ロスト・バイユー・ランブラーズ(Lost Bayou Ramblers)
彼らのサウンドは耳にはまるで30年代〜40年代を思わせるレトロさで、例えば今も活躍する往時からの名門バンド、Hackberry Ramblers そのままの路線です。ですがそれが古くさくはないどころか、かえって新鮮に聞こえるという点が大いなる注目点。フィドル奏者のルイスとアコーディオン奏者のアンドレ、この二人のMichot兄弟が中心人物で、もう一つのファミリー・プロジェクトLes Freres Michotというグループも持っています。こちらは親父さんと組んだまさにファミリー総出演の力作ですが、LBRともども歴史と伝統を重んじた素晴らしい作品群です。 〜 と書いていたのが2003年のこと。最近また新たにもうひとつバンドをこしらえたのが Mello Joy Boysで、こちらではヴィンテージ・スウィングを前面に打ち出した小気味よいジプシー調が混じるのが大い特徴です。〜 と書いていたのが2006年のこと。今回2007年秋に放った Lost Bayou Lamblers名義での新作は、彼らが迷わず一直線に自分たちのアイデンティティーを見つめ続けていることを物語っています。 〜〜と書いていたのが2007年秋のこと、今回2008年終盤に放った作品はその2007年の印象をより色濃く強くさせるものでした。こうやって若手バンドが徐々に地域の伝統を受け継ぐ老舗バンドに成長していくんだなぁ、と今はそんな気持ちで彼らのを作品を楽しんでいます。〜と書いていたのが2008年某月のこと、2012年作ではドクタージョンと二人の女優兼シンガーをゲストに一層の拡大を見る楽想で迫ります。

appleJam特選CajunMusic
ご注文方法 / top page

下記コメント中に茶色のリンクがある場合、対象の曲を試聴可能です。


ロスト・バイユー・ランブラーズ
悠久ということばが自然と浮かんでくる、そんな波長が今回は大きな特徴
Lost Bayou Ramblers Mammoth Waltz CD \2,850tax in
今までとは一転してパワフルなケイジャンやプチ・アーティスティックな
音作りが展開することに軽い驚きを覚えつつ、フランスの女優兼シンガ
ーやドクター・ジョンといった個性派ゲストを織り込むことで全く新しい
自分たちをそこに見い出したような気もします。#3.Mammoth Waltz
でのアクティヴさと #10. O Marie の悠久さがメビウスの輪の如くねじ
れて繋がっている感じが何ともディープ。そのディープさはラスト#11.
Coiteau Guidry Repriseにそのまま引き継がれる感じで、この感覚
かつてエンヤの作品で味わった感覚とちょっと似てるかも、です。

2012 USA Independent
★★★★☆

ケイジャンの醍醐味ってまさにこんな感じの音をBGMに聴くという贅沢にある!
Lost Bayou Ramblers Vermilionaire CD \2,850
tax in
今は昔、私自身がルイジアナ音楽の虜になったきっかけは
D.L.Menard の脳みそが溶けちゃいそうな文字通り底抜け
に脳天気なケイジャンを聴いたとき 〜 だったのですが、この
L.B.Ramblersの持つケイジャン波動も波形そのものがそれと
全く同じギザギザを描いている感じです。特に07年のライヴ盤
以降の聞きやすさは特筆、冒頭 #1.Talle d'Errons にも溢れ
る日向の柔らかく暖かい空気みたいなもの、それが実際に
も手ですくえそうな感じがなんとも心癒される次第です。

2008 USA Bayou Perdu Records
★★★★

過去三作で最も聴きやすい音作りになっているのがライヴ盤だということの意味
Lost Bayou Ramblers Live A La Blue Moon CD \2,580
tax in
正調過ぎてちょっぴり当たりが堅い感じがしていたL.B.乱舞ラーズ
でしたが、今回のこのライヴ盤ではそんなハードな質感が少々薄
まっています。意図したというよりライヴ録りの結果そうなったのか
も知れませんが、繰り返し聴いても疲れない点でこれは歓迎したい
要素です。聴衆の歓声がとても若い集団である様子からも、こうい
った伝統的スタイルのケイジャンが現地ではごく普通に幅広い層に
好まれている事実を知る気分。所々で際だつのがアンドレの奏で
るハワイアン調のラップスティールでとても良い後口を残します。

2007 USA Swallow Records SW-6205
★★★★

Lost Bayou Ramblers  Bayou Perdu CD \2,580tax in
ミシシッピ川を挟んで東西に分かれる街とはいえ、東に位置する
ニューオリンズでは水路の開発が祟って、年々湿地帯が減少して
いくのだそうです。LBRが活躍する南西ルイジアナではどうなのか
確かめた訳ではありませんが、自身のバンド名にするくらいですから
やはり似たような状況なのかと察します。誕生以来70年は経ってい
るかというケイジャンの伝統を今に受け継ぐ彼らだからこそ、変貌
していく故郷の環境をせめて歌の中ではその時計を止めているよ
うな、そんな気がしました。根っから陽気な歌なのに同時にペーソ
スも感じる、その微妙なバランスが彼らの妙味かと思います。

2005 USA Swallow Records SW-6192
★★★★

Hackberry Ramblersと交互に聴いたら区別が付かないかも知れない音
Lost Bayou Ramblers/ Pilette Breakdown CD \2,580
tax in
もろ正調南西ルイジアナぶりもそのはずで、恐らくは意図的に1930
〜40年代の、ケイジャン黎明期の音を再現しているグループ。歌い
回しも、ぱっと聴き調子っぱずれにも聞こえるフィドル等、すべてが
純正そのまま。アコとフィドルがバランスよく並行して活躍、この気
持ちよさはまた格別です。慣れるまではキーコキーコしたフィドルや
脳天気なヴォイスに唖然とするかも知れませんけどこれが快感にな
ったら最後、あなたも後へは引けないルイジアナ・フリークの一人と
化して普段な何を好むかを超越した秘境の世界に到達という寸法。

2003 USA Swallow Records SW-6177
★★★★