マーク・クック(Mark Cook)

これは本気でブルース・ロックからの決別を宣言する作品か
全曲でワイルドかつハード&ヘヴィな快速ギター・スリンガーに変身しています

Mark Cook Guitar Rock Project / Stop the Madness!! CD \2,850tax in
2000年のマークのデビュー作に書いたコメントを読んで頂くと想像が
付くと思いますが、彼は少なくとも前作までは決してこのようなワイル
ドな弾き倒し系のギタリストではなかった。ギンギラギンのヘヴィメタ・
キッズと化した今回のプレイスタイルは、もしかすると新たなバンド名
の通り今後はパーフェクトにロックを目指すということなのか。いずれ
にせよマーク自身には微塵も迷いはなさそうな、見事なまでの吹っ
切れ方をした作品になってます。ジャーマンメタルっぽい轟音ギター
の後に、TOTO風のイントロから西海岸のプログレ・ロック風に変
化していく瞬間等、味付けの仕方とまとめ方にも脱帽します。

2007 USA Wendstra Records
★★★★☆

若いからこそか、腰を据えた長期的スパンの活動の、恐らくはこれが第一幕と思います
The Mark Cook Project / Blue VooDoo CD \2,850tax in
フロリダにおける Blewzzy Award の受賞をはじめ通算三度の受賞歴を
誇るマーク・クックですが、いよいよこの作品から新たなるプロジェクトを
立ち上げた模様です。これを聴いて私が想像するには、マーク自身のパ
フォーマンスを核にした上でこれらアルバム作りを一種ブルース道場的
な場として活用していく計画 〜 注目の才能を多く作品作りに集結させ、
互いの切磋琢磨を結果として形にしていこうと、そう考えたと受け止めて
います。道場の方向性はあくまでもブルースロックの王道一直線、その
狙いはこのアルバムにして既にかなりハイレベルな結果を出していると
感じます。これで益々このマークから目が離せなくなったという次第。

2006 USA Mark Cook Music
★★★★★

ロッキン・ソウルとブルースの合体、02年度のベスト・ブルース・アルバム@フェニックスも受賞
Mark Cook / The Promise Highway CD \2,850tax in
アトランタ在住で活躍するめちゃめちゃ活きの良いギタリストで、
がつんとくる手応えのディストーション・ギターにストラト特有の
カリッとした生音をうまくミックスしています。共演のシンガーが
これまた恐ろしくソウルフルなハイトーン・ロッキン・ヴォイスで
迫ります。サックスやオルガンが効果的に使われていることも
あって、ありがちなロッキンブルースとは一線を画した音作り。
弾き倒すというより歌とソロの比重が同じことから曲全体を大切
にしている気がします。06年新譜はBlues Clubに組み込みます。

2002 USA Mark Cook
★★★★

ストラトならではの生音を綺麗に活かしてて心底惚れてしまうデビュー作
Mark Cook / An Evening with the Blues CD \2,850tax in
この人の最大の特徴はそれが結果として最大の強みでもあると
感じる点ですが、単にギターが上手いとかがんがん弾く、とかいった
方向に流れるのではなく、あくまでもヴォーカルとギター相互のバラ
ンスにとても気を配っている点です。クリエイターとしての要素も充分
に感じさせる曲作りは他のギターものと並べて聴いたときその差を
歴然とお感じになると思います。切れ味の良いディストーションでが
つんと決める曲、絶妙の生音でくすぐってくる曲と、それぞれにアプロ
ーチの仕方も異なります。クールかつジャジーな曲も得意としてます。

2000 USA Cook Records
★★★★★

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