appleJam特選JazzSinger
キンバリー・ゴードン
キンバリーは、かれこれ14年間も国際的なスケールで活躍しているシカゴ・ネイティヴのトップ・ヴィーナスの一人。ベースのJoe Policastroは2003年からのメンバーですがChris Foremanとは14年間も組んでいるといいますから、そのコンビの息の長さがキンバリーの人気の証でもある気がします。またクリス・フォアマン自身も Deep Blue Organ Trioで12年以上も活躍するトップ・オルガン奏者。クリスのパフォーマンスのディープさは、先に出た彼自身のデルマーク盤"Deep Blue Bruis"で既に証明済みですが、ムーディーながらも爽やかな清潔感でくるまれた清純派、キンバリーゴードンとの組み合わせはフォアマンのディープさが絶妙のコントラストを生んでいてアカデミー賞に例えれば最優秀助演男優賞クラスのサポートを演じています。何とも素晴らしい、ジャズ・ヴォーカルとして極上の逸品。

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BluesClub/BluesWomenClub /Jewel Jazz Club
趣味の良いギターといぶし銀のハモンドをバックにハッピー度MAXのジャズ・ソング
Kimberly Gourdon Organ Trio Sunday CD \2,480(税抜)
キンバリーのデビューアルバムはそのクセのない素直な歌いっぷりがとても気持ち良く、ジャズヴォーカルのコアファンにも評価が高かった一作。加えてピアノ・レーベルらしいさじ加減も絶妙でした。今回は同じフォアマンがオルガンでバックを付けていて、そこに同じくらい絶妙のギターが絡むのが泣ける要素。本作を楽しむには歌に現れるちょっとした綾が判るだけのいわば成熟した感性を必要としますが、小粋なギターやスインギーなオルガンも極上の世界です。当店としてはあえてブルースファンにもこれを是非聴いて欲しいと切望する次第です。試聴はスキャットが抜群に楽しい#5.So Damco Samba とオルガンとギターも値千金!の#8.Dream a Little Dream of Meをどうぞ。私はこれをアルバム丸ごとwalkmanに入れて何処へ行くにも持ち歩いています。進行形のジャズヴォーカルでこれだけ楽しいのは少ない。
2011 USA Sirens Records SR-5018  bb's Recommendation2012
★★★★★
(収録棚 CD14)

Kimberly Gourdon - vocals
Chris Foreman - Hammond Organ
Andy Brown - guitar


シカゴのトップ・ヴィーナスがセイレーンに化身したような一枚
Kimberly Gordon Trio Melancholy Serenade CD \2,480(税抜)
レーベル名のセイレーンはギリシャ神話に登場する、美声の歌う人魚が由来で、その美声に吸い寄せられた船を次々難破させるというちょっと怖い存在。でもこのキンバリーのアルバムを聴いてると、実際のところそんな恐怖を味わってもいいと思わせる吸引力が大。コブシに変なクセがなくとても素直で爽やかなヴォイスで歌われるムーディーかつスインギーな歌の数々、そこにさらにフォアマンのピアノがほんのりとディープさを漂わせ益々海の底へと聴く者を誘ってくれます。ドラムレス・トリオの編成が活きている演奏で、キンバリーの体内リズムがそこに気持ちよくフィットしています。
2004 USA Seirens Records SR 5009
★★★★









Left to Right / Joe Policastro(bass),Kimberly Gordon(vocal),Chris Foreman(piano)


ディープ・ブルー・オルガン・トリオ (Deep Blue Organ Trio 〜 Chris Foreman)
そのディープさで、最もエキサイティングな現役ハモンド・オルガン奏者との誉れ高いクリス・フォアマンのこれが初リーダー作。資料によればこのコンボの結成は92年とのこと、既に12年間もシカゴ界隈でクラブギグを重ねてきたそうです。相棒のボビー・ブルーム(g)を含めいずれも職人肌のミュージシャンだけにその重厚さと緻密さは破格の手応え。まさに王道中の王道、本物だけがもつ重量感を存分に楽しむことが出来ます。デルマーク・ジャズの持つクォリティの高さを改めてまた感じた次第です。また、フォアマンのもうひとつの活動、 Kimbery Gordon Trio でのピアノ・プレイもまさに極上の世界、彼にかかるとピアノでさえもそこはかとなくディープなフィーリングになる、そんな深遠な技を堪能することが出来ます。

身体の芯まで黒光り、本格派ソウルジャズの決定的な一作
Deep Blue Organ Trio Deep Blue Bruise CD (Out of Stock)
時代の寵児とも言える昨今のオルガン人気は益々加熱する一方で留
まるところを知らない様子ですが、そんな中遂に満を持して出たフォア
マンのアルバム。売れ筋のソウル〜ブラック・ジャズにありがちな派手
さは一切排除した感じの、ずしりとした手応えが一際嬉しいところです。
フォアマンの繰り出すフレーズや行こうとしている方向に敏感に反応す
るボビー・ブルームのギターも大いなる聴き所。さすが12年も一緒にク
ラブギグを重ねてきただけあってこのトリオの呼吸は見事に一体化して
います。堅実かつ的確なインタープレイ、それこそジャズが本来持って
いる魅力の大きな要素のひとつ、まさに完璧なオルガン・トリオです。

2004 USA Delmark DE-556
★★★★

Chris Foreman - hammond b3
Bobby Bloom - guitar
Greg Rickingham - drums