ウィリー・ウォーカー(Willie Walker)

70年代と今がねじりんぼうの如く一本に、噛むほどに生地と異なる味がしてくる点も同じです
Willie Walker Hoochin with Larry CD \2,500tax in
今これを書いている瞬間の2008年10月8日、まさにウィリーの初来日公演が
P-Vine主催のブルースフェスト会場で実施されている日です。BSR誌の来日予告
記事によれば、十代の頃から活躍していたゴスペル・グループで訪れたミネアポリス
に惹かれて引っ越したのが経緯で同市に定住を決めたとのこと。とはいえウィリーの
音楽的な質感はメンフィス・ソウル度100%という感じ。ただ今作では冒頭のアレンジ
にも現れているように打ち込みやイレクトリックなタッチのキーボードを駆使して現代
的なニュアンスを強調しています。バック・コーラスまでもが今時R&B、この辺は好み
が分かれるかなー。でもそういった小さな変化はあっても根っこはやっぱり同じ。
安心して聴ける安定感が大!今後もずっと追っかけて行きたい人の一人です。

2008 USA Semaj Music
★★★★☆

文句無し!サザン・ソウルの極上盤は、と聞かれたら誰もがこれを選ぶはず
Willie Walker and the Butanes Memphisapolis CD \2,415tax in
2004年盤導入時に、元Hiのシンガーとしてご紹介したもののHiのウィ
リーとは同名異人という説もあってややとまどっていますが、そのこと
はともかくこの作品のタイトルがメンフィスとミネアポリスにまたがっての
ソウルスピリットが元になって付けられたものであることは確かなようで
す。O.V.ライトやオリー・ナイチンゲールにも聞こえた前作との比較では、
今回ややワイドなスタンスになってきた気もします。バックは前作と同じ
バンド、カッティング時のニュアンスに強い個性を感じるギタリストでリ
ーダーのカーティス・オベダ、要注目の人物かも知れません。

2006 P-vine PCD-23832
★★★★

初めてO.V.ライトを聴いた日を思い出す、電撃ショック再びの凄い盤
Willie Walker and the Butanes Right Where I Belong CD \2,990tax in
メンフィスソウルの代名詞ともなったHiのシンガーだけあって
このアルバムもとびっきりソウルフルなブルーズン・ソウルとな
っています。限りなくあの頃のメンフィスの香りがするホーンや
クリーンなトーンで刻むリズムにすべてが集約されている感じ
です。しかもウィリーのヴォイスがまさにO.V.ライトやオリー・ナ
イチンゲール風で余計ぞくぞくしてきます。泣ける程素晴らしい
アルバムとはまさにこれのこと。今年(2005年)扱った新録ブル
ースで文句無しこれが最高峰の作品、極限までソウルフル!

2004 UK/USA One On One Records
★★★★★

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