スコット・オーベンスチェン(Scott Obenschain)
ヴァージニア出身で今はニューオリンズに定住、オールド・スタイルのジャズを探求する若手ピアニスト。4才でクラシックのピアノを学び始め、後にジャズの魅力を知って転身。この若さ(ぱっと見20代後半)でオールド・ジャズに取り憑かれた動機は、もしかしたら幼いときにスコット・ジョプリンを体験したのかも知れないですね。もろチャールストンぽい曲を好むことからも1920年代頃のジャズのルーツに大いに触発された人と思います。今、何故かこの時代のサウンドを好む方が世界的に増えている傾向にありますが、きっとエンターテインメントや癒しの原点的なものがそこにあるからかも知れないですね。

三次元天然色幻灯機で観る1920年代のパノラマ絵図の世界
Scott Obenschain and Friends / The Gypsy Drag CD \2,831
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俗にディキシーランド・ジャズとも呼ばれるトラディショナル・ジャズの大きな特徴
は何時何処でどんな気分の時に聴いても、底抜けに陽気な気分になること。でも
同時にちょっぴり哀愁味も漂っていて胸がきゅんとなるのが不思議です。スコット
のオリジナル・ソング "The Gypsy Drag"は曲自体もチャーミングですがイングリッ
ドの歌が何とも素晴らしく、戦前ジャズ〜ブルースのファンはイチコロかと。恐らく
"ジプシーの薬草"って感じの意味だと思いますけど、この癒し効果はどんな薬より
効果大です。とにかく全編が戦前スタイルで統一されていて構成も抜群、一曲一曲
が恐ろしく立体的で色鮮やかな感じなので現代風に響きます。そこが特徴です。

2003 USA Mazurka Music MM-212

Scott Obenschain - piano, trombone, tuba, vocals #8, 10, 11, 13
Bruce Brackman - clarinet
Chuck Brackman - cornet
Seva Venet - guitar, vocals #2
Ingrid Lucia - vocals #3
Jack Fine - vocals #6
Chris Sharkey - bass
Ronnie Magri - drums


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