ルイ・スチュアート(Louis Stewart) + ハイナー・フランツ(Heiner Franz)
ジャズ批評編纂によるジャズの参考書、「Jazzギター」p.238に掲載のあります村上智一氏の解説によりますと、このルイ・スチュアートは15才まではピアノを弾いていた少年だったのが、ある日レス・ポールを聴いたのがきっかけでギターに転身したとのこと。その後もラジオから流れるバーニー・ケッセルに相当の影響を受けつつ、祖国アイルランドを訪れる米国ジャズメンと多くの実戦経験を積んでいったそうです。そしてさらにドラマチックだと思うのは、このJardisというレーベルのオーナー、ハイナー・フランツ氏は自らもセンスの良いギタリストですが、79年に友人から聞かされた Louis Stewartの"Out On His Own"がきっかでその後自社レーベルを立ち上げたというのが起業の経緯にあるようです。本気で気に入ってしまった音を自国に供給すべく自ら会社を作るなんて、素晴らしい話だと感じ入ってしまった次第。

appleJam特選 Jazz
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フィンガーピッカーvsフラットピッカーの洗練されたギターデュオ
Louis Stewart & Martin Taylor Acoustick Guitar Duets CD \3,800(税抜)
代理店資料によればこのレーベルはギタリストのリーダー作以外は
出さないという超こだわりのレーベル。なるほど、目から鱗のこのこ
の解説で見えてきたのがレーベルの方向性、ジャズ・スタンダードを
リズム隊無しの全くのギターデュオでそれも二人ともアコースティック
ギターで挑戦している点でこの作品の価値は決まったと思います。
ましてその相棒がマーティン・テイラーとはこれ以上ない最適な人選
だったと感じます。ジャズというカテゴリーを超えて世のギターファン
すべてがこのアルバムから得るものがとても大きそうな一枚です。

1996 German Jardis JRCD-9613
★★★★★
(収納棚CD12)

Louis Stewart - guitar
Martin Taylor - guitar

盟友、再びのデュオ 〜 ジャズ・ギターの醍醐味を改めて知るナイスな作品
Louis Stewart & Heiner Franz I Wished On the Moon CD (Out of Stock)
1944年アイルランド生まれのルイ。この吹き込み時99年当時は
55才だった訳ですが器楽奏者にとって55才とはまさに円熟の極み。
奏者の半生すべてが凝縮された感じの仕上がりには一際の丁寧さ
真心を感じます。至極オーソドックスなメインストリーム・ジャズのス
タイルを行きながらも、そこには圧倒的な存在感で迫るものが有りま
す。趣味の良いリズム隊と息のあった共演によるギターデュオとして
20世紀を代表するジャズ・ギター作品の一枚。全曲が素晴らしいで
すが特に個人的には#10が至宝の逸品、このスインギーさは格別!

2000 German Jardis JRCD-20027
★★★★★

Louis Stewart - guitar
Heiner Frantz - guitar
John Goldsby - bass
Oliver Strauch - drums

まさにアイルランドのヴァーチュオーゾ、ジョー・パスと肩を並べるほどの逸品
Louis Stewart Out  on His Own 〜 Solo Guitar CD (Out of Stock)
全曲がソロ・ギター。耳には二人でソロパートと伴奏を
弾いているようにしか聞こえないのですが、そこがやは
り名人芸、職人芸と言われる所以です。実際、ほんとに
どう聴いてもオーバーダブで重ね録りしたとしか思えない
のですが、一発録りしかたからこそのSolo Guitarというタ
イトルのはず、実に凄いです。ギターに余り詳しくない私
の場合、ラストチューン#16.のブルースでようやくその瞬
間の指使いが瞼に浮かんできました。まさに神業の域。

1996 German Jardis JRCD-9612
★★★★★

ライチの個性がやや勝ってる感じ、6対4の共演バランスが返って良かったかも
Peter Leitch & Heiner Franz At First Sight CD (Out of Stock)
ここで聴ける二本のギターのうち暖かみがあるふくよかな
音の方がピーター・ライチだと私には聞こえるので、あくま
でそれを前提にしての話ですが、今回ここでの共演はライ
チの個性の方が強く印象に残ります。アコギで繊細な響き
を出すハイナーはパフォーマンスの線がやや細い感じ、ル
イとの共演とは全く異なる印象を残すのが不思議です。
って、ここでの両者を取り違えていたらえらいこっちゃです
けど。但し、曲によっては区別不可の曲もあります。

1996 German Jardis JRCD-9611
★★★★☆

メロディの行方をつい口ずさんでしまいたくなるくらい歌心の溢れた共演盤
Louis Stewart & Heiner Franz In A Mellow Tone CD (Out of Stock)

アイルランドとドイツ、その物理的な距離を超えて心を繋ぐ
二人のギタリストのこれが共演第二弾。二人に共通する
のは小気味よく上品にスイングするその歌心。非常に繊
細で、しかし必要なだけは充分に力強いタッチが互いに
区別が付かないくらい似ています。ほんの僅かに異なる
固有のトーンの違いだけを頼りに、耳が両者を聞き分け
ようとしますが、それを心の琴線の方がもうどっちでもい
いではないの、と言ってくる感じ。実に素晴らしい共演。

1992 German Jardis JRCD-9206
★★★★★

アコギを織り交ぜての上品なジャズギターの共演、小粋な作品です
Louis Stewart & Heiner Franz Winter Song (Out of Stock)
いわゆるバラードと称される選曲が多いのがこのアルバム
の特徴で、結果作品の印象もムーディーな後口が残ります。
そんなバラードと小粋にスイングする小品群の中にあって
#5.Bluesetteでの馬力と艶のあるアコースティック・ギターが
一際目立ちます。ブラウニーの名曲#7.Joy Spring を挟んで
#8Chelsea Bridgeでは再びのアコースティック・ギター。15年
も前に制作販売されていて、もしかして今回が日本初上陸な
のでしたらまさに勿体ない話だという心境。

1990 German Jardis JRCD-9005
★★★★☆

Louis Stewart - guitar
Heiner Frantz - guitar
Fritz Heieck - bass
Thilo Berg - drums