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ジョニー・ヴィダコヴィッチJohnny Vidacovich
ヴィダコヴィッチの活動としてはもうひとつのプロジェクトである Astral Project も並行して人気がありますが、名前はロシア名前でも彼は生粋のニューオリンズのミュージシャンで、80年代後半〜90年代前半には
Johnny Adamsの一連の作品にもドラマーとして参加しています。ここでご紹介している2枚のアルバムではそれぞれアプローチの手法こそ異なりますが、共通しているのは純粋にパーカッショニストとして最低限の陣容で何が出来るかに挑戦したかのような凄まじい気迫を感じるパフォーマンスを演じています。10才からスティックを握り、フレンチクォーター周辺の店でブイブイ言わせていた人に相応しい、そのチャレンジ精神が形になったアルバムです。
ヴィダコヴィッチが単にドラマーという訳でなく、打楽器で内に秘めたものを表現しよう
としているパフォーマーであることはこれまでの作品で充分に伝わるものがありました。
今度は大胆にも三人を均等にパフォーマーとして配置したギター&ベースとのトリオ、そ
れもライヴでの一発勝負。演ずる側も聴く側も実にスリリングなその一瞬を捉えたアル
バムとなりました。ギターが主役のトリオなら星の数ほどありますが、このように三人が
相互にインスパイアし合う位置づけはビル・エバンス(p)のトリオにも通じる手法。この手
の音楽は三者絡み合うアドリヴこそが命、それがぴんとこない人には良さが伝わらない
ので要注意。これは潤史にとってもポーターjrにとっても新鮮な時間だったと思います。
2003 USA Trio Records
ヴィダコヴィッチのドラムが真っ正面からホーンと対峙しつつ展開するとんでもなく
スリリングなアルバム。何が凄いかって、いずれの曲も2〜4人で腹にずんとくる音
圧をしていることとそのクリエイティヴかつイマジネイティヴなサウンドは圧巻です。
貴方が普段どんな音楽を聴いてるかに関係なく、これを聴いて何も感じないなん
てことは考えられない、それくらい密度も濃く完成度も高い作品。ここにはベース
奏者がいないことも注目で伴走するスーザホンがその役割も兼ねています。曲に
よってkbまたはギターが加わりますが、スーザホンのN.O.ブラスバンド風の絡みの
中、斬新なサキソフォンやギターをプッシュするドラムのかっこ良さにシビれます。
2002 USA Paw Mow Music Pow Mow 02
Johnny Vidacovich - ds,perc,vo
Michael Pellera - rhodes piano,hammond organ,kurtzweil
Matt Perrine - sousaphone,acoustic & electric guitar
Tony Dagradi - ts,ss,bass clarinet
Shane Theriot - g
Jeffrey Meyer - ds,perc