appleJam特選SSW
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BluesWomenClub
母という存在になりそして試練を乗り越えて初めて目覚める才能もあるということか
Suzanne Jarvie Spiral Road CD \2,400(税抜)
そのアーティストの公式デビューに至るまでの経緯には人それぞれあると思うのですが、結婚後に4人もの子供を持つほどになってから初めてCDデビューをしたという女性を私は初めて知りました。そもそもは16才の時に恋をした、その彼に自分の歌を贈りたいと思ったのが動機でギターと歌のレッスンを受けたそう。その恋は実らなかったものの、それを機にエミルー・ハリスやグラム・パーソンズに憧れ一時はSSW(シンガー・ソングライター)として実際に活動したこともあったという。家庭を持った後にやめたその活動を再び蘇らせたきっかけは、彼女の長男が医師から余命宣告をされるほどの重病にかかったものの、奇跡的にそれを克服して以降彼女はまた歌が書けるようになったのだという。かつてヒロシマに原子爆弾「リトルボーイ」を投下した重爆撃機B-29のその固有の機体に付けられた名をタイトルにした#6.Enola Gay、これがルシンダ・ウイリアムス調の旋律に乗って妙に琴線に迫ります。ちょっと脱線しますが、このエノラ・ゲイという名を特別にその機体に付けた由来には二説あって、ひとつはその機の機長の母親の名前がエノラゲイだったからという説と、もうひつとはその言葉の語感がダジャレで「肛門に突っ込め」という意味になることから、戦時の風潮で敵国を貶め自軍兵士の士気を鼓舞する狙いがあったという説。現実には当の機長はこの話題が出ると露骨に不快感を露わにしたという、そりゃそうだ、どっちにしてもすっきりしない由来だと私も感じます。もとい、もうひとつ個人的な本作でのホットスポットが#10.Wait for Meで、特にコブシやひねりを加えないストレートなスザンヌの歌唱が逆に不思議な魅力を放つ瞬間です。ここで繰り返し登場するフィドルの活躍もまた必聴、隅に置けないチャーミングなアクセントになっています。これから先、細くても長〜く活動して欲しいなぁと思わせるハートフルなSSWです。
2015 輸入盤国内仕様 BSMF BSMF-6059
★★★★☆