がりとなっています。円熟期の頂点で放ったアーマの快心の作で、大人のソウルをじっくり聴きたい方に超お薦めです!
2000 USA ROUNDER 2163
★★★★

瑞々しいヴォイスで聴かせる典型的サザンソウル路線の歌
Irma Thomas The New Rules CD(Out of Stock)
アーマのラウンダーでの1stアルバム。作風は典型的なサザン・ソウル路線で元々のファンにはたまらない1枚かと。若々しく瑞々しい声はしかし充分にセクシーで聴く者を釘付けにします。軽快な曲調からしっとり系のバラードまで絶品のひとこと。"Gonna Cry 'Til My Tears Run Dry"が一際素晴らしく響きます。
1986 USA ROUNDER 2046
★★★★★

飛躍への動きも感じる多彩な作り
Irma Thomas The Way I Feel CD  (Out of Stock)
先のアルバムの評価もまずまずで、順調にリリースをみたラウンダーでの2ndアルバム。なんとなく貫禄というか余裕も感じられるのが微笑ましい。このとき47才、脂も充分にのっていて絶頂期ですね。基本的に1stの延長線上にあるんですが、やや作風を拡げた感じで、はっとするような新鮮な瞬間ももあったりする。本国でも非常に評価の高いアルバム。
1988 USAROUNDER 2058
★★★★

サラッとした感じの爽やかな仕上がりが聴く人を選ばないライヴ盤
Irma Thomas Live! Simply The Best CD (Out of Stock)
アーマがニューオリンズに自身のお店を出していると知ったのは悔しいことにそのニューオリンズから日本へ帰って来てからでした。滞在中にそのことを知っていたらのんびり食事などしてないで探してでも行ったと思う。このアルバムで聴けるような本人の歌が聴けたら本望だったのにな〜。何気に爽やかなイメージのアルバムに仕上がっていますが、私は(2)の"Time is on my side"が大のお気に入りです。ストーンズ・チューンでお馴染みのこの曲も爽やかにまとめてます。
1991 USA ROUNDER 2110
★★★★

アーマの存在感が滲み出たかのような大充実作
Irma Thomas True Believer CD  (Out of Stock)
'91年のライヴ・アルバムを挟んで"The Way I Feel"の次に出たアルバム。しっとりとした質感に益々磨きが かり、成熟した大人の女性ならでわの魅力が充満。(4)のダン・ペンの"Smoke Field Roomに私は泣きました。タメを効かせて歌うアーマのスロー・バラードは切ない。ベリー・ゴーディーの"I'll Be Satisfied"のアコースティック・サウンドが新鮮。必殺のサザン・フィーリングがたまらないタイトル・チューン、最後に持って来るんだもん(笑)。超お薦め!
1992 USA ROUNDER 2117
★★★★★

ゴスペルはやはりソウルシンガーにとって軸足を置いておきたくなる場所にあるということ
Irma Thomas / Walk Around Heaven : New Orleans Gospel Soul CD \2,480(税抜)
全編ゴスペルの入魂の一作。曲によってオルガンやピアノだけをバックに歌う部分にやや、ゴスペル負けしてるかな〜と感じることはあるのですが、さりとて決してつまらなくはないです。こういう仕事をしている人は一度はゴスペルの作品を出してみたくなるのかな。機会があったら本人の意志で制作したのかどうか確認してみたくなりまいした。バンド付きの曲では本来のペースでばっちりです。ファンは買って損無し。
1994 USA ROUNDER 2128
★★★
収録棚CD3

じっくりとしみじみ歌を聴きたいときにお薦め
Irma Thomas / The Story Of My Life CD (Out of Stock)
しっとりした質感と伸びやかな声で絶大な人気を誇るニューオリンズの代表的ソウル・シンガー。とにかくアーマを素通りしてニューオリンズを語ることは出来ないのです。いずれも地味な作風ながらその地味さが玄人ウケする所以。ダン・ペンの佳曲"I Count The Teardrops"やアリサ・フランクリンの"Dr.Feelgood"等聴き所の多いアルバムです。バラードをしみじみ聴きたいときにお薦め!
1997 USA ROUNDER 2149
★★★★

またいつか第二弾を聴きたいと感じるファンサービス的ナイスな企画盤
Marcia Ball,Irma Thomas,Tracy Nelson Sing It!CD (Out of Stock)
軽快なセカンドライン・ビートでの幕開け、まずトップを切って歌い出すマーシャ、続いてトレイシー、アーマの順に、コーラスも挟みながらふと気付くと彼女たちの歌に自然と引き込まれてしまいます。ニューオリンズの顔とも言うべき3人娘が共演した豪華なアルバムでベスト・セラーになった一枚。永遠に娘、乙女、少女のままで居て欲しい3人の歌を心ゆくまで楽しめる素晴らしい作品。
1998 USA ROUNDER 2152
★★★