トッド・ムスマン(Todd Mussman)
ジャズシーンに於ける八弦ギター弾きとしては、BlueNoteのチャーリーハンターが相当に有名ですが、トッドの場合はチャーリーのようなヒップホップにも直結する感じの派手さは微塵も無い人で、あくまでもオーソドックスなスタイルが基本。ベース弦とギター弦を併せ持つ八弦ギター、ベースマンとギタリストが別々に演奏しているように聞こえる奏法が特徴です。地元ピッツバーグでギターとベースのインストラクターとして多くのミュージシャンを指導する傍ら、自らもシーンの一線に居るという頼もしい存在。資料には2004年現在で若干21才とありますが、12才にしてギターをマスター、16才の時には既にデビューアルバムを出していたとのこと。今後もずっと動向を追いたい人であります。写真で見えているヘッドの片側にベース弦三本、もう一方の側にギター弦を五本配置するという構成、恐らくカスタム仕様かと思われるそのギターには"Noyax"というロゴが刻印されています。

二人で演る"ギタートリオ" 〜 オリジナル曲も良い曲書いています
Todd Mussman / File Under Jazz \2,677tax in
ベースパートとソロパートを同時に一人で弾く。リズムキープ的にも
運指的にも、そんなこと可能かとも思えるくらい困難なことを軽々と
やってのけるトッド。当然ですがその奏法はフィンガーピッキング、
その正確さとトーンの美しさにも驚きます。さらに収録の8曲中、7曲
までもがトッドのオリジナル、それらがウェスの名曲「ロードソング」
に全然負けてない佳曲揃いです。曲によってはキーボード風の音
も好んで使う等、エフェクターも巧みに表現に活かしています。相棒
はドラムのChris Parkerのみ。いわば音楽でいう二人三脚ですね。

2005 USA TM Jazz 8945 Self Released


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