フィリップ・ファンクハウザー
ビリー・ブランチやシェメキア・コープランドをはじめ、ジョニー・コープランドやプレストン・シャノンの非常にレアな録りおろし音源で構成したブルース・コンピ盤をかつて制作したこともあるスイスのギタリスト。当時Rare Blues Clubで選盤したそのコンピ盤の反響の大きかったことが今も懐かしい記憶ですが、あいにくその時同時に扱ったファンクハウザー自身の古いオリジナル作品群も含めて当時の盤は今はすべて廃盤になっています。でも彼の素晴らしさ自体は2000年以降に出ている比較的最近の作品でも充分に伝わると思います。これからもずっと追い続けますので是非ともご注目下されば幸いです。(以上は2006年某月に書きました

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フィリップ・ファンクハウザー(Philipp Fankhauser)
ブックレットの歌詞片手にじっくりと聞き入ってしまう、そんな実に深い作りの作品

Philipp Fankhauser/ Love Man Riding CD \4,850+ 税VERY LIMITED
そこはかとなく70年代の日本のブルースの香りがする作品で、なおかつファンクハウザー自身もこれを自己の最高傑作と意識しているのではと感じる1枚。オレのここでの仕事は終わった、と淋しく歌う#2.I'm Finished Hereなどは、この惑星で自分は最高の仕事をしてしまったと歌っているような気もします。実に味わい深い曲。続く#3.I Got Loveでは、しかしオレはまた恋をしてしまった、やるべきことがまだまだあったと、歌詞にそう書いてある訳ではないものの、彼がそう歌っているように勝手に思えてきてしまう歌。一歩一歩自分の足下を見据えながら活動している感じが伝わってきて、今後益々彼から目を離せなくなってしまいます。#4.Lonely in this Town は古くからのファンにはお馴染み、プチ・コープランド節のソロも顔を出すメロウファンク・チューン。もうアルバム全曲が極めて素晴らしい!です。
2008 German CrossCut/Funk House Blues CCD-11098 豪華仕様デジパック
★★★★★   bb's Recommendation 2008

歌謡ロック調の軽快ファンク・ブルースから塩茶漬け的ブルーズン・ソウルまで
Philipp Fankhauser / Talk to Me CD \3,350+税 VERY LIMITED
もしも有線でこの中の何曲かを続けて流したらきっと即座にさっきの上田正樹が歌ったメンバーズ・オンリーはどのアルバムをかけたんだ?とかセノオさんは何時こんなソウルフルな新譜を出していたんですか?などといった問い合わせが相次ぐこと間違いなしです。それくらいここでのファンクハウザーは日本のブルースやソウルと全く同じノリに聞こえます。70年代からとっくに日本のブルースやソウル歌謡は世界的水準にあったことを逆説的に感じる作品。とにかくファンクハウザーはもう最高!!
2004 EU Merless Records DOT-0210
★★★★★

何となくですが、セノオが歌う蜒Wョージ・メロディって感じがゴキゲンです
Philipp Fankhauser/ Watching From the Safe Side CD (Out of Stock)
以前から所々が思い切り日本人っぽいのがファンクハウザーの特徴で、
今回の2006年盤はその感覚が益々増してきています。例えば#4.での
ジョニー・コープランド風のギターに乗っかる日本のロックぽい歌、そして
#5.では歌が(メロディが)もろに上田正樹に聞こえます。そういう瞬間
妙に嬉しくなっている自分に気付くのですが、誰か何時かファンクハウ
ザーに蜒Wョージや上田正樹のCDを送ってあげて欲しいナと思います。
きっとめちゃめちゃ気にいると思います。それはともかく、ほんわかーっ
としたブルーアイド・ソウル路線が最高にナイスな一作。ゴキゲンです。

2006 Swiss Sony BGM 9210600002
★★★★★

注)
上記2006年盤のコメントは、先にこの06年盤を扱って、あとから下記の
2004年盤を扱ったことによる時系列的表現矛盾が発生しています。

ファンクハウザー初のアコギによるライヴ盤、分厚くマイルドな音が良い感じ
Philipp Fankhauser Blues Band Live - So Damn' Cool CD (Out of Stock)
エレキだと時にジョニー・コープランドを思わせるフィーリングをした
ギタリスト。アコギの場合はその粒立ちの良さに耳をそばだててし
まう、ふくよかさとマイルドさが印象的です。スタイル的には異なる
ものの、歌に渋いドスが効く点でこのアコギ編に関してはジョッシュ
っぽいタッチを感じる人もあるかも知れません。ボーナス映像3曲
をカウントせずとも全13曲61分、バンド付のアコギセットということ
もあって終始聴く者を惹きつけておくパワーが充分。ギターソロの
部分、母国語で会話している感じで伝わってくるのが特徴です。

2003 Swiss Funk House Blues FHB-92105
★★★★


カスタマーレビュー

Philipp Fankhauser / Love Man Riding
ファンクハウザーのCDは廃盤になった初期のも全部持っているけど、
それ全部 appleJamから買いました。他で売ってないのを完璧に揃える
凄い店だといつも思ってます。それでこのアルバムが一番気に入ってます。
始めはギタリストのつもりで聞いていたはずがライヴ盤から (注 : 多分 So
Damn' Cool のことかと) bbさん指摘の通りギターも歌も母国語の
感覚で聞くようになりました。歌をじっくり聞けるギタリストが最近はいいの
で買ってからずっと手近にある中の一枚。私も「Lonely in This Town」が
好きでしっくり来ます。  
チョップ伊藤さん ★★★★★