ミック・クラーク (Mick Clarke)
主にヨーロッパで活躍している英国人ですが、少年時代に聴いたクラプトンやジェフ・ベックが彼の現在の始まりで、その後B.B.キング、アルバート・キングを経由、現在も通じて最もフェバリットなギタリストはオーティス・ラッシュだとのこと。得意のスライド奏法に関してはロウエル・ジョージ(リトル・フィート)とマディ・ウォーターズのスタイルからインスピレーションを得たそうで、彼のスライドはそこにさらにシャープさを加えた感じです。以上はミックから直接伺った話ですが、そのメールの末尾にはロリー・ギャラガーにもインスピレーションを得たと書き添えてあって、いずれも輪郭のはっきりしたエッジのあるパフォーマーばかり。コントラストのはっきりしたミックのフレーズはその辺りから培われたものかも知れないですね。最近は彼とは交信がなく、それはかつてKilling
FloorのCDを直取引した際に、小さい取引しか出来なくてごめんなさいと言ったのを、少ししか売れないギタリストだと言われたと誤解して怒りのresを貰ってしまったという失態がありました。英語が苦手なので余計誤解を招くことがありますが、言葉をひとつ間違えるとそれだけで友人を無くすことの典型だと、その失態を肥やしに今はしています。
粘りっ気トーンに益々磨きがかかった一枚、つや消しっぽく仕上げてある点にも注目 Mick Clarke Solid Ground CD \3,300tax in ![]() からも容易に想像が付きますが、今回特にそのSGトーンが一種スモークがか った感じのつや消しトーンになっているのに注目しました。これは決して偶然で はなく彼自身が意図してそうしたと感じます。ザックザックと大地を踏みしめ行軍 する感じの、いわばアーミー・ブーツのようなグリップ感がミックのブルースの特徴 ですが、その力強さは今回も存分に発揮されています。中でもスライドギターが これでもかと眼前に迫ってくる#5.Graveyard Shift等、墓の下の住人が元気モリ モリで生き返ってきそうな気がします。Solid Groundという標題そのままの音! 2007 Germany Taxim TX-1063 ★★★★★ |
ギター・ミュージックに見るロッキン・ブルースの理想型がここに有り Mick Clarke Live in Luxembourg CD (Out of Stock) ![]() らい激くかつパワフルなサウンド。冒頭の二曲を快調に飛ばしたあと、#3で はJ.ロジャース作"That's Alright"が9分超のドラマに変身、これこそまさに ブルース・ロック!というハードさで決まっています。火を吹くようなスライド にシビれる#5はエルモアが入り口でロリー・ギャラガーが出口だったかと思 わせるミックのスライドの遍歴を偲ばせます。こってりしたマディ作のスロー ・ブルースを挟んでウィリー・ディクソンの"You Need Love"は7分超の強烈 なブギーと、全編白熱度満点のライヴ・パフォーマンスがてんこ盛り! 2003 German Taxim TX-1053-2TB ★★★★ |
パワフルで粘りけのあるギターにガッツが籠もる Mick Clarke Premium Rockin' Blues 〜 The Best of Taxim CD \3,800tax in ![]() 名前が上がりますが、このミックもオーティスに勝るとも劣らない力量を持 っています。スライドも有りでパワフルにかつ叙情的にブルースを披露して いますが、このアルバムは特に彼が91年から95年にかけてTaximに残した 音源からベスト選曲されていてまさにお薦めの一枚。中にはもろにロックか みたいな曲も有りますが、それは彼の一面に過ぎません。演奏力と表現力 のあるひとだけにもっと注目されて欲しいです。結構シブイ味わいです。 1998 German Taxim TX-1037-2 TA ★★★★★ |
ロック・スピリットとブルース・スピリットの融合、手応え充分です Mick Clarke Roll Again CD \3,800tax in ![]() ひたすら疾走する車にも似たハードエッジなギターと、バンド全 体から発散するエネルギーによる相乗効果でグイグイと聞き手 を引っ張り込みます。目新しいことは何もやってないのですが、 かえってそのベーシックでオーソドックスなギターブルースに惹 かれてしまいます。ハードですが喧しい感じではなくずしんとくる 感触がミックの良いところ。マイナーのメロを情感を籠めてスロ ーで弾く"Gypsy Blues"はギターインストでのハイライト。 1995 German Taxim TX 1017-2 TA ★★★★★ |
重厚さに見る英国産ブルースの真髄 Mick Clarke No Compromise CD \3,800tax in ![]() 惹き付けられます。アンプ・リファイアド・ハープもかなり活躍していますが バンドがハードなのでハープも硬質なトーンで攻めてきます。ふと思ったの はかつての"Free"っぽい瞬間もあったりで、これがやはりブリティッシュ産 のブルースロックの特徴かも知れないですね。#3 Talking with The Blues なんかはもろにリフで決めたハードなロッキン・ブルース、最後のロッカバラ ード風のインスト・チューンを除きかなりハードな展開のアルバムです。 ギブソン系のハムバッキングの重厚な響きが一貫して鳴り響きます。 1993 German Taxim TX-1006-2TA ★★★★★ |
こんな風に弾けたら、とついギターを引っ張り出してしまうパフォーマンス Mick Clarke Tell The TruthCD (Out of Stock) ![]() 配置してあってこれはかなり効きます。特に#3と#6のファンク・ブルー スはベースのラインに特徴があって印象に残ります。世のギター弾き、 みんなこの#6のようなのを決めてみたいなと思うのではないでしょうか。 ギターの音も腰があって、自信に満ちたパフォーマンスが好感度高い です。#1のアール・フッカーのカバー以外全曲オリジナルというのも才 能の片鱗を窺わせます。ギターに興味があって、ブルースをどうやった らかっこ良く弾けるか、その答えがすべてこのアルバムにあると言って も過言ではない、まさにギター弾きのためのブルース・アルバムです。 1991 German Taxim TX-1001-2TA |
32年ぶりに激震が奔るブリティッシュ・ブルース界、ミック・クラークのまさに衝撃の一作! |