ムーンライターズ(The Moonlighters)
ニューヨークが本拠地という、都会派らしい瀟洒なセンスが光るレトロ・スイングのバンド。艶やかな女性ヴォーカル(二人)とウクレレの組み合わせはジャネット・クラインにも通じる世界ですが、ハワイアンタッチを好む路線もかなり似ています。触感というか味覚がジャネットとは少々異なるの点に西海岸と東海岸という、カルチャーの違いをちょっぴり感じたりもします。ジャネットの生み出す音の背景には、ハリウッド的なスクリーンに映し出される映像のような視覚的イメージを伴う世界なのに対して、東のムーンライターズはNYの街の夜景が似合いそうな、一種、生のパフォーマンスを演じる劇場文化が築いてきた生演奏による音楽文化の香りを嗅ぐような気がします。ほんとに不思議です。三作目にしてレーベル名も品番もなくしたのはのは、私たちの音楽は規格品でも量産品でもないわよ、という意思表示か。デザインのシンプルさとも相まってライフスタイルを主張しているように感じました。

アメリカ音楽だからこそのノスタルジーが海を越えて人の心を包む瞬間
The Moonlighters / Live in Baden-Baden \2,500
tax in(Out of Stock 売り切れ)
最近多くあるレトロ感覚のグループの中でも、ムーンライターズならではの
響きがそこにあることの秘密は、まずフロントにブレストとカーラという二人
の女性のツイン・ヴォーカルを置いていること。さらには時にバンジョーか
マンドリンのようにも聞こえる多彩なニュアンスを演じるドブロとアコーステ
ィックギター、この要素が大きいと感じます。楽曲の半分がオリジナルだと
いうのも強みです。中でもスチールの気持ちよさは特筆! ドイツのバーデ
ン・バーデンで収録されたライヴ盤なのですが、とてもくつろいだ感じのス
テージ運びに客席との距離を全く感じない、あたかも地場でのコンサート
のようなアットホームなフィーリングがこのツアーの成功を物語っています。

2003 USA レーベル名・品番共に無し
★★★★

弦とノスタルジックな歌の織りなす月光亜空間
The Moonlighters / Hello Heartstrings \2,500
tax in(Out of Stock 売り切れ)
ハワイアンからガーシュインまで、ウクレレ、バンジョー、スチールギター
等複数の弦がブリスとカーラの艶っぽくノスタルジックな歌に絡んで気分
は一気にセピア色です。ジャネット・クラインの素朴さと比べると、こちらは
二人の女性ヴォーカルによるハーモニーが売り。音的にはその分厚みが
増していますがミュージカルソウまで聴ける辺りも似ています。このバンド
の主要メンバーHenry Bogdan(スチールギター)はHot Club of Cowtown
のホワイト・スミスの友達。まさに類友でこのバンドのクォリティも抜群。
天然素材100%の純アコースティック・サウンドが時代に優しいです。

2002 USA Onliest Records Onliest 002
★★★★

NY発、ドリーミーなハーモニーが絶妙のセピア集団
The Moonlighters / Dreamland \2,500
tax in(Out of Stock 売り切れ)
あったらいいのに、がそのまま音になったアルバム。夢見るよな
美しい女性ヴォーカル二人のノスタルジックなハーモニーとそれを
サポートするハワイアン・タッチのスチールにウクレレ。しかも、うち
一人ブリスはシンギングソウ(ミュージカルソウ〜いわゆる鋸)も操
るのだ。やはり時代は既に動いていたのですね。オール電化サウ
ンドが蔓延するこの時代にまさに宝石のような天然の輝きが眩し
いです。2ndの"Hello〜"とはメンバーが一人異なるのでハーモニ
ーもややニュアンスが違う。どっちも良いです。

2000 USA The Moonlighters 品番無し
★★★★


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