ポリー・フェルマン(Polly Ferman)
ギターやピアノでおもしろいものをとことん追求していますとそれは時にクラシックの領域まで入り込んでしまうのですが、中でも中南米産のクラシックには他にない特別なテイストを感じます。言葉では説明しにくいこのエモーショナルで情感溢れるフィーリング、国境を越えて人の心の根底にあるものに直接響くのが特徴です。特にこのポリー・フェルマンはそんな中でも別格的存在という手応えを感じています。最近になってフェルマンのオフィスから彼女の現在のスケジュール等の簡単な資料が送られてきたのですが、それによりますと今も世界の何処かをツアーで旅しているはずの超多忙ぶり。過去に来日経験もある世界的人気ピアニスト、ポリー・フェルマンのエモーショナルなピアノ作品〜時の経つのを忘れてしばし陶酔の世界に入ることの贅沢を是非貴方も味わってみて下さいね。
自身のソロ・ピアノとバンドネオンとのデュオを含むピアソラ作品等
ポリー・フェルマン & ダニエル・ビネリ / Imagenes CD \2,850tax in
これを書いている今この瞬間(2006年11月)この二人のデュオによる
コンサートがワシントンD.C.とニューヨークで相次いで開かれようとして
います。まさにそんな一種ホットな2002年盤をまたまた新たに取り扱う
ことが出来ました。ピアソラは92年の没後に世界的スケールで人気爆発
したタンゴの巨人。アルゼンチン・タンゴのスタイルを取りながらも、現代
音楽やジャズとも融合したいわば新時代タンゴの創始者として金字塔
を築きました。フェルマンのピアノとバンドネオンの共演は一種ミュゼ
にも通じるヨーロピアン・テイストも漂う感じ、言葉を無くす名演です。
2002 Argentina EPSA 17463
★★★★★
(収納棚CD10)
ウルグアイのオーケストラ付、フェルマン・ピアノとバンドネオンの競演盤
フィルアーモニカ・デ・モンテビデオ / オーケスタンゴ CD \2,850tax in
Filarmonica De Montevideo 〜 Orquestango
Polly Ferman pinao,Daniel Binelli bandoneon,Federico Garcia director
このオーケスタンゴというタイトルが、オーケストラ付のタンゴ作品である
ことにひっかけた造語であることは十中八九間違いないと思いますが、
何やらその語感の生み出す雰囲気と中味の音が絵に描いたように一致
するのがまた面白いです。2002年盤でも共演したバンドネオン奏者ダニ
エル・ビネリとの再びの協演、息の合ったコンビを芳醇な響きをしたオケが
ナイスなサポート。その名前通りウルグアイの首都、モンテビデオを代表
するオーケストラなのだと思いますが、交響詩的な奥行きある小品#5.も
あったりでお楽しみの多い作品でもあります。18分超の#8.がハイライト。
2003 Uruguay Sondor 8229
★★★★
(収納棚CD10)
思わずうっとりと聴き惚れてしまう、限りなく美しいピアノ作品集
ポリー・フェルマン / ハバネラ、ミロンガ、タンゴ CD (Out of Stock)
レーベルはアメリカでも中味は純度100%のアルゼンチン産
クラシックです。アルゼンチンの女流ピアニスト、ポリー・フェ
ルマンだからこそのハバネラやタンゴがここにあります。こ
れを聴けばもはや言葉は不要、音楽ってやっぱいいもんだ
というのを改めて痛感します。94年の制作で、恐らくは当初
アルゼンチン盤だけだったものを00年にUSAレーベルからも
発売することになったという、そういう経緯を持つ盤と思わ
れます。南米・北米共に絶大な人気がありそうな人です。
2000 USA Romeo Records
★★★★★
ベルギーでもリリースされていたポリー・フェルマンの作品
ポリー・フェルマン / Music of Americas Vol. 6 CD \2,850tax in
アリエル・ラミレス・ピアノ作品集
導入後、水面下で静かに静かに注目を集めているポリー・フェルマン。
今度はヨーロッパでも出ていた!のを発見、これはそのベルギー盤です。
内容はアルゼンチン盤で既発のアリエル・ラミレス・ピアノ作品集とほぼ同
内容ですがこちらはさらに曲数が21曲と多いのが特徴。アルゼンチン盤は
16曲入りなので、これから買う方はこのベルギー盤の在庫がある限りはこ
っちの方がお得かと思います。パッション溢れるストレートに短調な曲がこ
れでもかと連続しますが、決して情感だけで流れてしまわない引き締まっ
た演奏が聴く者のハートを射抜きます。まさにやみつきになるピアノ。
2000 ECC Belgium DOMusic DOM 2910 68
★★★★★
(収納棚CD10)
ピアソラを筆頭に、アルゼンチンの著名な作曲家たちのピアノ小品集
ポリー・フェルマン / アルゼンチン・ピアノ・ミュージック CD (Out of Stock)
ここには様々な作曲家達の曲が合計71分も収録されている
のですが、通して聴いてその流れが余りに自然なため耳には
一人の作曲家、主にショパンの作品集を聴いているかのよう
な気がしてきます。マズルカ風からノクターン風までタイプ的な
拡がりはありますがとてもしとやかでほんのり情熱的な響きを
しているのが特徴です。ぼんやりと、でもしっかりと上品なピア
ノを楽しみたいときこれほど最適なアルバムは他にないかも
知れません。現代に蘇ったショパン、そんな感じがする1枚。
1997 Argentine Polly Ferman
★★★★★
生まれは19世紀でも主に20世紀に活躍した北米と南米の作曲家たちの作品集
ポリー・フェルマン / ワルツ・オブ・アメリカ CD (Out of Stock)
ここにあるのはブラジルの作曲家アーネスト・ナザレスを
はじめガーシュインやスコット・ジョプリンと言った北米勢と
アルゼンチンのアルバート・ウィリアムス、さらにはウルグ
アイの作曲家までと、錚々たる組み合わせの選曲が売り。
いずれもが驚くほど美しいピアノ曲で、その抒情感と情熱
的なうねりにはこれらピアノに(ピアノ曲に)何時までもくる
まれていたいと思わせるものがあります。特に冒頭ブラジ
ル産の4曲は完璧なまでのショパン夜想曲の再現、さらに
ウルグアイの15分間も珠玉のひとときであっさりK.O.です。
1991 USA Ameruco 512894K
★★★★★
ブラジルの作曲家ナザレスのピアノ作品集
躍動感と清らかなる情感の対比がくっきりと出た1枚 全曲が面白いです
ポリー・フェルマン / アーネスト・ナザレス・ピアノ作品集 (Out of Stock)
ブラジルの作曲家の作品集と書きますとナザレスを未体験の方
はサンバかボサノバをイメージされそうですが、この作品の中味
はタンゴにポルカにワルツで全曲を構成、唯一 ブラジル風タンゴ
と読める注釈付の曲だけが例外です。躍動感のある曲と情感たっ
ぷりのワルツとが交互に登場し最後までフェルマンの技に魅せら
れる1枚。87年ニューヨーク録音というクレジットからもこの盤が実
に長く多くの人々に愛され続けてきている盤であることを実感、
初めて聴く曲ばかりなのに一発で大好きになります。
1987 Argentine Pamar
★★★★★
ショパン・テイスト溢れる極上のアルゼンチン産のピアノ作品集
ポリー・フェルマン / アリエル・ラミレス・ピアノ作品集 CD (Out of Stock)
アルゼンチンの作曲家アリエル・ラミレスのピアノ作品集。その全曲
がショパンに生き写しの美しさで、それは今この時代にショパンがも
し生きていたら、きっとこんな曲を作ったであろうと思われる美しくも
抒情感に満ちた作品で一杯です。演奏者ポリー・フェルマンのピアノ
センスも特筆、多分彼女も南米出身のピアニストかと思うのですが、
力強くも輪郭の美しいピアノ・タッチは決して情感に身を浸すだけでな
く曲の持っているドラマの部分を伝えきっているように感じます。作
品と演奏者の双方ともが素晴らしく、泣ける一枚となっています。
2000 Argentina Pamar 2117
★★★★★