Jackie Callier and the Cajun Cousins
1999年にケイジャン・フレンチ・ミュージック協会からイヤー・オブ・ジ・アコーディオンの認定を受けたベスト・アコーディオン奏者ジャッキー・キャリアーと、そのジャッキーと組んだバンド、The
Cajun Cousinsでベースとヴォーカルを担当するサブ・リーダーのアイヴィー・デューガスを大きくフィーチャーしたアルバム。タイトル通り正調フレンチ・ケイジャンものですが、比較的新しいフィーリングで聴く伝統の音というのがみそです。フィドル〜スチールギターの絡みも美しく、どんなシチュエーションで聴いても気分は一気にスワンプの岸辺にまっしぐら。
ピアノをコード弾きで連打するという、典型的なルイジアナ調の
ラヴソングで幕開け。そのスイートさとは裏腹に何故かうるうる
してくるのがほんとに不思議です。実に効果的に絡んでいるの
がペダルスチールギター、そこにのっかるアコーディオンがこれ
また何とも言えないくらいの美音。それ自体が彼らの看板サウ
ンドと気がつく頃には完全にやられた状態になっています。ラ
ヴソング 〜 特にその中でもルイジアナ産のラヴソングに理屈
は不要、毎日のティータイムを楽しむあの感覚と同じですね。
2004 USA Swallow Records SW-6188
彼らの音を是非聴いて欲しいと、現地からインフォが届いた中の一枚。
90年代からシーンで活躍する比較的歴史の浅いバンドながらその中身
は微動だにしないヴィンテージ・フレンチ・ケイジャンスタイルです。妙な
るペダル・スチール・ギターとフィドルと交互に織りなすアコーディオンの
ブライトな響きがこのアルバムの個性を決定付けていますが、歌もこの
手の正調フレンチ・ケイジャンの中にあっては比較的耳に心地よいヴォ
イスが印象的、フィドルもこれで改めて好きになる方が多そうです。刻
印は2001年になっていますが事実上のリリースは2004年の新譜です。
2001 USA Mardi Grass Records MG 1084