キャサリン・デイヴィス(Katherine Davis)
マ・レイニーとベッシー・スミスを半々にブレンドした感じのブルース・シンガー
アーウィン・ヘルファーのピアノとルーリー・ベルのギターが全面的に活躍しています
Katherine Davis and the Chicago Boogie Ensemble Rock This House Live! CD \2,480(税抜)
冒頭、ゴキゲンな感じのインスト・ファンキー・ジャズ・チューンにアレンジされた「Watermelon
Man」での幕開け。一見ハードバップの六重奏団と思わせておいて、何とギターはルーリー・
ベル!なのが思いっきり嬉しい要素です。ここでのルーリーは一音程度下げたチューニングの
ストラトを弾いているのか、何とも頼りなげなロー・テンションの鳴りが大いなる特徴。ゴムの緩ん
だパンツが今にもずり落ちそうな、そんな不安感を誘う音が表現しにくい味わいを生んでいます。
キャサリンは50年代のR&Bシンガーそのままのスタイル、ジャンプ・ブルースの手法で往時の
ブルースをナチュラルに表現、ピアノがE.ヘルファーなのがまさにサイレン・レコードらしい人選。
#3.のキューバンタッチのブルースは最高に泣かせてくれます。全体がアットホームなライヴ盤。
2006 USA Sirens Records SR5013
★★★★
Katherine Davis - vocals
Willie Henderson - baritone sax
John Brumbach - tennor sax
Lurrie Bell - guitar
Erwin Helfer - piano
John Whitfield - bass
Kenny Smith - drum
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