ロジャー・ハバード(Roger Hubbard)
英国の南海岸沿いの街ブライトン(ワイト等に比較的近いロケーション)に生まれたロジャー、1950年生まれといいますから、もしかしたらあのワイト島フェスティバルにも身を置いていたか?という気もしますが、彼の時々ボブ・ディランぽくなる雰囲気は時代から言ってもそういうムーヴメントと無縁ではなかったような気がします。髭の無い顔はまるでイングランドの貴公子、髭のある顔はさすらいのホーボー・・・恐らく両面とも彼の実像なんだろうなと思わせる歌がしみじみと響いてきます。ストリングス系は全部OKみたいなスタンスの中、特にリゾネイターのスライド弾きに強烈な魅力を発散しています。

ナショナルとヤマハの響きが何とも美しいアコースティック・ブルース天国
Roger Hubbard / Danger! Deep Mud
CD\2,850tax in
前作は復刻盤でしたけど、今回は2003年吹き込みの新録。
ロジャーにかかるとカバーソングまでがオリジナルに聞こえる
と言っても大げさでなく、同じ戦前のカントリー・ブルースでも
彼独特のタッチに生まれ変わります。スキップ・ジェイムスの
"Cypress Grove"やロバジョンの"Travelling Riverside Blues"
等、アコギで奏でるブルースの楽しさを満喫出来るような曲。
特に12弦の絡ませ方が上手いのでアルバム一枚変化にも
富んで最後まで飽きさせることがないのもポイントが高い点。

2003 German Taxim TX-1056
★★★★★

30余年後の今も瑞々しい響き、素朴ながら極上のフォーキーサウンド
Roger Hubbard / Brighton Belles Blues
CD\2,850tax in
ロバジョンからブラインド・ブレイクはもとよりトラッドソングみたいなオリジナル
と戦前のカントリー・ブルース・スタイルを得意とした弾き語り。ヴォイスが丁度
良い感じでしわがれているので抜群に雰囲気が出ています。歌唱力も伴って
いるのでギター一本だけでの弾き語りが実に様になっています。フィンガーピッ
キングも正確無比、ちょっぴりアイリッシュ・トラッドの風味も感じるのはやはり
英国の青年らしいとことですが、このアルバム自体は72年にリリースされてい
たものの復刻、道理でジャケに写ってる顔がとても若いはずです。弾き語り
の理想的な面が形になった素晴らしいアルバムです。感動!!

1997 German Taxim TX-1021
★★★★★


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