マジック・スリム
出身はミシシッピーですが1955年にシカゴに移りマジック・サムのバンドでベースを弾いたのがシカゴ・ブルースマンとしてのスタート。ソロ活動は80年代のRooster盤とAllgator盤で一気に人気に火がつき、その後90年代に入ってからはWolfとBlind Pigから交互にアルバムをリリースする形でレコーディング・アーティストとしても不動の地位を築きました。ジョン・プライマーが加入したのを期にティアドロップスに明かな変化が現れているのが手に取るように判る Zoo Bar シリーズ は進行形のシカゴブルースを知る上で計り知れない糧となる、そんな気持ち抱く作品群でもあります。王道ブルースとコンテンポラリーなブルースが同居したまさに時代のキング・オブ・ブルースでした。

appleJam特選 Blues
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マジック・スリム
75歳の今も60歳くらいにしか聞こえないのがほんとに凄い、現存する最高のブルース・ブランド!

Magic Slim & The Teardrops Bad Boy  CD \2,400(税抜)
気持ちいいくらいダウンホームした#2.Some One Else is Steppin' in
聴けるベースのAndre Howard のヴォーカルを聴いて突然J.W.ウィリアム
スを思いだしたのですが、歌もOKなベースマンはこういったファンキーな
ノリの曲がとても好きなんだと改めて思います。それはともかく御大スリム
が今以て一曲一曲をとても新鮮な気持ちで歌い弾いていることを改めて実感
したのがシンプルなR&Rチューン#5.Girl What You Want Me to Doを聴いたとき。
ベテランほど手癖に走りそうなタイプの曲にも関わらず、ここには人肌の温もり
がこもった歌とギターソロの一音一音にも彼の熱い血潮が脈打っているのを
感じます。それは看板の重戦車シャッフル#7.Gambling Bluesにおいても
同じで過去の似たタイプの曲の再現ではなく完璧な新曲となっている姿が非常に
嬉しいです。いまだに新しいファンが生まれ続けているのも当然かと思う次第です。

2012 輸入盤
★★★★☆

BluesClub
ニック・ホルト亡き後初の新録作品、文字通り傷心の日々から立ち上がった巨人渾身の一撃
Magic Slim & The Teardrops Raising the Bar  CD \2,400(税抜)
チュ、チューニングが…という展開はことブルースの世界では常にOK牧場で、
逆に言うと多少ずれたままノリで弾き倒した方がクールなのでごじゃる。ここ
でも当然ながら巨匠マジック・スリムもズレたままガンガン攻め立ててきます。
#2.Breaking Up Somebody's Home は亡き弟ニック時代の重戦車キャタピラー
フル回転ベースとは少し異なるものの、まさにキタ〜〜ッ!のノリ。さらにはこれ
ぞ純正シカゴ・ブルース、師匠マジック・サムもたいしたもんや!と墓場でつぶ
やきそうな#6.I Can't Hold Out。さらにさらに個人的に仰け反りパンチをド頭で
喰らったのが#10.の4:59a.m.。いつか見たテリ(ヘンドリックス)のプロモ映像で
、この曲が仕上がったのは朝の5時だったのヨ、ってなフレーズを突然
思い出しましたが、それは関係なく m(_''_)m 、ここではアタマの四音が
強烈なアッパーの一撃になった次第です。まさに50年代のシカゴから
切れ目無しに繋がっている音でありブルースだと感じます。激秀作!
2010 輸入盤
★★★★☆
(収録棚 CD3)

BluesClub
故ニック・ホルトに捧げられた86年から92年までの音源で構成した大充実のベスト盤
Magic Slim & The Teardrops Rough Dried Woman CD 2,500(税抜)
恐らくはWOLFのハネス・フォルターバウアー氏自身が最も誇りとしているだ
ろう自社取り扱いアーティストがこのマジック・スリム。シカゴ・ブルースのリヴ
ィング・レジェンドとして相棒のジョン・プライマーや今は亡きニック・ホルト達と
共に黄金期のブルースを今に伝える存在です。シーンに於ける最重要人物
であるばかりか彼自身がシカゴブルースの指標になってきたことは疑う余地
は無し。今回はベスト盤という構成ながら初CD化音源も含みつつベテランの
ファンにも新規ファンにも等しくお薦めしたくなる豪華な内容となっています。
試聴用には91年の#5.I'm Good と 90年の#12.Blues At Sunriseをどうぞ。
渋いを超えた勢いと貫禄というものをセットでビンビン感じます!

2009 Austria Wolf 120.820
★★★★☆

存在自体がザ・ベスト・オブ・シカゴ・ブルース!復活も当然のヴェリーナイスなライヴ盤
Magic Slim & The Teardrops Live on the Road CD \2,500(税抜)
入手不可状態だった盤のWolf自身による再発ですので新譜と
いう訳ではないのですが、たまたま今回がこの盤の初導入だ
ったこともありまして、非常に新鮮な耳で聴くことが出来ました。
ジョン・プライマーやニック・ホルトがいたときのライヴ盤、90年
3月 Wolfのお膝元オーストリアで収録された地味派手に熱い
ナイスな作品です。安定性抜群のパフォーマンスは低重心な
作りと相まってぐっとくる渋さを醸し出しています。中でも#.3
Honest I Doのカバーはそれだけを何度でも聴きたくなる名演。

Austria Wolf 120.864
★★★★

USA盤
これもまたシカゴ伝説の一人、ラルフ・バス制作の70年代シカゴ・ブルース
Magic Slim:Joe Carter That ain't Right CD (Out of Stock)
マジック・スリムとフレッド・ビロウの各トラックは77年3月、ジョー・カーターは
77年4月の録音と、いずれもラルフ・バスによる録音。特にJ.カーターは過去
二度しかレコーディングをしていないという、これがそのうちの貴重な一回分
3曲。ビロウは同じセットからカーターが抜けた編成で1曲、共にピアノにサニ
ーランド・スリムが加わっているのが特筆です。エルモア風の、しかしもっとス
イートなテイストをしたカーターのスライドは歌がしわがれている分鮮やかなコン
トラストを生んでいます。M.スリムは1曲目はチューニングが狂っているので
2曲目から聴いた方がぐっと印象が良くなります。特にシカゴシャッフルの#3.
は文句無しスリムの本領発揮!ホルト兄弟(※注)も抜群のノリで応えます。

2006 USA Delmarl CD DE-786
★★★★

国内盤

これもまたシカゴ伝説の一人、ラルフ・バス制作の70年代シカゴ・ブルース
Magic Slim:Joe Carter That ain't Right CD (Out of Stock)
マジック・スリムとフレッド・ビロウの各トラックは77年3月、ジョー・カーターは
77年4月の録音と、いずれもラルフ・バスによる録音。特にJ.カーターは過去
二度しかレコーディングをしていないという、これがそのうちの貴重な一回分
3曲。ビロウは同じセットからカーターが抜けた編成で1曲、共にピアノにサニ
ーランド・スリムが加わっているのが特筆です。エルモア風の、しかしもっとス
イートなテイストをしたカーターのスライドは歌がしわがれている分鮮やかなコン
トラストを生んでいます。M.スリムは1曲目はチューニングが狂っているので
2曲目から聴いた方がぐっと印象が良くなります。特にシカゴシャッフルの#3.
は文句無しスリムの本領発揮!ホルト兄弟(※注)も抜群のノリで応えます。

2006 国内盤 P-vine PCD-23812
★★★★

注)ベースのニック・ホルトとドラムのダグラス・ホルトは共にスリムの実の兄弟です。(スリムの本名=モーリス・ホルト)

追記
ラルフ・バスに関しては代理店資料に「シカゴの名プロデューサー」と記されていたのですが、私自身は本日その資料で初めて彼の名前を知った次第。そこでさらにいくつか調べてみましたところ、生まれは1911年ニューヨーク、その後西海岸に移住し当時のローカル・レーベル Black&Whiteで活躍した後にチェスやフェデラル、サヴォイといったいくつもの黒人音楽レーベルに絡みながら、時には自身で設立したレーベル "Portrait"でエロール・ガーナーのLP用の録音もしたことがあるそうです。ですがその時初めて彼はレコード会社が現金を先払いすること無しには盤の製造を引き受けないことを知った・・・とのこと。数多くのレーベルでレコード制作を手がけてきた名プロデューサーでありながら、自分自身の手でLPを1枚世に送り出すのも全ては金次第であるという現実に直面し、大いに意気消沈した姿が浮かびます。記録上ではそのPortraitレーベルでのLPは見あたらないのですが、一度でも発売されていたらいいなと思わずそんなことを思った次第です。

92年〜98年までの四種類のベストショットから構成したスタイオ&ライヴ盤
Magic Slim & The Teardrops Tin Pan Alley CD \2,500(税抜)
半分がシカゴのアクメ・スタジオにての収録、もう半分がウィーンを含む
オーストリアでのライヴ音源で構成された一種のベストセレクション的ワ
ンマン・コンピ盤。冒頭からグルーヴ感満点の滑り出しで、それが一気に
ヒートアップするのが迫真のスロー・ブルース、#4Born in the Country。
ここでのギターソロはまさにギターファン泣かせ。イントロ部分から既にドラ
マの予感はあるのですが、それが中間部でいきなりフットスイッチを踏ん
だ感じのチューブスクリーマー風の強烈なソロが飛び出して以降が圧巻。
すさまじいエネルギーを聞き手に与えてくれるくだりです、このコメント
書きながらこの#4.ばかり何度も何度も聴いてしまいました。もう最高!
2006 Austria Wolf 120.809
★★★★★

この "Tin Pan Alley"では1曲目、カウント1分00秒からの2秒程度パリパリっという
あたかもピーク時に入力信号がサチったかのようなノイズがしますが、それはこの
製品固有の現象と思われますので予めご了承下さいますようお願い申し上げます。

偉大なるワンパターンだからこその存在感、圧倒的な魅力に満ちたライヴ盤
Magic Slim & The Teardrops  44Blues CD \2,500(税抜)
余りの人気に一時はアルバムを出しすぎだなどとファンからも言われたことが
あるマジック・スリム。ブルースCDガイドブックの著者でもある小出斉氏のペン
では、しまいにはどれがどれだか判らなくなる(2.0 p.89)と冗談交じりに書かれ
ている一方で、同じ事を続けてきた強みとも述べられていて、その辺のニュアン
スは10年、20年経ってからまた同じスリムのCDを何枚か続けて聴いたときに感
じる強烈なショックとも似た感想ではないかと私は感じます。かつてのアルキンも
そうでしたけど、リアルタイムにはワンパターンとかマンネリなどと揶揄された人が
四半世紀後にはブルースの殿堂入りを果たします。人の才能や業績ってやつは
ある程度風雪を重ねてからでないと評価されにくいことの典型ですよね。

Austria Wolf 120.895
★★★★

今なおベストセラーを続ける驚異のZoo Bar コレクション、これがその第一弾
Magic Slim & The Teardrops Zoo Bar Collection Vol.1Don't Tell Me About Your Troubles CD \2,500(税抜)
このときのティアドロップスには全曲でギターにアラバマ・ジュニア
(Alabama Jr. "Daddy Rabbit" Petis)が居たというのも音源的に非
常に貴重。ずんずんと響く腰だめのリズムが最高に気持ちよいイ
ンスト・チューン"Green Onion"はギター・ミュージックとして実に
スリリング、後半これでもかとたっぷり効かせたエコーサウンドを
経てまたデッドかつクールに曲を締めくくります。#11Trampではこ
れまた腰だめの粘っこいリズム、この渋さは筆舌に尽くしがたい
カッコ良さです。全体の分厚さといいこれには参った!です。

Austria Wolf 120.301 CD
★★★★★

ツボにはまる適度なラフさが魅力を放つ、一種ギターブルース風
Magic Slim & The Teardrops Zoo Bar Collection Vol.2 See What You're Doin' to MeCD \2,500(税抜)
全14曲中アラバマ・ジュニアが6曲、あとの全曲をピー
ター・アレンが、それぞれリズムギターに陣取った構成、
ベースは勿論Vol.1から一貫してニック・ホルトです。こっ
てりした8分超のスローブルース#8.Zoo's Bluesと#10.TV
Dinner Bluesがまさに必殺のギター・ブルース。さらには
#13のB.B.King チューンをやや引っかかり気味に弾く様が
またたまらない魅力を放っています。バンドのタイトなサ
ポートもゴキゲン、ラストはクールなインスト曲で締め。

Austria Wolf 120.302 CD
★★★★★

モンスター・ブルースマンの真骨頂を発揮した汗飛び取るパフォーマンス
Magic Slim & The Teardrops / Zoo Bar Collection Vol.3 Teardrop CD (Out of Stock)
マジック・スリムのZoo Barでのライヴコレクションのこれが第三弾
で、この時からギターがジョン・プライマーに交替しています。ベース
はお馴染みニック・ホルトでドラムはN.アップルホワイトとマイケル・
スコットが半々。この面子の時のバッキングの手堅さはまた格別で、
馬力のあるヴォーカルでずんずん攻めるスリムを完璧にサポートし
ています。J.B.ルノワ作の"Talk to Your Daughter"やJimmy Reed
作の"Goin' to New York"等典型的な王道のシカゴブルースから
アルキン作の"She Don'tLove Poor Me"まで全てが熱い。

Austria Wolf 120.303 CD
★★★★

客席ともろに一体化したハイテンションぶりに思わず鼓動が高鳴る一枚
Magic Slim & The Teardrops Zoo Bar Collection Vol.4 Spider In My Stew CD\2,500(税抜)
冒頭のファンク・ブルース一発でバンドのコンセプトに変化が
現れているのが判る展開。MCも端から全力を投入して客席
を乗せている感じで、またその反応が劇的なまでに凄いです。
ドラムがマイケル・スコットに交替、キレの良いカッティングを
するプライマーとの相性も抜群、この時点で今のスタイルの
シカゴブルースに変化したのかなと感じます。とはいえ重量級
のシャッフルを存分に聴かせてくれる#3.Your Day Will Come
等、重量級の戦車が飛ばしていく様はスリムのスリムたる所
以、これに捕まるとくせになるっていう決定的な一曲です。

Austria Wolf 120.304 CD
★★★★

プライマーと組んだスリムの変化が如実に判る興味深い一枚
Magic Slim & The Teardrops Zoo Bar Collection Vol.5Highway is My Home CD \2,500(税抜)
Vol.4と全く同じ顔ぶれでそのノリも熱さもそのままこっちに移し
たかのような展開。ファンク色も色濃く出ていますがそんな中
炸裂するエルモア・チューン#6.Let Me Love You Babyの重量
感がまた格別、既存の大スタンダードをやってさえもこのメンバ
ーになってからの色ははっきり滲んでいます。その辺はストレー
トなスローブルース、#7.Possum In My Treeにも端的に現れて
いて、この辺りの変化を体験するとある時期からのシカゴブルー
スの変化はやはりプライマー達の世代が自然なうねりとしてシー
ンに浸透していったからなのかなと感じてしまいます。

Austria Wolf 120.305 CD
★★★★

ブルースマンがこぞってパリを目指していた時期の音
Magic Slim highway is my home CD (Out of Stock)
吹き込みは78年、Black &Blue 原盤のもので
リイシューの際に未発表曲が一曲追加されま
した。オーティス・スパンの"Country Girl"がシ
ブい仕上がりでゾクゾクくるのとエルモアの"The
Sky Is Crying"でのスリリングなオブリガートと
ソロ・ワーク等、聴き所の多いアルバムです。
ドラムにはフレッド・ビロウが参加しているとこ
ろが如何にもBlack & Blueらしいところです。

1992 USA EVIDENCE ECD-26012
★★★