appleJam特選 Blues
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BluesClub
マジック・サムにまだそんなのがあったのかという嬉しい衝撃で一杯の復刻盤
Magic Sam Blues Bnad Black Magic  CD \2,580+税
サムのセカンド・アルバムにしてブルース・シーンに金字塔を打ち立てた名盤中の名盤。それが今般デルマーク入魂の復刻盤として、今回が初出の2trackを含む別テイクと未収録併せて計+7曲を追加しての再登場です。1970年代初頭の世界的なブルースブームを通過した世代の人でマジック・サムを聞いたことがないという人は恐らく皆無に近いと思えるくらいの巨星の中の巨星。そんなサムを世に送り出したデルマークはじめマディやウルフでお馴染みのチェス・レコード等々、純粋な意味で黒人音楽しか出していなかった小さなレコード会社が世界を興奮のるつぼ状態に揺るがしていた時代。お金をかけずにほとんど勢いだけで吹き込まれた新曲の7インチ盤がラジオ局のターンテーブルに乗った瞬間からその音は瞬く間に世界に浸透していったことの事実。ブルースに何故そこまで人の心を打つパワーと魅力があったのかは私自身が受けたリアルタイムの衝撃を別にしても、色んな写真家が残した当時のシカゴやメンフィスなんかの町並みや路上に集う人々の風景写真を見ると根源的なブルースのパワーが理屈抜きに分かるような気がします。ブルースという音楽が人々の毎日の生活と密着していた、その一言に尽きるのかも知れません。ここでいきなり話が脱線しますが、昔ブルースの7インチ盤を神格化し過ぎたあまりか、やたらと「アセテート盤」というワードが誌面に登場した頃がありました。あたかもアセテート盤=ブルースやジャズの業界向けのテスト盤みたいな誤解を生む表記がされていた記憶があります。でも正確に言うとアセテート盤は恐らく録音スタジオ内で録音のバランスや上がり状態を確認するためだけに試験的に1〜2枚程度が作られる盤のことで、しかも繰り返しの再生に耐える力がゼロに近いためその場で使い捨てになることがほとんどだと私は理解していました。今般たまたまそのことを思い出し、ネット検索でアセテート盤と打ち込むと、やはり私の理解と遠くない説明が置いてあって思わず溜飲が下がった次第。語感がなんとなくマニアっぽくてかっこいいので使いたくなった言葉だったのかも知れないですね。一方、安い素材で作ったペラペラの薄いレコード=ソノシートをアセテート盤と誤解していた向きも当時有って、レコード屋のあんちゃんだった私はジャズ通の方や若いブルースファンの方に時にそんな説明をしたこともあったななんてことを思い出しました。もとい、本作は昔出た同じ盤を持っている方でもその横に並べて収納すべし完全保存盤たる一作です。サムが再びb&sr誌の表紙を飾る日も近い♪(多分)
2016 USA Delmark DE620
★★★★★

BluesClub
全く古さを感じさせない驚異の歴史的発掘盤、モダンブルース界の大金星登場
Magic Sam Live at the Avant Garde CD (Out of Stock)
1970年代初等の日本を席捲した第一期ブルースブームの最中、当時日本ではトリオ・レコードから出ていたデルマーク原盤のマジック・サムに死ぬほどハマッたという人が相当あったはず。かく言う私もそんな中の一人ですが、今般発掘されたこの初出音源による貴重なマジック・サムのライヴ盤はまるで今を生きている人が昨日今日録音したかのような瑞々しさで一杯です。もちろん録音が古いので音は当時のライヴ盤の水準そのままですが、最初から最後までそんなことは全然気になりません。曲自体猛烈に好きな#12.All You Loveはキュイ〜ン♪と弦を振るわせる瞬間だけで私はもう昇天です。このチョーキングのテイスト、フィーリングを我が物にしたくて呆れるほどそればかり練習していた頃を思い出します。そういえばクラプトンがメイオールと共演したブルース・ブレイカーズのアルバムでもこの曲のカバー演奏が文句なしアルバムのハイライトになっていましたね。もとい、歌もギターも収録の全曲が素晴らしいですが #4.Feeling Goodは過去を通じて本作のが最も素晴らしいパフォーマンスのような気がします。デルマーク・レコードの60周年(おっと、私と同い年だ)と併せてこれは心底お祝いしたい気分のアルバムです。
2013 USA Delmark
★★★★★

※そういえばこの間、私の「もとい」という言葉の使い方が馴染まないという指摘を頂いたのですが、この「もとい」という言葉は何も言い間違えたことを訂正する際に使う以外にも、ちょっと脱線した話を元に戻す際にも使ってOKだと私は思っています。昔よく学校でも校庭で体操なんかするとき、ちょっと違うことやったあとにもといという号令で元の隊列に戻ったりした記憶があるんだけどなぁ。とはいえほんとにそういう使い方が間違っていたらゴメンナサイです。

Magic Sam the Late Great Magic Sam CD \2,480+税
サム生涯の決定的名盤 "West Side Soul"前夜とも言うべき63〜64年のシカゴ吹き込みを集めた凄い盤。ウィリー・ディクソン制作の入魂の吹き込みですが、いずれも録音されただけでそのまま幻化するところだったのを80年に欧州でLP化。さらに95年に米EvidenceがそれをCD化したという次第です。全曲、素晴らしいテンションをしていて今聴いても震えが走ります。69年のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホールでのライヴも2曲有り、ここにあるすべてのサムが熱いです。
1995 USA EVIDENCE ECD-26070
★★★★
(収録棚 CD14)