ジョーイ&パパ・ジョン・デフランセスコ(Joey & Papa John DeFrancesco)
キング・オブ・フィリー・オルガンのパパ・ジョンとその父ゆずりの超絶テク遺伝子を受け継いだ息子ジョーイの二人は共にハモンドB3弾き。二人のそのファンキーかつスピーディーなタッチは並の技術では再現不可能と思える領域に達しています。しかもジョーイの人気爆発後も頑ななまでにメインストリームのハードバップ路線をひた走る姿には、ジャムバンド的なフォーマットに流れがちな昨今のオルガン・プレイヤーとは一線を画すものを感じます。その頑固さは父親ゆずりなのかも知れません。とにもかくにも世界的なスケールで今もファンを拡大中の二人、フレッシュなまでにクールかつホットなオルガン・ジャズを是非とも心ゆくまでお楽しみ下さい。2002年某月記

appleJam特選 B3 Jazz
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Jewel Jazz Club
ジョーイ・デフランセスコ
マイケルソングが超クールなオルガンジャズになった日、これには貴方もきっとハマる!

Joey Defrancesco Never Can Say Goodbye-the Music of Michael Jackson CD (Out of Stock)

マイケル・ジャクソンの没後にトリビュート・アルバムを出すのはかなり勇気が必要だった
かも知れませんが、ジョーイのこの作品は自身の熱血マルチぶりもさることながら共演者
も鋭く渋い人選で、結果数多ある類似企画とはさすが一線を画した仕上がりになっています。
その渋い共演者の筆頭はギターの盟友 Paul Bollenback その人ですが、耳にはジョーイの
吹く叙情味溢れるミュート・トランペットが泣ける#3.Beat It等、隅から隅まで聴き所満載のアル
バム。オルガンだけで三種類、あとピアノにペットにヴォーカルと、まさに半端ではない没頭
ぶりがとても爽やかな余韻を残します。マイケルのファンでなくてもジョーイそのものに感動
することは間違いなしです。ラスト#9.Billie Jean の独特のコクはオルガンだからこその味。

2010 USA HighNote HCD-7215  
★★★★★

Jewel Jazz Club
相棒ボレンバックの男臭いギターがたまらない魅力の、とっても渋いオルガンジャズ
Joey Defrancesco the Original Trio  Snap Shot CD \1,850
tax in
ジョーイが99年の作品で一度共演していたランディ・ジョンストンの
ギターも大好きなのですが、オルガンと共演するギターで誰が一番
好きかと言われると私の場合はこのポール・ボレンバックと、あとド
イツの女性ギタリストのバーバラ・ユンファーがもっぱら1、2を争う
存在です。共に硬質でタフなギターを弾く割に何処かヒューマンな
味わいがあるのが最高!恐らくはジョーイもボレンバックにはぞっこ
んに違いなく、途中まで色々変えたギターを最近はずっと変えてい
ないことにその感触を見る気がします。そのことはともかくライヴ録
りされた本作も、冒頭#1.Eighty Oneから抜群の手応えです。

2009 USA HighNote HCD-7199
★★★★★
(収納棚CD9)

今期最高峰のファンキー・オルガン・ジャズ、息子達のエレピ&ギターのブレンド加減に目の幅涙!
Papa John Defrancesco Big Shot 6 CD
(Out of Stock)
ジョーイのエレピを含むkbに加えてギターにジョン・ジュニアも
加わったファミリー・コンボによる、極めてソウルフル&グルー
ヴィーなオルガン・ジャズ。前作での共演から早2年、20世紀
に黄金期を迎えたあの音をすんなりと今この時代の音として
聞かせてくれる、オールド・ファンにも若いジャズ・ファンにとっ
ても実際凄く親しみやすいサウンドです。店主的には#2.
Riders on the Stormが最大のお気に入り。あえてエレピに
先導させることでB3の深いトーンを際立たせている感じが
goooood、そのあとのソロも実にゴキゲン!

2009 USA Savant SCD-2098  bb's Recommendation2009
★★★★★

相棒をワンホーン・サックスに代えストレートに仕上げた作品
Joey Defrancesco   Joey D! CD
\1,850tax in
ギターとサックスの二枚のカードで作った作品は過去にも
ありましたが、本作ではぐっと渋くワンホーンのテナーのみ
を直球でフィーチャーしたトリオである点に注目。見かけも
体育会系のジェリー・ウェルドンのテナーは実際にもゴリゴリ
感のあるハードなトーンが特徴。以前共演したヒューストン
パーソンとは対極にある触感のテナーで、同じバラードを
吹いても質感的は充分硬い。50年代の豪快なビッグバンド
・ジャズで慣れ親しんだ音に近いか。その辺は#1.Dig
#2.Lamentのコントラストにも感じて頂けそうです。

2008 USA HighNote HCD-7190
★★★★☆
(収納棚CD9)

オルガン・ジャズの親子鷹、今度はパパ・オルガンとサン・エレピによるナイスな共演
Papa John Defrancesco Desart Heat CD
(Out of Stock)
デフランセスコ親子の共演は以前にも98年盤で相当のご好評を
頂きましたけど、今回は趣向を変えてパパ・ジョンがオルガン、そ
して息子ジョーイはエレピを担当という構図。しかも今回は全編が
常以上にソウルフル・サウンドになっているのが特徴です。このコメ
ントを書くまでに既に20回以上毎日のように聴きましたが、#3.の
ファンキーチューンと#7.「朝日の当たる家」が特に印象的。ラストを
飾るミディアムのブルースでもパパジョンの絶好調ぶりが遺憾なく
発揮、寄り添う感じのジョーイの共演が実にナイスでもう最高!

2006 USA Savant SCD-2075
★★★★★

スパークスとの共演がそうさせるのか、その流麗さがやけに光るアルバム
Joey DeFrancesco Plays Sinatra His Way CD \
\1,850tax in
今回はテーマをシナトラに据えたアルバムで、ギターにM.スパークスを
擁したトリオにヒューストン・パーソンのテナーが加わったカルテット編成。
肉声に似た発音が可能なサックスの存在は歌ものをインストでカバー
するときまさに千人力、ここでもその特性を最大限活かしたパーソンの
サポートが光ります。ひとつのコーラスをB3とサックスで歌い分けること
で曲に立体感を出すという手法が実に効果的。#5.Witch Craftのような
スインギーな小品ではスパークスの上品なカッティングがツボにはまり
ます。総じて流麗かつメロウな仕上がりが好印象を残すナイスな一作。

2004 USA HighNote HCD-7105
★★★★
(収納棚CD9)

Joey DeFrancesco - Hammond B-3 organ
Houston Person - tenor sax (except 5)
Melvin Sparks - guitar (except 1,7&9)
Byron Landham - drums

60年代そのままのスメルに思わず小躍り、P.ボレンバックも最高の共演
Joey DeFrancesco the Philadelphia Connection CD
(Out of Stock)
A Tribute to Don Paterson
60年代に大活躍したオルガン奏者、ドン・パターソンに捧げたこのアルバム、
ジョーイ自身もジミー・スミスのフォロワーの一人ですが、そのパターソンはジ
ミー・スミスの助言がきっかけでピアノからオルガンに転向し大成功を収めた
人。その時代の色んなウラ話は恐らく父パパ・ジョンとのコミュニケーションの
中で沢山疑似体験を重ねてきたのかも知れないですね。共演のポール・ボ
レンバックのギターがまた心憎いばかりのパフォーマンス、あたかもパターソ
ンの盟友パット・マルティーノ役を演じているかのようです。アルバムの白眉
は#6.Oleo、マイルス・チューンを神業のハンドリングで疾走する様は圧巻。

2002 USA HighNote HCD-7050
★★★★

Joey DeFrancesco - Hammond B-3 organ
Paul Bollenback - guitar
Byron Landham - drums

パートナーをボレンバックに代えての第二ラウンドもジミーへのオマージュ
Joey DeFrancesco the Champ Round2 CD
(Out of Stock)
前作に引き続きジミー・スミスへ捧げるアルバム第二弾。ここでは共演者を
Paul Bollenbackのギターにチェンジ、作風も渋く迫る曲が多くなっています。
低音域を強調したミキシングが作品の重厚感を増していて全体が黒光りす
る音に。中盤ジミー・スミス・チューンが連続する#6〜8辺りに特にその印象
が濃いです。それに続く#8.のS.モンクチューンは一転して倍速で飛ばす快
速ナンバー、その余りの快速さにバイロンのシンバルワークが悲鳴を上げ
てるように聞こえますが、途中スリリングなバースを挟んでエンディングへ
と雪崩れ込む辺り実に鮮やかな展開。#9.Greensleevesも聴きものです。

2000 USA HighNote HCD-7061
★★★

Joey DeFrancesco - Hammond B-3 organ
Paul Bollenback - guitar
Byron Landham - drums

ブルーノートのJ.スミス with K.バレルを彷彿とさせる組み合わせ
Joey DeFrancesco the Champ CD
(Out of Stock)
ジミー・スミスの時代からオルガンものはギター入りのトリオが最高
というのが恐らくオルガン・ファンの圧倒的な気持ちかなと思います
けど、このアルバムはまさにその路線の一枚。共演のランディ・ジョ
ンストンがケニー・バレル・スタイルのギターを弾くのであたかも往時
のブルーノート盤そのままのサウンドですが、このアルバムがジミー
スミスに捧げられたものなのでその辺は確信犯だと思います。ウェス
チューンの#6.OGDとジミー・スミスの出世作#9.The Catがアルバム
のハイライト、共にジョーイのクールな方の面が良く出ています。

1999 USA HighNote HCD-7032
★★★★

Joey DeFrancesco - Hammond B-3 organ
Randy Johnston - guitar
Billy Hart - drums

ギターと二管の共演が音にぐっと厚みを加えた豪華な父子セッション
Joey DeFrancesco & "Papa" John DeFrancesco All In The Family CD \1,850
tax in
オルガン奏者の息子として生まれたジョーイの音楽的な原体験が
父のオルガンであったろうことは容易に想像が付きますが、その
息子が26才にして果たした父子での共演セッション。ここで演奏
されている曲は時代を超えて今もなお人々に愛されてい名曲が
多く、"Bag's Groove"に始まり"聖者の行進"で幕を引くまでの全
8曲にはヒューストン・パーソンのサックスやメルヴィン・スパーク
スのギターが効果的に絡んで華を添えています。スピーディーな
展開をみせる#7のブルースはハードバップの醍醐味のひとつ。

1998 USA HighNote HCD-7021
★★★★
(収納棚CD9)

Joey DeFrancesco - Hammond B-3 organ
Papa "John" DeFrancesco - Hammond B-3 organ
Bootsie Barnes - tenor sax (All tracks exceot 5)
Houston Person - tenor sax (2,3,6&7)
Melvin Sparks - guitar
Byron Landham - drums

絶好調エリアレ+B3、おまけにパットのギターで快感ここに極まれり!
Charles Earland Tribute Band Keepers of The Flame CD (Out of Stock)

活躍目覚ましい若手B3弾きJoey DeFrancescoを大きくフィーチャーして作った
チャールズ・アーランドへのトリビュート作品。パット・マルティーノ参加のこの#3
What Love Has Joinedなんかを聴くと黒塗りの高級リムジンにカクテルドレスと
タキシード姿のカップルが浮かんできてしまいます。とはいえアルバム全体はか
なり熱くてファンキー度も全開、エリアレの腰の入ったテナーとB3がこれほどま
でに相性が良いとは予想を超えていました。アーランド自身の"If Only〜"と
甲乙付けがたい会心の一作で、Kevin Jonesのパーカションもゴキゲン。ラスト、
パットのギターがめちゃクールな"Pick Up The Pieces"は悶絶間違いなし。

2002 USA HighNote HCD-7070
★★★★★