ジョン・ケイ(John Kay)
元ステッペンウルフのリード・ヴォーカリストとして余りにも有名ですが、その華々しい成功とは裏腹に解散後の彼を追った人は少なかった・・。ハードロックの黎明期から全盛時代を経てずいぶん長い時が経過しましたけど、彼は今も一匹狼としてブルースへの情念を燃やしています。ロック・ヒーローとしての甲冑を脱ぎ捨てれば彼もまたアメリカン・ルーツ・ミュージックをこよなく愛する一人のシンガー&ソングライター。何の気負いもなくやりたいことをやり、歌いたい歌を歌っている姿には清々しいものを感じます。#3にスティーヴ・クロッパーがゲスト参加、渋いソロを披露しています。ちなみに60年代当時のサウンドも私は大好きで、特に1stアルバム"Steppenwolf"は今も愛聴盤です。2000年某月記

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新録!RareBluesClub
この半世紀、食わず嫌いで聴いていなかった人ほど愕然とする衝撃を受ける可能性が大、ほんとに凄い人だったことが判る総ナイスなシングル・コレクショ
Steppen Wolf the ABC/Dunhill Single Collection 2CD \4,870+
私が最初にジョン・ケイにシビレたのはDisc1-#3.Sookie Sookieでの妖しい黒っぽさで、その次にやはり何と言ってもDisc1-#5.Born to be Wildでした。今思うとステッペンウルフをロックとして聴いていたのかが疑問で、私には普通にブルースの延長で聴いていたように思います。が、当時はニューロックとかアートロックといったワードが日常的に飛び交う時代で、そういう音楽を流すときは画面に万華鏡っぽいサイケ調のドギツイ図柄を忙しくフラッシュさせるのが流行っていた頃。一般的にはステッペンウルフもそれらアートロックのくくりに入っていました。特にパツンパツンの黒い皮パンツ姿はアートロックの王者ザ・ドアーズのジム・モリソンと並んでセクシー系の筆頭格でもありました。さらにはDisc1-#9.Jupiter Childでのプチ宇宙的なギターの響きはシスコサウンドの雄、ジェファーソン・エアプレーンにも通じるサウンドをしていてとにかく彼の歌にはどれもが私には単にハヤリのロック・ミュージックという概念を超越した魅力をもたらしてくれていました。意外なのは彼は東ドイツ出身で父親はドイツ軍の兵士だったそう。父が戦死した後西側に亡命し、その後カナダに移住。ステッペンウルフとしてデビューしたのもカナダでのことでした。ここにはABC/ダンヒル時代のステッペンウルフとジョン・ケイのソロの全シングルAB面 (1曲のみアルバムバージョン) を完全収録していますが、既にマスターテープが失われていた音源は入手可能な形の音源から入魂の復元作業を施したとのこと。分厚い解説書はジョン・ケイ本人の執筆で、この2枚組は彼にも自身の金字塔をCDの形にして再構築したものと言って過言ではありません。映画のサントラが大ヒットしたことでずっと食わず嫌いでいた人も何らの先入観無しにこれを聴けばどれくらい彼がグレートな人かを判って頂けることと思います。私の場合はこの半世紀近く愛聴してきたステッペンウルフの1stアルバムから今回のこのCDに座右のアイテムが替わると思います。トレードマークのサングラス姿は多分に伊達ではなく、西側に亡命した子供時代に栄養が余りに足りずに失明寸前に陥ったというエピソードがあります。彼もまた大変な時代を生き延びた人だったんですね。
2015 UK Real Gone Music RGM380
★★★★★

ブルースに生きるローンウルフ、ナイスガイぶりに惚れ直します
John Kay Heretics & Privateers CD (Out of Stock)

60年代末期、彗星のごとくヒットチャートを駆け上ったステッペンウルフ。映画"イージーライダー"の映像と共に蘇る"Born to Be Wild"は時代を象徴する曲でもありました。ウルフはブルースと直結したハードロックで新時代を築きましたけど、ジョン自身はウルフでの成功を見る前からブルース絡みの活動をしていましたから、このソロアルバムも彼自身には切れ目ない活動の先にあるのかなと思います。弾き語り風のイメージで展開するもしっかりとしたバンド付きでいつしか骨太なロックサウンドにも変化。根っこはもちろんブルース、さっぱりした爽やかさもあって好感度大です。
2000 German CrossCut CCD-12004
★★★★☆