キム・プレヴォスト(Kim Prevost)
ニューオリンズでも新進気鋭のジャズシンガーでデビュー作が99年に出ています。子供時代にはクワイアでゴスペルを歌い、カレッジではダンスをマスター、その後はモデルにもなったというマルチぶりですが、やはり歌うべくして生まれた人は歌うことをやめられなかった・・・そんな経緯を感じ取りました。アーバンな雰囲気から一種ブラコンにもまたがる要素は彼女のフレキシブルなスタンスを象徴している感じがします。1968年生まれですからまだまだ充分に若く、今後益々の活躍を期待出来そうです。

7弦ギターとのデュオに魅せられる、小粋でスインギーなジャズ・ヴォーカル
Kim Prevost & Bill Solley / JustIn Time \3,300
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キムはニューオリンズで活躍する(ハリケーン後の活動地は未確認ですが)
ジャズシンガーで、ドライヴの効いたスキャットが武器のひとつでもある人。
表現力が多彩なのでこのようなギターとのデュオ作でも耳に届く音は充分
に厚みと潤いがあります。2004年のイタリア録音ですが、この二人はずっと
それ以前、99年のデビュー作でジャズ関連の賞取りをしているパートナー
同士でもあります。スインギーな中にもシリアスな側面、そこを見事に息の
あったコンビネーションで駆け抜けていく様が爽快。ラスト2曲はライヴ録音
で、「Speak Low」の渋い展開には実際の生のステージを観たくなります。

2005 USA Enthropya Records 2005-7 - Independent Jazz
★★★★

教会で下地が完成した人だけが持つ強みってやっぱ見逃せない
Kim Prevost / Talk To Me \2,763
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ヴォイス自体が低音でしっかりしているので本格派の手応え充分。全体的には
80年代に一世を風靡したソウル〜フュージョンにまたがるブラコン的な音を好む
ようですがその枠の中でじっとしている人ではなさそう。アレンジがかっこいい#3
エリノア・リグビーのカバーをはじめ、エラばりのスキャットが登場する#5、一転し
てもろブラコン風のスロウナンバー#6と曲調はめまぐるしく変化しますが私は個人
的には彼女に一番似合うのは、#7や#11のあたかもクルセイダーズ風のサウンド
に乗せて歌うフュージョン・ナンバー。自分が好きだからかも知れませんがこれが
最も彼女らしい気がしています。とにかく文句無しの要注目大型新人です。

2002 USA STR Digital STR-1005 Independent Jazz
★★★★


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