ハンク・シゾー (Hank Shizzoe)
シゾーの魅力を言葉で伝えるのはちょっと大変です。といいますのも実際に聴いて初めて解る、彼だけの独特のフィーリングと触感こそがシゾーの決定的な魅力だからです。時にJ.J.ケールにも似た曲調やマーク・ノップラーを思わせる曲調も飛び出しますが、シゾーがその二人と決定的に違うのは彼のスライドの技。深みと奥行きのある曲に、彼独特の味わいをしたスライドが絡むと、それはまさにワン・アンド・オンリーの世界です。歌はじわじわ浸透してくる感じ、多彩な曲を書く一方で根っこはがっしり一カ所に生えている感じです。サニー・ランドレスの共演盤が瞬間風速的な感じで爆発的に売れたものの、シゾー本来の姿はもちろん最新盤の"Out and About"で見せる姿。果たして今回は何人の方がこの姿をキャッチして下さるのでしょうか。

確立された自己の世界を描いている姿は何時聴いても手応え充分!
Hank Shizzoe & the Directors - Out and About CD\2,600tax in
アメリカン・ルーツ系特有のアーシーなフィーリングに包まれた
シゾーの音。実はスイスの人なんですよというとき、お客様は
一様に驚かれるのです。店で流しておくと必ずといっていいほ
ど問い合わせが入る一方で、スイスの人と言った瞬間興味を
なくされるこの現象の背景にはやはりアメリカ人偏重主義があ
るのか。ご自身の耳にカッコ良く聞こえたのならそれはその方
にフィットしているサウンドのはずなんですが。そんな気持ちも
籠めてこれはお店からの入魂のお薦め、ユニークさもピカイチ。

2005 German CrossCut CCD-12009
★★★★★

ずんずん来る重心の低さが快感、達人の技に魅せられる共演!
Hank Shizzoe & Loose Gravel with Sonny Landreth In Concert 2CD \3,600tax in
シゾーの魅力はまずなんといっても、歌の上手さの上にあるギタリストと
しての技量とそのずば抜けた存在感。もう彼のパフォーマンスだけで充
分に惚れ込んでいたのに、今回のこのライヴはDisc2の全12曲がサニー
・ランドレスとの全面共演!このニュースを知ったときは思わず心臓がバ
クバク、そしていざ入荷してそれは驚喜に変わりました。さすがは名手の
二人、呼吸もぴったりの見事にドライブの利いたステージは中身の濃さ
と共に聴く側の大満足を誘います。ソロのみならず、シゾーの歌のバック
で絡むサニーのオブリも官能的、素晴らし過ぎるくらい素晴らしい作品!

2003 German CrossCut CCD-22005 (2002年録音、ビデオCD部分に共演映像一曲収録)
★★★★

まさにワン・アンド・オンリーと言えるシゾーの世界
Hank Shizzoe - S/T CD\2,600tax in
恐らくシゾーの場合、あとからあとから音のイメージが
むくむくと湧いてくるような、いわば無限の地下水、大
油田みたいな才能の持ち主と思います。縁有って彼の
ライヴ・パフォーマンスを映像でたっぷり観ることが出来
のですが、そのステージひとつ観てもそれは確信にな
りました。バンドとの一体感はいうに及ばず、彼の場
合はスタジオで一人で音を積み重ねて作ったCDでも
滲み出てくるオーラは同じ、実に凄い人だと感じます。

2001 German CrossCut CCD-12002
★★★★

ツボにハマる、ダイアーストレイツ風サザンロック・サウンド
Hank Shizzoe & Loose Gravel Plenty of Time CD\2,600tax in
冒頭、ダイアーストレイツの "悲しきサルタン"そっくりな曲に
思わずにんまり!この人は間違いなくマーク・ノップラーが大
好きなんだと思います。ドブロによるソロも甘い響きが切なくて
この曲にはハマリそう。アルバム全体はかなりメリハリのある
ハードな音作りでそこが、一見似てるけどダイアーストレイツと
ははっきり違うところです。#3なんかはホンキートンク・タッチの
サザンロック、#5ではやや叙情的なバラード、#9は一瞬リトル
フィートみたいなスライドがカッコいいとか、ほんとに多彩です。

1997 German CrossCut CCD-11060
★★★★★

ファンタスティックという言葉が見事なまでに似合う一作
Hank Shizzoe Walk CD\2,850tax in
一聴、ダイアー・ストレイツとキャレキシコが合体したみたいなサウンドです。
ハンクのもろマーク・ノップラー風のヴォーカルと、エレキ、ドブロ、ナショナル
のスチールによるスライド中心のサウンドが見事に溶け合ってる様は絵にな
ります。基本的にはアメリカン・ルーツを下地にしたロックなんですが、ありが
ちなカントリー・ロックのイメージとは異なり、とてもユニークなサウンド。エレ
キの時はナチュラルなサザンロック、ドブロの時は放浪詩人、ナショナルのス
チールの時はちょいとひねったルーツロッカーという風情で、いくつもの顔を
見せる、底の知れない人。総じてユニークなセンスがポイント高いです。

1996 German CrossCut CCD-11050
★★★★

重心は低いけど軽妙な味わい、レイドバックした感じが心にくい音
Hank Shizzoe / Low Badget CD\2,600tax in
J.J.ケールっぽいニュアンスと、ダイアーストレイツっぽいサウンドを
基本に結構ヘヴィでダーティなエレキ・スライドが炸裂したりもする
面白いアルバム。ロバジョンの曲もやってますが、ホンキートンク調
に化けていて、なかなかユニークです。もろカントリー・ブルース・ス
タイルは皆無で、いずれも洒落たロック・サウンドにアレンジされて
いるところがみそ。#5で聴けるカントリーロックなどは100%オースチ
ン原産の音です。スイスで活躍しているスイス人ということですが
随所に小粋なスライドも効いていてかなりGoodな一枚です。

1994 German CrossCut CCD-11046
★★★★


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