カーミット・ラフィンズ
カーミットはチューバ奏者のフィリップ・フレイザー等と共に1982年にリバース・ブラス・バンドを結成した後、いつしかソロ活動の方がメインになっていったという経緯を持つ人で、特にBasin Streetに移籍してから以降は積極的に先端のサウンドも取り込みながら着実にシーンの中で存在感を増していた時期だったと言えると思います。2005年には活動母体となったリバースとの共演作で、カーミットの最近の10年間のソロ活動をリバースと共に集大成した感じの作品をリリース。源流と支流の先端が一本の大きな本流の中に三次元的に溶け合っている姿、それこそがジャズ誕生の瞬間のニューオリンズの息吹を今に受け継いでいる人だけが持つ独特の成分かなと感じています。(2008年4月26日 記)

appleJam特選  New Orleans'Treasures

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New Orleans Club  対象コース会員様限定盤
ボクはとことんニューオリンズってな感じの名の曲で幕開けするアルバム
Kermit Ruffins & the Barbecue Swingers #Imsonworleans CD (Out of Stock)
カーミットの新作は是非NOC選盤で、と会員のお客様からご要望があった由ですが数量の確保で厳しい現実に加えて入荷がギリギリ滑り込みになりました。加えて今回は同時期の類似穴倶楽部選盤分も手配してあったのでほんとにやきもき。万が一配布当月になっても入荷しなかった場合に備えて各コース共に予備の隠し弾は常備してあるのですが、やはり予定通りの展開でないとなんとなく座りがよくないですよね。それはともかく最近は商品を出す側も相当厳しいのかデモ盤や試聴音の用意がない場合が多く今回もまた自分では未聴のままのupとなりました。思えば初めてこのカーミットを扱ったきっかけが、コアなお客様からこの店にはこの人のCDがあった方がいいというお客様からのご提案が引き金でした。実際導入後は相当に売れて、当時はレーベルとの直取引でここ(Basin Street)と仕事した最初の日本人になった由。僅か十数年で別の国別の惑星に住んでいるのかみたいな状況の変化には改めて目線が遠くなってしまいそう。なんて言いつつしぶとくまだまだ活動は続くのですが♪
2015 USA Basin Street

/New Orleans Club  
新旧のスタイル取り混ぜが看板だった人がトラディショナルだけに没頭する瞬間
Kermit Ruffins We Partyin' Traditional Style CD (Out of Stock)
人生にいいことがひとつもなかったとしても、ここにあるグレートなニューオリンズ音楽はボクには最大のベストシングスだ、というカーミットの気持ちはまさにある時期を境にした多くの人々の気持ちを代弁しているように感じます。生きていると、ハリケーンが来たり大地震が来たり巨大竜巻がきたりして、おまけに最近ではあのデトロイト市が財政破綻したりとか、いいニュースはさっぱりなのにろくでもないことは沢山起こります。それでもそれが人生ってヤツかも知れないと思いつつ、また同時に大好きな音楽に没頭することで人はいっときの至福感に浸ることが出来ます。へこんでいるよりも元気を出してまた頑張ろうという時、トラディショナルなサウンドがやけに心に染み入ることが実際ありますよね。普段から沢山のギグをこなす人はきっとライヴ小屋でのお客さんとの交流の中で色々と励ましたくなる人と遭遇することが多いのかも知れません。あるいは彼もまた常に自分自身を励ましている人なのかも知れません。そのことはともかく例えば #3.Careless Love なんかをラウンジで生で間近に聴いたらきっとそれだけ泣けて来ちゃうだろうなという感じです。まして#8.Treme Second Lineなんか目の前で始まったらきっとじっとしていられなくて自分も踊り出すはず。日本では最近は酒+ダンスは風俗ということで特に深夜は取締の対象になるそうですが、そんなの冗談じゃないですよね。踊るのは人間の楽しみであり権利、基本的人権だと叫んでしまいたくなります。もとい、ここでのカーミットのトランペットがやけにオープン空間な響きをしているのはきっとステージでライヴ録りしているときの感じを模しているのかなと思います。スタジオ録音特有のきっちりとした(窮屈な?)音になるのを避けたのでしょう。実に彼らしいセンスだと思います。
2013 USA Basin Street Records   bb's Recommendation2013
★★★★★

New Orleans Club
カーミット・ラフィンズ
元祖ジャズランドらしい全編がオールド・ジャズのフルコース
Kermit Ruffins Happy Talk  CD (Out of Stock)
絵に描いたようなグレート・ニューオリンズのグレートなアルバム。ビッグバンド風で、かつ クレセントシティの貴公子Matt Lemmler のピアノが小気味よくアクセントになってる#2.Hey Look Me Over を始め、トレメの女の子をゲットした♪とウキウキ気分が伝わる#8.I Got a Treme' Womanと、それらに象徴されるまさにこれはハッピートークなアルバム。個人的に好きなピアニスト、マット・レムラーが随所で活躍するのも嬉しく、#10.Sugar ではDr.Michael Whiteのクラリネットも大活躍。そのホワイトは今回3曲でゲスト参加、#4.La Vie en Rose ではレムラーと共に絶妙の絡みを見せています。本作では常以上にラフィンは歌にも比重をかけている感じ、地味ながら濃い作品!
2010 USA Basin Street Records  bb's Recommendation2011
★★★★★

Jewel Jazz Club
クリスマスをテーマにカーミット色を存分に出した通常新譜という作り
Kermit Ruffins Have a Crazy Cool Christmas!  CD \3,350+税
カーミットは決してこれを12月が来たら思い出すアルバムにするつもりではなく、あくまでテーマにクリスマスを選んだだけの完璧なオリジナル作品として作ったのだと思います。標題の#10.Crazy Cool Christmas はユニークなアフタービートは例えばほろ酔い気分をさらに気持ちよくシェイクしてくれる感覚。おっと禁酒して12年にもなる人間がそう書いては違反ですか(笑)。次はお馴染みの#2.Santa Claus is Coming to Town。これが変形セカンドライン的ストリート・ミュージックって感じでナイスです。という訳でこのアルバムは正月に聴いても蝉が鳴く季節に聴いても一発で心浮き浮き状態にしてくれるイカシタ盤!
2009 USA Basin Street Records
(収納棚CD14)
★★★★☆

追記)2008年に出たクリスマス・シングル「Christmas Time is Here」はこのアルバムには収録されていません。

最後の1枚! Last One Special Sale
ボノラマ・ホーン隊に潤史やトロイも参加、そんな中飛び出す歌入りのSong for My Fatherのカバーは近年の名演中の名演!
Kermit Ruffins Livin' a Treme Life  CD \2,850\550+税 Last One Price
今回の作品、店主的には中盤でまるでシカゴ2ndみたいになる#7.I Can See Clearly Nowが最高のお気に入りになったのですが、同時にまた意外にも歌入りでカバーされたホレス・シルバーの名作、10. Song For My Fathersの、やたら人間くさい仕上がりにもぞっこん。過去を通じてこれがカーミットの決定盤になった感じも濃く、もとよりラストでトレメの名を冠したマルディグラ・チューンの楽しさも格別です。この曲、ラップ・セクションを女性チームと男性チームに分けたのは新鮮なアイデア。全編とにかく明るい!のが際立っています。
2009 USA Basin Street Records bb's Recommendation2009
(収納棚CD1   stock1)
★★★★☆

ワンソング・イシューのシンプル・クリスマス、カーミットの優しさに包まれる瞬間
Kermit Ruffins Christams Time is Here  CD (Out of Stock)僅か一曲をリボンでくるんだCD。その心意気がまず嬉しい作品で歌の方も実にほんわかーっとした作風です。これはもう理屈抜きに聴いて楽しんだ人の勝ち♪試聴
2008 USA Basin Street Records
★★★★☆
追記)2009年に出たクリスマス・アルバム「Have a Crazy Cool Christmas」にはこの曲は収録されていません。

ちょっとニューオリンズへ行ってきた、そんな満足感を与えてくれる総ナイスなライヴ盤
Kermit Ruffins  Live at vaughan's  CD (Out of Stock)
やっと導入できたこの新譜と同時に、90年代の三作品の再発盤が揃って入荷してきた時に、丁度TVで再放送になったのを録画しておいた山口智子の「音楽遺産」というニューオリンズ音楽探訪の番組でたっぷりと語り歌い演奏するカーミットの姿を観ることの偶然。何だか言葉では説明できない音楽との縁を感じる瞬間です。ボー・ドリスのご子息、ジェラルド・ドリスの顔もこの番組で初めて見ました。それはともかく、番組中でもリラックスしてパフォーマンスしていたカーミットの姿のそのまんまがここにパックされた感じのライヴ盤。中でも#7.Treme' Secondlineはそれこそがカーミットのようなブラスバンド出身のアーティストの原点を感じる曲でもあります。
2007 USA Basin Street BSR-0106
★★★★

マルディグラの車軸にのっかったカーミットのメインストリーム・ジャズ96年の作
Kermit Ruffins  Hold on Tight  CD (Out of Stock)
思うにこの時期のカーミットはまだそれほどストレートにはニューオリンズ・サウンドを打ち出そうとしていなかった時期なのかも知れません。曲によってはまるでコンコード盤のジャズかと錯覚してしまうくらい流麗なピアノやスインギーなリズム隊。一方で、同じペック的な手法を用いた#12.Shine でも、もしこれがドナルド・バードとジャッキー・マクリーンなら絶対にこうはならないぞといった展開で、あくまでもマーチング・バンド・テイストのスネアが次のページをめくる様がここがニューオリンズだと教えてくれる感じです。#13.Smokin'に98年のBasin Street盤に繋がる扉を発見します。
2007 USA Justice Records 1103
★★★★☆

歌にも際だった魅力を感じる特別な作品、土台自体が実に頑丈に出来ている感じ
Kermit Ruffins  the Big Butter & Egg Man  CD (Out of Stock)
カーミットの場合は歌がトランペットと同じくらいの比重を持つ人だという気がいつもする人なのですが、この作品には特にそのニュアンスを色濃く感じます。中でも#3.Besame Muchoは数あるカバー・ソングの中でも極めて秀逸、独特のシンコペーションの中、くねくねっとしたバンドの展開がこれまた超セクシーな感じ。伴走するポーリンの軽やかなサックスをこんなにエロティックにしかし爽やかに聴いてしまう曲は私には初めてのこと。次にやはり軽く100曲以上はカバーされているN.O.の大定番#9.Lil' Liza Janeではもう音が鳴っているだけで踊り出したくなる始末。音楽の基本な魅力はやはりこの「原動力」というのに尽きるかなと思います。
2007 USA Justice Records 1102
★★★★☆

エリス・マルサリスのピアノも渋い92年録音、正攻法で全体をまとめています
Kermit Ruffins  World on a String  CD (Out of Stock)
もしやピアノに御大エリス・マルサリスが腰掛けるだけでバンドが自然とそうなるのか、この作品は実に端正なタッチで仕上がった感じがする一枚。シャノン・パウエルのドラムもいたってフォーマルなビートを刻みます。そんなメンバーをバックに滑り出しをミュートで吹くインスト・チューン#5.Georgia on My Mind が泣ける仕上がり。ミュート・トランペットに対するイメージをちょっぴり塗り替える好演、ソロ・パートのみ力強いオープンに転じるところがまたクールです。この時点ではまだカーミットだからこその個性の発揮度が7割程度なのが逆に作品の特徴になっている気がします。
2007 USA Justice Records 1101
★★★★

リバースとの再会は、改めてカーミットの器の大きさを証明した感じ
Kermit Ruffins with the Rebirth Brass Band Throwback CD \3,350+税
リバース・ブラス・バンドが果たしているブラスバンド・シーンへの貢献は今も計り知れないほど大きなものを感じますが、そんな凄いバンドとそのバンドのOBとが再会したのがこのアルバム。最も印象に残る曲、#9では伝統の様式という衣の中にトランペッターとしてシンガーとして自己を全力で投影している気がします。ラスト#12のラップソングも如何にもカーミットのテイスト、派手さはない代わりにじわじわ染み込んできます。
2005 USA Basin Street BSR-0105
(収納棚CD14)
★★★★

Justice Records時代の6曲を含む、カーミットの音の回顧展
Kermit Ruffins S/T CD (Out of Stock)
古くて新しい、という言葉がカーミット程似合う人はいないかも知れません。あくまでも伝統的なスタイルを踏襲しながら、でも突然そこにラップが混じったりするのがみそ。といいつつ、今は廃盤になっている初期のカーミットを特集したこの作品では全編がゴキゲンにスインギーでグルーヴィーな王道スタイルでまとめられています。ことさら新しいスタイルを落とし込もうという姿は無し、#3.On the Sunny Side of the Streetをはじめ全曲でフォーマルな歌とトランペットが楽しめます。ニューオリンズの音楽を想うとき、時にはここを中心軸として戻ってきたい、そんなホームランド的な作り。全曲が素晴らしいです。
2005 USA Putumayo Put-233
★★★★★

このフレキシブルさこそ彼の魅力、すみからすみまで大満足の一枚!
Kermit Ruffins Big Easy CD \3,350
(税抜)出身を思わせる如何にもブラスバンド的な曲で幕開けしますがそれは現在の彼のほんの一面でしかありません。ホットなスイングから軽快なシャッフルまで、合間にゴスペル・フィーリング溢れるセカンドラインを挟んで底知れない多面性を見せてくれます。マーチング・バンド仕立ての"On The Sunny Side of TheMoon"なんかも彼ので聴くからこんなにもキュートなんだと思います。タイトル曲の"Big Easy"も彼のキャラクター全開で、ずんずんくるリズムも効果的でハマります。一言ナイスです!
2002 USA Basin Street BSR 0104-2
(収納棚CD14)
★★★★★

華やかな雰囲気も漂う、管やバンジョーの絡みとバックコーラスも聞き物
Kermit Ruffins 1533 st. Philip Street CD \3,350(税抜)
これはかなりエンターテインメント性を意識して作ったのかなと思わせる、いわばサッチモ風の歌物が印象に残ります。サウンドもオールドタイム〜スイングで、違いはクールでイカした女性のバッキング・コーラス。これがまるでゴスペル・クワイヤみたいな効果を上げていてぐっときます。一方では曲によってクラリネットやバンジョーも効果的な絡みを見せてプロデュース面もかなり豪華。古き良き時代のスイングの精神が溢れてる感じ、いやが上にも気分が盛り上がってきます。ソーナイス!
2001 USA Basin Street BSR 0103
(収納棚CD14)
★★★★

スインギーかつハッピーさも炸裂!オーソドックス路線での決定盤的作品
Kermit Ruffins Swing This! CD \3,350(税抜)
最もオーソドックスな古典的ジャズのスタイルを基調にした作風で、ヴォーカルも実にスインギー。ダヴェル・クロウフォードの歌物にも似たテイストはやはり同郷の士ならではの共通性か。ディキシーランド風味も随所に漂い、彼のトランペットにもひときわ潤いを感じます。スインギーな曲ではバックのホーンセクションももろビッグバンド風で、古き良き時代のジャズを今に伝える意図は大成功したと思います。個人的には#9.Hide The Reeterのジャイヴ感覚にシビレます。ロデリック・ポーリンとの相性が際だってgoodなのも特筆事項です。
1999 USA Basin Street BSR-0102
(収納棚CD14)
★★★★

最も自然体を感じるナチュラルなライヴ、長く愛聴盤になりそうな一作
Kermit Ruffins The Berbeque Swingers Live CD \3,350(税抜)
恐らく普段のステージをそのまま収録したと思える何気なくいい線をいってるライヴアルバム。録音するからといった気負いやオーバー・プロデュースの面がなく、それがこのような素直なアルバムに仕上がった理由と思います。N.O.の特色を活かしながもカーミットの音楽性が充分に出ていて、特に中盤#7〜10辺りの流れはオールドタイムー〜コンテンポラリーとスタイルの変化も耳に心地よく、かつ芯のある手応えはさすが。ロバータ・フラックのカバーも軽めのファンキー・チューンに生まれ変わっていてクール、実に良いアルバム!
1998 USA Basin Street BSR-0101
(収納棚CD14)
★★★★