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テッド・ホーキンス(Ted Hawkins)

無伴奏曲でも感動! スピリチュアルな歌だからこそのエネルギーか
Ted Hawkins / The Final Tour CD \2,480
tax in
タイトル通り、亡くなる前の年 1994年のコンサートを収録したアルバム。
ストリート・シンガーだった彼にとって、終わるまで絶対そこに居てくれる
聴衆を前に歌うことはどんな気持ちがするものなのか。一曲毎に心の籠
もった拍手を受けながら、歌う側も一層心を籠めていたことは聴けば判り
ます。ほぼ全曲が彼のオリジナルですが、スピリチュアルな感じのものか
らフォークソング風のものまで、いずれもトラッド・ソングのような趣。カバ
ーでは無伴奏で歌うジョン・フォガティの"Long As I Can See The Light"
の、あまりの素晴らしさにしばらく釘付けになりました。泣ける程最高!

1998 USA Evidence ECD-28002-2
★★★★☆

未発掘の宝物をやっぱり世に出そう!という続編。素晴らしいです。
Ted Hawkins / Love You Most All
〜 More Songs from Venice Beach
CD \2,480
tax in
多くの人の感動を誘った "Songs from Venice Beach"に収録しきれ
なかった13曲と、90年にカリフォルニアで収録されつつも今まで未発表
だった数曲を追加してリリースされたもの。もちろん全曲生ギター一本
での弾き語り。お馴染みの"Green Green Grass of Home"、シンプル
なのに奥行きも深みもある世界が拡がりますが実はこの歌の意味は
とても恐ろしい内容なので数倍感慨深いです。オーティス・レディング作
の#7.Doc of The Bayは意外とのどかな感じ、#9.San Franciscoはこれ
こそ彼の本質か、冒頭の鼻歌だけで気持ちを持って行かれます。

1998 USA Evidence ECD-28003-2
★★★★★

歌うことが人生そのものだった、そんな男の残した宝物
Ted Hawkins / Songs from Venice Beach CD \2,480
tax in
1985年ナッシュビルでの吹き込みで、サム・クック作の#7.Good Times
や#Some Body Have Mercyからカーティス作の#11Gypsy Womanまで、
ギター一本でよくもここまで感動させてくれるよなぁと思うくらい琴線に
響く歌。ストリート・シンガーは人が通りかかったその瞬間が勝負、何を
歌っているときでも捨て曲は一切なかったはず。そんな彼の信条がその
ままアルバムになっているので、全14曲がいずれも宝石のような輝きを
放っています。極上の歌をぼんやりときく・・・まさに時の経つのを忘れる
瞬間です。素晴らしすぎて何を言うよりとにかく聴いて欲しい!の一言。

1995 USA Evidence ECD-28000
★★★★★

バックが賑やかになってきたラウンダーでの2ndアルバム
Ted Hawkins / Happy Hour CD \2,300
tax in
デビュー作"Watch Your Step"に引き続きブルース・ブロンバー
グとデニス・ウォーカーのコンビによるプロデュース。奥様エリザベ
スの参加と、バンド付きの曲があるのが共通点ですが、所々カン
トリー色を感じるのが特徴でもあります。ほぼ全曲がオリジナルで
すが、アルバム・タイトル曲の"Happy Hour"は元ネタがカントリー
と思われるバンド付きのカバーソング。全体的に賑やかな作りで、
このアルバムだけを聴いたら彼がストリート・シンガーだったこと
に気付く人は少ないかも知れません。

1986/1993 USA Rounder CD 2033
★★★★

ストリート・シンガー、衝撃のデビュー作がこの作品。
Ted Hawkins / Watch Your Step CD \2,300
tax in

1980年代初頭、とある日のロスのスタジオ、それまでは日々ストリートで
歌うのみでその珠玉の歌の数々はあっさり空間に飲み込まれて消えてし
まう運命にあった彼の歌を、いよいよレコードに記録するとなった瞬間、そ
の場にいたスタッフ達の興奮はいかばかりか。当のテッドにしても、もしか
したら長年夢見ていたスタジオの空間、この日こそは自分の歌が永遠に
記録される記念日だった訳です。テッドの奥様のエリザベスも数曲で参加、
一部バンド付きのトラックも。アルバム全体から発散されるテッドの存在
感に圧倒される一枚。同じ曲を弾き語りとバンドとで聴けたりもします。

1982/1993 USA Rounder CD 2024
★★★★

テッド・ホーキンス
いわゆる典型的なストリート・シンガーの一人で、アルバムでも生ギター一本で歌うスタイルが信条。とてつもなくゴスペル・フィーリングに溢れた歌は、弾き語りの素朴さとのコントラストがくっきり浮き出て、逆に強いインパクトを感じます。1936年ミシシッピー州の生まれですが、1985年から90年までは英国に在住し、帰国後はLAに在住、惜しくも95年に亡くなりましたが、今こうして残された作品群を聴くと、今日もどこかのストリートで元気に歌っていそうな気がしてきます。カントリー、ソウル、ゴスペル等、あらゆるアメリカン・ソングを彼の流儀で歌う様は、その根底にあるスピリットこそが勝負!という感じで、見かけのカテゴリーを吹き飛ばしてしまう説得力は凄い。

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