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カテゴリーという概念を気にも留めない自由奔放さと溢れる音楽的エネルギー!まさに新時代を切り開くエネルギーに満ちた音がニューオリンズ・サウンドです。 グローバル化がどれだけ進もうとニューオリンズ・サウンドをグローバル化することだけは不可能なことをまさに証明しています。

コースは 1枚会員2枚会員 が選べます。

5大クラブに共通のお約束のページもご一読下さいませ → 共通規約

<お申し込み方法>

「New Orleans Club会員 ○枚コース申し込み希望」 と書いてE-mailまたはFAXにてお申し込み下さいませ。

お客様の お名前・郵便番号ご住所・TEL も忘れずお書き添え下さいませ。(入会金は不要) お申し込みが20日より以前でしたら当月から、21日より以降でしたら翌月からお届け致します。

以上の他にもご質問やご不明の点がありましたらE-mailにてお気軽にお問い合わせ下さいませ。
よろしくお願い致します。

2016年からのNew Orleans Clubは 類似穴倶楽部 と統合してお届け致します。

類似穴&ニューオリンズ倶楽部 のページをご参照下さいませ。


























2015年の 頒布タイトル一覧 (New Orleans Club は2016年から類似穴倶楽部と統合)

2015年 1枚コース会員様 2枚コース会員様にはこちらの作品もお届けします
1月 湿地帯ブルースのお宝発掘盤Bluesin'n'Bayou、今回もまた入魂の28tracksが燦然と輝く瞬間
V.A. Bluesin' by the Bayou Rough'n'Tough

ここにある28曲中16曲が未発もしくは別テイクという凝りように改めて英ACEの執念を感じるコンピ盤。そういえばいつも南西ルイジアナ産のブルースは〜と書いている私ですが、ことエクセロ盤に関しては…続き
卓越した技術のフィンガーピッキングに加えラップスチール・スライドもOKな名手に再びの注目が
Mary Flower When My Bluebird Sings
記憶にある限りこのメアリーを最初に日本のファンにお届けしたのは当店の7クラブ活動(2014年9月現在は5大クラブになっていますが)でのことでした。当時はライターの方の割合がお客様に多かったせいもあって瞬く間にその高い評価が全国を席捲し…続き

2月 もしもこの時代のこの町にタイムマシンに乗っていけたら貴方は真っ先に誰の姿を見に行きますか
V.A. Louisiana Swamp Blues 4CD-BOX
この十年くらいの間に英国のJSPが積極的に米ルーツ音楽至宝の音源を多岐にわたり最新デジタル・リマスターにて次々とCDボックス化している事実は既にコアなファンには有名な話。…続き




還ってきたグレン、新たにみなぎる不屈のパワーと一種怒りのネルギーが充満、今間違いなく彼は燃えている
Glen David Andrews Redemption 2015年度対象会員様限定
不本意ながらDV事件で警察沙汰になってしまったグレンですが、復帰後のアルバムタイトルが「償還」とは如何にも不敵な魂を持った彼らしく、借りはきっちり返したぜっていう挨拶を兼ねたこれが待望の復帰作という次第。…続き

3月 彼らだからこその、その独特のうねりに身をゆだねた瞬間別次元にワープする感覚が好き
Rebirth Brass Band Move Your Body 

このバンドの初代メンバーというか大先輩になるロデリック・ポーリンやカーミット・ラフィンズのソロ作品をわくわくしながら恐らく日本で初めて扱った日から早くも15年もの年月が経ちました。しかし彼らリバースの結成はさらにその15年前のことなのですから、地球時間で言ってもそれはやはり相当の歴史の重みを感じます。ハリケーン・カトリーナで第9地区の主要ハイスクールが水没してしまうまでは
…続き
淡々と、しかしノーブルな味わいもするアコ・ブルースの世界が拡がるライヴ盤
Larry Garner 〜 Garner Merwyk Upclose and Personal
2014年に出たDVDで多くの人にその名を知らしめたラリー・ガーナーは1952年ニューオリンズ生まれ、若いときに朝鮮戦争に出征した経験を持ち除隊後のニューオリンズ時代には製薬会社に勤めながら夜な夜なクラブギグをこなしていたという。…続き
4月 CDでの入手が困難になった今だからこそ、あるうち選盤としてNOC会員様へお届けします。過去を通じてこれこそがベスト作、一分の隙もない仕上がりに大満足する瞬間
Steve Riley And The Mamou Playboys Bon Reve

何といってもこのアルバムで聴けるスティーヴのアコこそ私の中にあるケイジャン・アコの音。文句なし、このアコーディオンの音は多くの人を心地よくし、ハッピーにすることは確実です。…続き
2015年度対象会員様限定
今般極少数を奇跡的に再入手出来た盤!ワンホーンによるメインストリーム・ジャズ作品〜バンドとのフィット感がMAX抜群♪
Alvin "Red" Tyler S/T New Orleans Jazz Master SeriesVERY LIMITED
ニューオリンズ・サウンドからレッドにアプローチしてしまった私の場合は、レッド=ニューオリンズR&B界の殿堂入りサキソフォーン奏者というイメージが強かったのですが、レッド自身はD.バーソロミューのバンドで活躍する以前は100%ハードバップのジャズマンとのことでした。90年に録音してあったというこのバトンルージュのレストランで収録されたライヴ盤も…続き


上記コメントは初導入時の05年に書いたコメントをほぼそのまま掲載しています。
5月 2015年度対象会員様限定
変わらないことで時代をリードする 〜 なんていうキャッチコピーを付けたくなる二人
Truckstop Honeymoon the Madness of Happiness VERY LIMITED
2005年のデビュー作から一環として変わらないそのスタイルに今がそこから10年後であることを全く感じない作品。個人的なホットスポットはちょっぴりヒルビリー〜ロカビリー・テイストをした …続き
貴公子と風来坊の共演って風情、とにかく音が歌が生きているのを強く感じます
Doug Kershaw & Steve Riley Face to Face CD VERY LIMITED
ルイジアナ音楽の奇才ともいえるダグ・カーショウと、ケイジャンフィドルで王道中の王道を行くルイジアナの貴公子スティーヴ・ライリーの共演。この共演を誰よりもこの両者自身が楽しんだことは音にも間違いなく現れていて、 …続き
6月 27年ぶりの復刻、リックのボーがコンプリート・シングルス+αの全22曲で登場しました
Eddie Bo Baby I'm Wise CD

何と、過去にラウンダーから出た後にずっと廃盤になっていたエディー・ボーのリック録音1959-1962の、しかもコンプリート盤がUK ACEから復刻になりました。
…続き
複数のコースに加入の会員様には横断配布による重複を避けるため、当月のみいずれかのコースでカスタム選盤になります。
基本というか、時代の変化と関係なく生きている人の語り口はいつも母国語に聞こえてしまうのが不思議
Paul Sanchez Every Thing that Ends Begins Again
CD VERY LIMITED
サンチェスの新作が出ていると気がついたときは既に現地在庫も僅少とのことで、かろうじて対象クラブ会員様(2枚コースの方のみ)の分だけを確保することが出来ました。最近米ルーツ系のCDは…続き

複数のコースに加入の会員様には横断配布による重複を避けるため、当月のみいずれかのコースでカスタム選盤になります。
7月 メンフィスのダイアルレコードでの吹き込み4曲を含む、チェス以降10年間のクラレンス・F・ヘンリー集大成盤
Clarence "Frogman" Henry Baby Ain't That Love Texas & Tennessee Sessipons CD VERY LIMITED
本作は現行のNOC(New Orleans Club)会員のお客様からご希望のあった選盤で、得てしてACE関連のR&B復刻盤を素通りしてしまうことが多い当店へのご要望の意味もありました。当店では初の取り扱いになるクラレンス・F・ヘンリーはニューオリンズR&B界屈指のシンガーとのことで、シカゴのチェスを離れてからの1964年以降10年に渡る録音活動の集大成となる作品。…続き
フェンダー特有の響きを、そしてテレキャスターならではのトーンをこれでもかと迸らせるギタリスト
Jeff Chaz Chronicles CD LIMITED
小気味よい音という言葉がこれほど似合うアルバムも最近には珍しい1枚。奥歯が浮いてきそうなくらい堅く引き絞ったトーンで泣くテレキャスターの魅力が随所で全開、
…続き
8月 根っからハッピーなボー・ミュージックの、これが真髄という1枚
Eddie Bo Nine Yards of Funk CD

派手さで突出しているWe Come〜とは対極にある感じの音作りで、本来のボーのテイストはこっちがほんとなのかも。ヴィンテージ期のN.O.ファンクが好きな方ならそれはなおさらと思います。とはいえ底抜けに楽しいゆるゆるファンクの魅力は本作にもしっかり。同時入荷だったのでどっちか1枚だけ購入という方はかなり迷うかも。お店的にはこのコインの裏表みたいな2枚をガッツで購入して頂いた方が理解が早いと感じます。〜〜以上は導入時に書いた当時のコメントです。2015年4月現在はもう廃盤で、当店も在庫に少し残っているだけです。対象会員様以外の方でGETしたい方はお早めに申し込み下さいませ。
1998? USA EJBO-999
1999年盤に続くSlim's Y-KiKiでのライヴ第二弾
Keith Frank and the Soileau Zydeco Band Live at Slim's Y-KiKi Vol.II CD VERY LIMITED
2013年に交通事故で亡くなったキースのお母さんの写真が添えられたブックレット、その若かりし頃のとても美しい女性の表情に兄妹全員の面影を見る気分です。…続き
9月 新型どろどろ血発見、BO型 熱血パーティーミュージックの真相!なんちゃって
Eddie Bo We Come to Party CD

ホーン三管入りの豪華編成によるこれでもかというくらいのゆるゆるファンク・チューンに涙がこみ上げてきます。改めてボーに惚れ直す一作ですが、インストものでは特に#7が圧巻。ドナルド・ラムジーの至ってシンプルなベースの反復フレーズ、それだけでマットに沈む出来。繰り返しになりますがこれは最強のゆるゆるファンク作品です!〜〜以上は導入時に書いた当時のコメントです。2015年4月現在はもう廃盤で、当店も在庫に少し残っているだけです。対象会員様以外の方でGETしたい方はお早めにお申し込み下さいませ。
2001 USA BO-SOUND



アンダース・オズボーンにジョン・フォールにアイヴァン・ネヴィルも居るという今作もまたニューオリンズ最強ユニットで登場
Johnny Sanson  Lady on the Levee CD
VERY LIMITED
個人的な話でいきなり脱線しますが、…続き
10月 掘れば掘るほどお宝音源が〜のby he Bayouシリーズ第11弾、Boppin〜としても早くもこれが第四弾
V.A. Boppin' the Bayou Rock Me Mama! CD
ジャケットの雰囲気も似てるしシリーズ・タイトルだけ見てると見逃してしまいそうですが、こちらはBoppin' the Bayouとして第四作目となるコンピ盤。…続き

Spencer Bohren Seven Birds CD VERY LIMITED
ボーレンの新作を外す訳にはいかないと導入したものの、対象コース会員様分を確保するのが精一杯で自家用分も試聴音源も入手が出来ませんでした。こういう場合は潔く何らの想像も加えずただupするだけにして。話は変わり…続き
11月 対象コース会員様限定盤
60年代から70年代にかけて黒人音楽が激変する前夜の貴重な歌の数々
Tommy Ridgley-Bobby Mitchell In the Same Old Way CD
本作もまた対象コース会員様からご希望を受けての選盤です。試聴用音源が入手出来ず輸入元の資料を参考にしたコメントになりますが、そもそもの選盤ご希望の動機が二人のRic/Ron/Sho-Bizでの60年代の全録音をこの1枚でカバーしているとのこと。初CD化も多数含む上に…続き
対象コース会員様限定盤
ボクはとことんニューオリンズってな感じの名の曲で幕開けするアルバム
Kermit Ruffins & the Barbecue Swingers #Imsonworleans CD
VERY LIMITED
カーミットの新作は是非NOC選盤で、と会員のお客様からご要望があった由ですが数量の確保で厳しい現実に加えて入荷がギリギリ滑り込みになりました。加えて今回は…続き
12月 2015年度対象クラブ会員様完全限定盤
クリスがマルチに参加している点にもご注目♪このハッピーさこそチャビーの本来的な魅力かと
Chuby Carrier and the Bayou Swamp Band Zydeco Stuff CD
本作のリーダー、チャビーと並ぶもう一人のザ・ベスト・オブ・ザディコボーイ、クリス・アルドウィンがベースとドラム、ウォッシュボード他で複数曲に参加しているのが目を引きます。…続き
対象コース会員様完全限定 蔵出しリバイバル選盤
強烈に琴線を撃つ本格派、レゲエビートをベースに60年代レディ・ソウルをトロピカル・ブレンドした総ナイスな仕上がり
Cool Riddims & Sista Teedy Pledge to My People CD
VERY LIMITED
トリシア(ティーディの本名)はこの時一体いくつだったのか? その歌には誰もぐうの音も出ないほど本格派レディソウルぶりが発揮されていて、もう言葉もありません。…続き





2014年の 頒布タイトル一覧

2014年 1枚コース会員様 2枚コース会員様にはこちらの作品もお届けします
1月 我らがT.マッテ兄ぃやW.ストーム叔父貴が大活躍するACE編集のイマ時ルイジアナ・コンピ盤
V.A. Louisiana Saturday Night Revisited
意味は土曜の夜が再びやってきたルイジアナでいいのかなぁ。そのことはともかく、長いACEの歴史の中でこれが同社初のコンテンポラリーなザディコ/ケイジャン/スワンプポップのコンピレーション盤。2004年〜2011年にリリースされたごく最近の南西ルイジアナ新譜から集中的に構成という中、何と我らがトラヴィス・マッテ兄ぃやジェイミー・バージェロンにウォーレン・ストーム叔父貴やケン・マーヴェルが、がつ〜んとここでスポットを浴びています。四者とも類似穴倶楽部とNOCで営々とこの10年くらいご紹介してきたアーティストたちですが、海を越えた英国のレコード会社にも同様に彼らに夢中になっていた人々が居たことを大変嬉しく感じます。当店のクラブ活動(7大クラブのことですが)が長続きしているのは多分有名無名に関係なくオモシロそうな盤をコツコツと蒐集する姿勢を一切崩さないことにあると感じていますが、ここでも04年から11年までの間に南西ルイジアナでこんなに面白い音が誕生しているという事実をこれ1枚で知ることが出来る点でまさに画期的。意外なクセ球ではマイケル・ハーツの歌う#12.She Want Turn Over for Meがトラックストップ・ハネムーンの「バーゲンハンター」と兄妹ソングみたいに思えて私には特に印象的。あと、他者との混合コンピで聴くT.マッテの#16.Rock and Roll Music の実に新鮮なこと。やっている曲自体は古典中の古典なのにケイジャン・アコーディオンがそれを奏でた瞬間また新しい命がそこに吹き込まれます。
2013 UK ACE CDCHD-1379
ちょっとゆるいハイテンション・ヴォイスがまた格別、ニューオリンズ出身ながらもスタンスのレンジはワイドです
King Floyd I Feel Like Dynamite
キング・フロイドの名を聞くとまだハイティーンだった頃にFEN (Far East Network=米軍放送)のラジオ放送で耳にした時の最初の驚きを思い出します。女性のソウルシンガーだと思って聴いていた曲がキング・フロイドだという名前を耳にして本当に驚きました。#1.What Our Love Needs、その時もこの曲だったかは覚えていませんが、当時とても好きだったオーティス・レディングに似た雰囲気だったことははっきりと記憶しています。もちろん今聴いても例えば#7.Let Me See You Do That Thingなんかでも例えばアン・ピープルズみたいなハスキーヴォイスの女性の顔が浮かんできてしまう。ちなみに後の関東計画で米軍が横田基地に移転するまでは埼玉県の朝霞キャンプからの電波を京都でキャッチしていたのだと思います。もとい、例えば#8.Everday Needs Somebodyのイントロがとてもマイアミソウルっぽかったりしてこの人は結構ワイドレンジだったことを今改めて。ここに収録の全24曲はいずれもChimneyvilleに残したすべてのシングルAB面と2枚のアルバムからのベスト選曲で構成、1970年〜74年頃のピチピチにフレッシュなソウル・ミュージックに改めて全身に電撃が走ります。
2013 UK ACE/KENT CDKEND404
2月 失われつつある時代を決して忘れていない熱くて切ない人々がここにも居た
Shannon McNally Small Town Talk (Songs of Bobby Charles)
本作にゲストとして参加もしているドクター・ジョンが、どうやらシャノンにこのアルバム(ボビー・チャールズ作品集)の制作を持ちかけたらしい。そこでシャノンがドクタージョンに、それじゃボビーに一度会ってアイデアを一緒に揉んでみたいワてなことを言ったそう。そんな裏話を綴った英文を根本的に私が誤読していない限り、ということはこれはまだボビー・チャールズが存命だったときに本人との親交の元で作品の青写真が出来上がったことになる。事実これらの録音は2007年のものだとクレジットが有り。1972年当時のウッドストック・カルチャーの片鱗にも触れておきたいなぁ、などと語ったシャノンに対してボビーはそれはとてもいいことだと賛同したとのこと。本作の標題、スモール・タウン・トークは当時の「ウッドストック村」のことを現しているそうで、あの時代に極めて限られた時期だけニューヨーク郊外のウッドストック周辺に歴史的な文化圏が生まれていたことを知る人なら大いに溜飲が下がるタイトルなのであります。ということで冒頭幕開けのこのノリ、#1.Street Peopleはまさにあの時代のベアズビル・サウンドそのまんま。特に終盤のSEはあたかもザ・バンドの面々やエイモス・ギャレットにアルバート・グロスマン等が通りで立ち話をしているようなそんな臨場感が満点です。ボビー特有の気だるさを上手く出している#6.Homemade Songsなんかも、おお成りきっているじゃんという感じです。言い出しっぺのドクター・ジョンも歌う#7.Long Faceは、妹みたいに可愛いと思っているシャノンにボビーの歌を歌わせてそこに自分も居ることのハッピーさを満喫している彼の大満足感がこちらにも伝わってくる気がします。ディランが居てザ・バンドが居てボビー・チャールズが居て…、うぅそんな凄い音楽村がもう一度この時代にも出現しないかなぁ。何もミュージシャンだけじゃなくて、そこにレコードのジャケット制作を手がけるデザイナーや画家やイラストレイターに写真家にそれに映画監督や作家・脚本家や詩人たちが集えば何か凄いものがまた生まれそうな気がします。そういう心の余裕や栄養をたっぷり持った人たちの時代がまた来ますよう祈りつつ、シャノンのこのアルバムにそんな夢を託してみたいと思います。
2013 USA Sacred Smack Music
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
ペダル・スチールとラップ・スチールが活躍するまさにツイン・セイクリッド・スチールの雄、その活躍は教会だけでは狭すぎる!
Campbell Brothers  Beyond the 4 walls
08年に本邦初公開的なご注目を頂いたあの豪快なニューオリンズ・ライヴから早くも5年が経ちました。教会で、オルガンの代わりにスチールギターを弾くことからその名が付いたというセイクリッド・スチール、ここでも#6.Nobody's Fault but Mine でそのスチールの両雄が熱い競演を魅せています。てっきり4兄弟在籍のバンドだと思っていたのにここではキャンベル3兄弟を中心にということになっていますが、バンド自体の活動キャリアは40年とのこと。ニューヨーク出身ながらも枠的にはニューオリンズ・サウンドに括られているのも特徴です。ペダル・スチールのチャックにラップ・スチールのダリック、そしてギターのフィリップ・キャンベル三兄弟を軸に明快なスタイルのコンテンポラリー・ゴスペル・チューンが展開します。ゴスペル・ソングには時にジョイフル・ノイズという形容が付きものですがまさにその名前をタイトルにした#9.Make a Joyful Noiseでは女性ヴォーカル陣が活躍、ワークショップや小さなライヴ会場なんかでこういうのを聴いたら立ち所に自分でも一緒に歌いたくなること必至です。個人的にはブルース色濃厚な#3.Mama's Goneがジャストフィットで、いわばホルムズ・ブラザーズ的ニュアンスのこの手の曲がもっと聴きたい気もしますが、とにかく40年も続くバンドはそうざらにあるものではないです。
2013 輸入盤国内仕様 BSMF

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
3月 2014年度対象クラブ会員様限定商品
アルバム全編全曲で、聴いた人の心を掴んでそのまま離さない優れもの
Macy Blackman & the Mighty Fines I Didn't Want to Do It
心待ちにしていた入荷のその瞬間から早くも三日間もう連続で30回はこれを聴いています。仕事をしている間中も食事しているときもバックグラウンドにずっと流しっぱなしで全く飽きることがありません。際だって凄いといった感じの要素とは逆の、何とほのぼのした気持ちにさせてくれる盤。メインのMacyの歌はかつてのシカゴのテリー・キャスを彷彿とする触感で、どちらかというとパワフルな歌が似合いそうな気がするのにその彼の歌が実にほのぼのした感じでこちらを包み込んできます。いわゆる包容力がある歌、#8.What Do I Tell My Heartはその典型。特筆はサックスのNancy Wright が歌もサックスもパンチ力満点、#7.Somebody Told Youでその雰囲気は伝わるかと。加えてバリトンサックスのKen Yacobsの絶妙パフォーマンスも看板もの。ラストチューン#14.Higher and Higher はまるでポケットに入れたMDレコーダーで録ったかのようなライヴ音源ながらもNancyのゴキゲンなサックスが圧巻、総じて熱血サウンドなのにハートに優しい感じがナイスです。これは要注目のバンド!です。
2013 USA Mamaru Record  

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
前作に引き続きオズボーン&ムーアを従えた最強ユニットで再びの登場、年度末に滑り込んだ2013年最高峰のニューオリンズ盤!
Johnny Sanson Once I Gets Started
この強烈な新作、現地への手配を完了した半月後くらいにBSMFが国内盤仕様で出すと知り。またまたやっちまったの心境。ですが昔から当店は国内メーカーや輸入代理店が同じ品を扱うかもしれないリスクは気にせず、とにかく自分が扱いたい作品を独自に直輸入(or並行輸入)してガンガン展開するのがスタイルです。今回もあまりそのことは気にせずご紹介したいと思います。ちなみにこれを書いている今は2013年12月26日、BSMFがこれを発売するのは2014年1月24日(予定)だとのこと。日本では当店しか扱わなかった前作が大好評で爆発的に売れたことから一気に知名度が上がったと思われ、当店的にもクラブ会員様的にも大変嬉しい状況になりました。ちなみに今回BSMFではその前作も同時発売するそうですからこれからは普通にどのお店でも買うことが出来るかもです。今作でメンバー的にもさらに意思疎通が円滑になったことはその音が証明済みで、サンソンのハーモニカのリラックス度にもそのことが窺えます。オズボーンが居ることでタール系の粘着ギターも存分に楽しめますが、意外と軽快なアコースティック・チューンにさらっとした男気を感じ特に#5.Sang with the Gypsy'sはその典型。基本的にニューオリンズ・サウンドであることを強く意識する#6. 9th Word Landroadも印象に残るトラックで、スタントン・ムーアのスティックさばきのクールさにもシビレるし、何でもないフレーズを値千金に刻むオズボーンのセンスにも脱帽。とにかくアイデアがある人たちが一緒になると確実に良い作品が出来上がるというこの事実にまたまた乾杯!の気分です。
2013 USA ShortStack Records
4月 プチ・シュールな音が増えた部分、米上下両院での予算承認騒動とか日本のインチキな特定秘密保護法案とかうんざりすることが多い時勢下に妙に似合う気がする
Anders Osborne Peace
実は仕事で海外の人と e-mail で交信するようになって以来ずっと一貫して私が文末に置くワードが「Peace」なのですが、 …続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。

2014年度対象クラブ会員限定商品
New Orleans Club
太陽系の何処か、あるいは銀河系の辺境に誕生した独立系の小惑星、ブルースプラネットの今後が楽しみ
Blues Planet S/T  CD \3,850
(税抜)
ブルース界に新たな超新星誕生!と書くとかっこいいのですが、実は天体用語で言う超新星とは寿命を全うした恒星が最後の力を振り絞って大爆発、消滅   …続き
5月 2014年度対象会員限定盤
キム・ウィルソンをバディに、いつになくリラックスした感じのパフォーマンスが印象的
Bryan Lee Play One for Me

ヘイ アリサ、オレに一丁歌ってくれよ♪ってな感じで幕開けする今作での無頼庵は常以上にやけにソウルフル。比較的リラックスした作りの中、いつものハイテンション・ブルースももちろん有りで、…続き
2013 USA Severn Records
★★★★
2014年度対象会員限定盤
こめかみ青十字状血管浮きまくりの熱血ブルース・ライヴ盤、共演のキャディラック・ピートのハーモニカが値千金の活躍
Bryan Lee Live at the Old absinthe House Bar Friday Night

どの曲も8分だ、9分だ、11分だという長尺の圧巻ブルース・ライヴ・チューンが次々飛び出す無頼庵最強の決定盤。  …続き
★★★★★
6月 2014年度対象会員限定盤
ストレートなブルース魂、ガッツと爽やかさが共存している熱血ブルース!

Cadillac Pete and the Heat Turn Up the Heat

既に20年間以上のキャリアを誇るというピート、日本では恐らくレヴァランドのアルバム「Slow Burn」でのゲスト・パフォーマンス  …続き
2014年度対象クラブ会員様限定商品
そのフィーリング判るなぁという瞬間が多々、だからこそ身近に感じるのかも知れません
Macy Blackman & the Mighty Fines Don't You Just Know It

掲載の順序が逆になっただけでこちらは2011年に出ていた既発盤。当初私が彼らに …続き

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7月 ルイジアナ産ロッキン・ブルースの発掘コンピ盤、弩級マニアでもこんなん知らんぞ〜が連発驚異のセレクション
V.A. Rhythm 'n' Bluesin' by the Bayou:Rompin' & Stompin'
当店的には本シリーズ初登場盤ですが実はこれがシリーズの第六弾になるのだそう。ここに収録の26トラックのうちひとつでもオリジナルの形でもっているぞという方は  …続き

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奇蹟の大発掘、既発シングルの2曲以外の全13曲が今回初登場!4月2日にP-Vineから国内盤も出る、こちらはUKオリジナル盤
Irma Thomas Full Time Woman〜the Lost Cotillion Album
この発掘アルバムの貴重さはP-Vine輸入部の資料に熱い記載があるのでそれを…続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
8月 掘れば掘るほど未発掘のお宝音源がザックザックと出てくる南西ルイジアナの湿地帯
V.A. Boppin' the Bayou Again
本国アメリカでは業界自体がその計り知れない程の価値を失念しかかっている …続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
2014年度対象会員様限定盤
遙か見渡す限りの平原と湿地帯、そんなルイジアナで育まれるのが極楽とんぼのブルース魂なのだ。ジョーが居てシャマーが居て、そして茶Bも居る凄い盤!
Peter Novelli Louisiana Roots & Blues Very Limited
音楽に限らず丁度良いフィット感はそれを言い換えると丁度好い緩さとも言えそうですが …続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
9月

2014年度対象会員様限定リバイバル選盤
羽根が生えていそうなくらい軽快なケイジャンアコが心に残る、絶品中の絶品盤
Bayou Roux Have Another Taste
完璧なケイジャンと完璧なザディコ、そしてそこにちょっぴりのスワンプポップを混ぜ合わせた感じ。それがこの …続き

2014年度対象会員様限定盤
2009年盤が出ていた!しかも入手困難な中限定数をゲットすることが出来ました
Bayou Roux Heyday
バンドの名前もサウンドも素敵だというご感想が寄せられていた、あのヒューストン出身の …続き

10月 2014年度対象クラブ会員様限定商品
Wabiさんのハーモニカで存分に楽しめるラリーガーナー、1997年の英国ライヴDVD
Larry Garner Born to Sang the Blues DVD
1997年11月にイギリスはオックスフォードにて収録してあったラリー・ガーナー with WABIの大変貴重なライヴ映像の登場です。 …続き


※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
ケイジャンの王道とちょっぴりのジャグバンド風味が軽快かつ爽やかな余韻を残します
Benzie Playboys Oh Yeah
パーカッシブに板をこする音の快感を全身生身で受け止めた初めての経験は、かつて1990年にニューオリンズでロッキンドプシーのステージを間近で観た時でした。…続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
11月 21世紀の今も燦然と輝き続ける、ドクター・ジョン最大にして最強のヴードゥー・マジック盤
Dr.John Gris-Gris
今回の復刻に際してP-Vine輸入部から届いた資料原文がまさにパーフェクトに本作の魅力を伝えています。 …続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
2014年度対象クラブ会員様限定盤
チャートものやアイドルしか聴いたことがない人にもきっとすんなり聴いて貰えそうな、そんなナチュラルなチャビーのザディコ
Chuby Carrier and the Bayou Swamp Band Back to My Roots
お店的にはこの茶Bこそがザ・ベスト・オブ・ザディコボーイとして2008年のとある日から不動のステイタスにあります 〜〜 と書いた時の気持ちそのまま今回の作品を聴いた今もそれは全く変わりません。ぐっとソウルっぽくなった …続き
12月 2014年度対象クラブ会員様限定盤
シーンにまた新たな一ページ、8才のザディコボーイがアルバム・デビュー
Guyland Leday and Zydeco Family and Friends Be My Girl Friend
1997年9月生まれの文字通りフレッシュなザディコボーイ、ガイランド。アルバム制作時点では8才の少年であったことがクレジットされています。…続き






2014年度対象クラブ会員様限定商品
これもまた西海岸のベイエリアと直結している気がするニューオリンズ産ファンキー・ブルース・バンド
Heavy Water
Fo' Reel
LIMITED
ニューオリンズ産の軽量級ファンクブルース・バンドで基本はオルガン入りの四人編成ながら、随所でタイムリーなホーンの絡みもゴキゲン。スライドギターに独特のニュアンスがあって …続き

※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。




2013年の 頒布タイトル一覧

2013年 1枚コース会員様 2枚コース会員様にはこちらの作品もお届けします
1月 対象クラブ会員様限定盤
何事もなかったかのように登場したキースの新作、祝!ウェル・カムバック♪

Keith Frank and the Soileau Zydeco Band Follow the Leader : Boot Up 2CD
ウェルカムバックというと何か怪我か病から復帰したときのお祝いみたいに聞こえるかも
知れませんが、今の私はどうしてもこの言葉を当てはめてみたくなりました。一時は家族
が将来自分のことをアコーディオン弾きの男だったとしてしか記憶していないなんてやだ
なぁ、と言って引退を宣言したもののやはりキースは根っからのミュージシャンだったとい
う展開。至福感で一杯のいつものキース・サウンドが戻って来て私もとっても嬉しいです。
今回、カップリングのもう1枚Boot Up の方には私の耳には初期〜中期の音源が混じって
いるように聞こえて仕方ありません。つまりは復帰後に改めてザ・デイ・アフターとザ・デイ
・ビフォアーの自分をここで対比させているのかな、なんて感じているのですが、でも詳細
は不明です。ちなみにBoot Up の冒頭を飾るライヴ音源はキースの師匠格に
あたるブーズー・チェイヴィスのお言葉から。試聴はDisc1 #2.Number1.と
Disc2 #6.Boot Up をどうぞ。ザディコの未来もキースの未来も間違いなく明るそう♪
2012 USA Soulwood Records SWR-0013
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
対象クラブ会員様限定盤
2008年盤のV.I.P.とペアで聴きたいなと感じさせるそんな仕上がりが印象的
Chris Ardoin Mr.Vip Unleashed
束縛されないという意味のタイトルを見て真っ先に私の脳裏に浮かんだ
のは、19才で初めて一人暮らしをした自分の姿でした。一間きりの狭い
アパートの一室で生まれて初めて伸び伸びと呼吸をし自分のペースで
日々の生活が出来たときは他のどんな辛いことも平気なくらい嬉しかった。
箸の上げ下ろしまで干渉してくる母に捕まったままの兄と、東京の空を自由
に羽ばたいている感じの弟はその日以来ついに他人みたいに縁遠くなり、
その溝が埋まったのは亡くなる直前兄を見舞った日の数十分、兄弟は40年
ぶりくらいに昔に戻った感じがしました。クリスはどんな種類の束縛を嫌って
いるのか。生まれながらにして兄と共にザディコの未来を開拓しなければ
ならないといった使命や運命を背負っていることから自由になりたいのか、
あるいはもう少し伝統的なスタイルでやった方がいいのではなどと口を出す
周囲の人の声から自由になりたいのか。あるいはそういうこととは全然違う
男女の気持ちなのか。ともかく彼が開拓者の精神でこの南西ルイジアナの音楽と
日々対峙していることは間違いなさそう。#2.Unleashed この歌の内容が
判ればよりクリスの側面が見えて来る気もするのですが ○▲※♪…。
2012 USA Mason de Soul 1079
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
2月 我が道を行く過去8年、今や文句なしポップなザディコの第一人者です
Travis Matte and the Kingpins Let's Party
前作の、歴史的大ヒット曲をマッテ風のザディコ・アレンジで聴かせるという
斬新な趣向から一転、本作ではまた全曲マッテのオリジナル曲で構成して
います。というかマッテの場合は2005年に発表した2ndアルバムでも「ジェニ・
ジェニ」や「ラ・バンバ」にCCRの大ヒット曲まで快調にぶっ飛ばしていましたから
元々そういうのが大好きな人だと思われますが。それはともかく今回 #1.Let's
Party
を聴いて真っ先に思ったのはロージー・レデットがチャック・ブッシュのベース
をバックにやっていた頃の音。このゴキゲンなノリはブルースで言えば例えば
シャッフルが始まると一発で全身が揺れ出すという感じに似てもはや音楽好き
のDNAに織り込み済みの塩基配列かも知れません。#3.She Go Downも何処か
「悲しき願い」の親戚筋にも聞こえ妙に耳が懐かしいと喜んでしまいます。とにかく
ポップなザディコの第一人者として益々そのステイタスを不動のものにしていきそう。
2012 USA Mhat Production MP-4008
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美趣琴の、もしかしたらこれがデビュー作だったのかも知れない1998年盤の再発盤
Myshkin Blue Gold
本作の存在を今まで全く知らなかったことに加えて、最初に衝撃を
受けた1999盤と同様既にこの時点でミシュキンが完成形であること
を知って再び心地よい衝撃が蘇りました。当時から好んで彼女のこ
とを美趣琴という漢字で書くのも実はストリングスの使い方が絶妙で
#1.Fallow が象徴するように三次元的な響きが魅力です。表題曲の
#3.Blue Gold は最初に私がミシュキンを好きになった原体験に最も
近い音、シンプルなのにドラマチックですよね。そして必殺の直撃弾
は#13.Sun of My Bonesでした。多重構造をした複合的な建造物の
ような音楽はこの時既に彼女の世界に建築済みだったのです。
2012(1998)  USA Binky-1015
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
3月 対象クラブ会員様限定盤
スウィートなお洒落感が好印象を残すニューオリンズ新進気鋭のピアニスト
Matt Lemmler Portraits of Wonder
アルバム・タイトルが物語るように全編がスティーヴィ・ワンダー・チューン
で構成された、しかも特上にまろやかなピアノ作品です。全11曲中、#11の
みマットのオリジナルですが、これは彼がスティーヴィーへ捧げた特別な
書き下ろし曲。バックにはリズム隊の他 9名もの瀟洒なホーン・セクション
始め曲によっては二人のシンガーが彩りを添えています。ゴージャスな中
にも漂うシックなセンスが印象的で、#1.Don't You Worry 'Bout a Thing
時にニューヨーク・ジャズ・テイストも感じますがこれらはれっきとしたニュー
オリンズ産のジャズ盤。#6.Higher Ground や#9.If It's Magic が耳には昔
からあったジャズ・スタンダードに聞こえてくるから不思議です。
早いものであれから早10余年、今般2012年秋に新装再発になったのを
機に対象のクラブ会員様限定で貴重な初版盤をお届けすることにしました。
内容は全く同じでこちらがオリジナル・デザインの初版盤です。
2001 USA Matt Lemller PMG-0103  
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
対象クラブ会員様限定盤
もう一度私たちの手に国も暮らしも取り戻そう!という感じのメッセージに包まれたアルバム
the Smoky Greenwell Band
99% Blues

ある日を境に、露骨なまでに一部の資本家や投資家達によって暮らしぶりも市場も
すべてが左右されるようになってしまった現代社会。99%の労働者と1%の超大金持ち
という図式のアメリカで自分は99%ブルースな気分で暮らしている。市場原理主義を
滅ぼすため、いざウォール街をみんなで占拠しよう!というそんな強烈なメッセージを
発信している作品です。こういう気持ちは私も全く同感なので、やはりアーティストも
この時代はとても暮らしにくい、活動しにくいのだということを実感します。かくいう私に
はもっと過激なイメージがあって、このねじ曲がった時代を正す唯一の対抗策は個々
の人間がトレンドに左右されることなく、あくまで個々の趣味や自己の裁量で生きる
ことを始め、そしてすべての企業が非上場企業になれば(笑)、つまりすべての事業体
が実態に見合った人間サイズになることで今時の問題はほぼすべて解決すると感じ
ています。今こそ色んな人の色んな気持ちを歌にすべき時代なのかも知れません。
試聴は#1.Power of Now と スモーキーのサックスが聴ける#6.Peter Gunn Themeをどうぞ。
2012 USA Independent
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
4月 いよいよ芳醇な円熟期に入ってきた気がするオンリーワンのロケット・ザディコ
Dwayne Dopsie & the Zydeco Hellraisers Been Good to You 
前作の大きな特徴だった包み込むようなマイルドなロケット・ザディコ・サウ
ンドが今回も健在。メンバー的にはサックスとドラムが入れ替わりで新加入
していますが本作ではその二人の活躍が特に印象的です。ギターのオブリ
がキュートな#5.Where Did My Baby Go? では中盤から後半にかけてサック
スも絡んだ心地よいソロが展開。自然と足踏みしたくなる軽妙なシャッフル
・チューン#7.I Want to Love You でもギターとサックスの冴えたソロに注目。
短いスペースに心に残るフレーズを刻める名手です。ややスモーキーな
ドゥエインの歌とゆったりしたテンポのマッチングが最高、もの凄い破壊力を
持っていた01年盤と04年盤の2枚と対比させるとまた格別の味わい。
従来路線では#8.Sometime I Never Want You Come Back が断然カッコいい。
2012 USA Sound of New Orleans
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
6年ぶりのアルバムは彼らの師へ捧げた思いの詰まった1枚となりました
New Birth Brass Band On My Way
これは彼らの師であるオリンピア・ブラスバンドに捧げる旨の
ノートがあって、そのノートを読み違えていない限り、いくつか
の新曲と、師と共にあった時代に演奏したお馴染みの曲をリ・ア
レンジして心からの敬意と共に制作された作品ということになり
ます。そのため従来のド迫力アンサンブルとは趣が異なり、至極
オーソドックスに、だけどとても楽しいハッピーなサウンドに仕上
がっています。トラッドの#1.Hot Sausage Rag と書き下ろしの
新曲#3.Happy Dream の間には語りの部分以外耳には時の
隔たりを全く感じません。そこが彼らの凄いところ。根っこに
あるスピリットが時代を超えて不変であることが判ります。
2012 USA Threadhead Records
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
5月 軽快なタッチに適度な緩さが混じる、比類無き天然極上ザディコ盤
Chuby Carrier and the Bayou Swamp Band Rockin with Roy
お店的にはこの茶Bこそがザ・ベスト・オブ・ザディコボーイとして2008年の
とある日から不動のステイタスにあります。トータル的なセンスが抜群、ノリ
が抜群、歌自体も抜群と、あらゆる要素で群を抜いた魅力はほんとに文句なし。
こんな素晴らしい音を類似穴倶楽部とNew Orleans Clubだけでお届けするのが
勿体なくて今回は BluesClub にも組み込みました。#4.Roy Left Lawtell はちょっ
ぴりカントリー・ケイジャンと融合した感じがナイス、#6.the Nighttime is Righttime
は茶Bらしいタッチのほんわかブルースに変身、個人的には#12.Get on the Floor
の軽いファンクネスに最も今の彼らしい個性がにじんでいる気がします。タイトル
になっているRoyはきっとチャビーの父、ロイ・キャリアーのことだと思います。
2013 USA Swampadellic Records
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
重戦車並の重厚な手応え健在、実にヘヴィーなブラスアンサンブルが次々と、
決して空にならない砲弾倉には無限のアイデアとエネルギーが充満していそう

Egg Yolk Jubilee Fried
時は21世紀初頭、ジャムバンド群が隆盛を極めていたカトリーナ以前の
ニューオリンズ・シーンの中で、一際群を抜いて目立っていたのがこのEgg
Yolk Jubileeでした。際だった創造力と編曲技術は当時のコアファンのみな
らず、圧倒的な訴求力で一般の音楽ファンをも飲み込みました。意外にも
その後の彼らは録音活動に関してはとても寡作で、2013年の今になって
ようやく三作目を聴くことが出来る日がやって参りました。主要メンバーの
5人は不動のまま今作ではJohn GrosのハモンドB3がゲストに加わったり
と曲によって変化を付けています。冒頭#1.Kingfishでは21世紀版のファミリ
ーストーンかと思うような幕開けながら基本路線は微動だにせず、重戦車
爆走の手応えには旧来からのファン程目の幅涙に違いなしです。
2013 USA Independent
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
6月 ヴォーカルも渋いですがブルースギター好きは絶対押さえたい1枚
All Purpose Blues Band Cornbread & Cadillacs
このバンド、どちらかというと90年代スタイルのファンキーな
モダン・ブルースが多く、個人的にはその当時は(30代の頃)
勤務していたレコ屋チェーンでこういったのをガンガン鳴らし
て新しいブルースファンをどんどん開拓していた頃でした。
ちょっぴりアルキンっぽくて、でも確実に自分のスタイルを
完成させている、そんなギター弾きのブルースマンが次々
登場して市場はほんとに活気づいていました。#2.I'm Your
 Humbone
や #3.I'm Seaching なんか聴いているとまさに
その頃にタイムスリップした感じがする瞬間。特に#3.では
Bill Gregory の中盤での長尺ギターソロが自分のフィーリング
とどんぴしゃ填まるのでもの凄く嬉しくなってしまいました。
2011 USA MVD Audio
蔵出しリバイバル選盤対象クラブ会員様限定盤
パーカッションが主役になったジャズ、映像が見たくなる音!
Ricky Sebastian The Spirit Within

ドラムがリーダーのセッションの場合、誰をフロントに置くかでアルバムのイメージが大きく決定づけられますがここではドナルド・ハリソンの起用が大正解で、彼のハードバップ色の濃い面と斬新な面が丁度リッキーのカラーとぴったりマッチングしています。#1.Caravan のカバーではサンバのリズムが基調になっていてかなり新鮮、ダレルのピアノも腰と艶があって冒頭にふさわしい好演です。#2.One Step Up はジャコのカバーでここでもハリソンが冴えまくっています。昔のように地下の穴蔵で聴きたいジャズそのもの。オリジナルの#3One Step Upもハイライトのひとつでパーカションがいい味を出しています。リッキーを含むパーカッション奏者三人だけの#8はさすがニューオリンズものでひと味違います。(以上は導入時のコメント原文そのまま) 〜〜 思えばこのあとLos Hombres(ロス・オンブレス)作品の取り扱いを機に激しく注目した、Irvin MayfieldとBill Summersの二人がここに加わっています。10年余というスパンを超えると同じ作品が全く異なった横顔を見せてくれる瞬間でもあります。(以上2013年4月追記)
2002 USA STR Degital STR-1003
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
7月 ホットであることがヴェリークールであることの証明、今回も文句なし熱血アンサンブルで迫ります
Hot8 Brass Band the Life & Times of...
同じセカンドライン・リズムでも彼らのそれはもの凄く個性的なハジけ方をするのが特徴です。オリジナル・メンバーだったスネアドラムとパーカッション担当のDinerral Shavers を悲しい事件で欠いた後に入った Sammy Cyrus の活躍がこのバンドの新たなる明るい未来を予兆。#1.Stremin' Blues には彼らのそんな雰囲気が充満、不屈の精神で立ち上がるメンバーのやる気もビンビン感じ最高の幕開け。#4.New Orleans(After the City)にも感じる独特のリズムは、全員の放つ音が一粒一粒くっきりと独立して耳に届く感じが超リアル。まさに名は体を表す、史上最強のHOT8な集団です。トロイとシャマーがそれぞれ1曲ずつソロを吹いているのも嬉しい要素、一部ゲストは別として純粋に管楽器と打楽器だけのブラスバンドであることも特筆です。
2012 USA Tru Thoughts Recordings 262
半世紀を経て今超リアルに響く打楽器群、根源的なリズムは地球部族の共通言語だと改めて
V.A. Jukebox Mambo
ユニークなニューオリンズ・サウンドと変態ジャズが大好きというお客様から入魂の大推薦を頂いたのがこの盤で、聴いて直ぐに感じたのが全編に漂うルイジアナ・テイストのスワンプ・フィーリング。ルンバにマンボにアフロ=ラテンという切り口の49年〜60年代音源の中にこれほどまでガンボスープっぽい濃厚な録音があったのかと今更ながら。それを見つけて発掘するのが英国勢というところも如何にもですが。Gerald Wilson の#10.Mambo Mexicanや Cozy Coleの#20.Cozy and Bossa なんかは半世紀を経て逆に今超リアルな響き。特に#20は中間部の打楽器群も含めてマルディグラのシーンにそのまま使えそうな雰囲気をしています。 個人的にはJoe Locoの#22.Why Don't You Do Right を無性にアーマ・トーマスの歌で聴いてみたくなりました。パーシー・メイフィールドが一曲収録してあるのが意外ながらも全く違和感がないのがまた乙(おつ)な選曲。ちなみにMexicanな変態ジャズで最高峰との評価を頂いたTino Contrerasもお見逃しなく!
2013 UK Jazzman Records
8月 そこはかとなく80年代回帰してしまうサウンド、彼がそれを意図しているのかどうかは判断付かないですが
Jimmy Mcintosh Orleans to London
ゲストにアートとアイヴァンとシリルのネヴィル3兄弟に、ロン(ロニー)・ウッドのギターの参加が目を引きますが、多分そういうこともあってこのアルバム・タイトルになっているのでしょうね。#2.It was Virus はアイヴァンのジェントリーなオルガンとヴォーカルにジミーとロニーのギターが心地よく絡んでいく様が久しぶりに聴く80年代のAORを彷彿とする瞬間。全く同じメンバーでのセットによるファンキーなインスト・チューン#4.G-Spot ではロニーがバリトン・ギターに持ち替えユニークな共演。一体何処から浮上してきた人なのか、作品自体は2006年制作なのに今までジミーの存在に全く気がついていませんでした。私はギター好きの割にはギターの種類に余り詳しくないのですが、見た目はテレキャスターなのに音がムスタングっぽく聞こえるように感じて、でも中の写真を見るとストラトも弾いているようですし、それぞれもし改造してあれば独特の音がしても不思議はありません。トリオ編成にシリルのパーカッションだけが加わった#5.Woody は彼がイマジネーション豊かな楽想の持ち主であることを物語っていて7分間でひとつの宇宙を形成、これに女性ヴォーカルを入れればまさに80年代のECMサウンドそのまんまです。地味な作品ですが注目度は高い隅に置けない1枚。
2006 USA Independent
ニューオリンズと南仏の街が地続きのように感じる瞬間、全編が濃緑かつ牧歌的です
Seva Venet My Bayou Home
前作に引き続きシヴァのストリングバンドThe Storyville Stringband of New Orleans としての作品で、若干メンバーが入れ替わっているものの基本コンセプトは微動だにせず、マット・ローディのヴァイオリン&マンドリンとのコラボが実に牧歌的です。#4.Sauvage Bleu は80年代のソバージュ・ヘアーが今も好きなせいか、野性味たっぷりのフランス系美人を勝手に想像してしまいます。Blueと書かずにBleuとしてあるのも彼のイメージがフランス・ルーツのソバージュであることを強調していると感じました。この時代の映画雑誌を見るとそういう感じの女優が沢山いますよね。続く表題曲#5.My Bayou Home はマットのマンドリンがとても好い味わいで、タイトルとは裏腹に南仏の緑濃い田園風景が瞼に浮かんできてしまいます。世事の細かい事を忘れる瞬間。
2012 USA Independent
9月 南西ルイジアナもまたレアブルースの宝庫だと改めて思う総ナイスな作品
V.A. Bluesin' by the Bayou
ルイジアナ産のブルースと言えばまず誰しもが真っ先に浮かぶのが、スリム・ハーポにレイジー・レスターにライトニン・スリムにロンサム・サンダウン辺りかなと。そういった有名どころ以外にも初出のお宝音源も含めてここには珠玉の全28曲をこれでもかと収録しています。#2.Tha't Allright はスリムハーポの初出音源、続く#3.Late in the Evening はレイジー・レスターの初出音源、同じくずっと昔から聞いてきたような気がする#13.Early Morning Bluesもブギー・ジェイクの初出音源と。そんな具合で本作は相当にコアなブルースファンでも隅々まで新しい気分で楽しめるナイスなアルバム。個人的にはクリフトン・シニア(シェニエと書くのが一般的ですが)をザディコボーイとしてではなくブルースマンとして聴いてしまう#4.Worried Life Blues が激しく印象に残ります。
2013 UK ACE CDCHD-1368
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
蔵出しリバイバル選盤2013年度対象クラブ会員限定盤
鉄骨系のファンク・ギターが大活躍する躍動感満点のオモシロ・ジャム・バンド
New Orleans Juice Fortified
後にシンプルな Juice とだけにバンド名を変えたあの Dave Jordan のバンド Juiceのこれがデビュー盤。瞬間瞬間でミーターズを思わせるクールなチャカポコ系ファンク・ギターが大活躍しますが、これは何と後の2008年に出たエリック・リンデルのアリゲーター盤でニューオリンズ録音の "Low on Cash,Rich in Love で印象的なコンプレサー風味のギターを聴かせているクリス・ミュールです。彼は99年のこの時から既にとってもイカシたギターを弾いていたんですね。今聴いても、というか今この時代だからこそめちゃめちゃフレッシュなテイストに感じます。自分がギターを好んで弾くせいかこの Chris Muleのプレイが特に大好物の手応え。でもジェイミーのハーモニカもブレットのシャープなリズムギターも、そしてクリス・デジョンのシュアーなドラムも全員が文句なしゴキゲン!なヤツラです。これを聴いてから改めて05年盤のライヴやデイヴ・ジョーダンのソロアルバムを聴くと、ほんとに音楽ってオモシロイなと改めて。それぞれがデイヴ・ジョーダンの全くの別世界を表現しています。#5.Hardwood 、 #6.Geranium、そして#7.the Deuce。中盤のこの流れに本作の雰囲気が最もよく出ている気がします。
1999 USA 1999 Dashiki Records
10月 ケイジャン・アコーディオンの巨匠、Swallowに遺された珠玉の名演25曲の重厚さにしびれます
Nathan Abshire Master of the Cajun Accordion

ケイジャン・アコーディオンの名手として歴史的にも誉れ高いネイザンの、これは黄金期の吹き込みだけを集めた極上集大成盤。当店では2004年にも彼のパイングルーヴ・ボ−イズ時代の復刻盤を扱い、一部のお客様から非常に高い評価を頂いたことがありました。10年ぶりに今度はACEから復刻になった本作を記念して、04年当時の今は入手不可なUSAの復刻盤を今度はNOC会員様限定にて再配布も致します。もとい、ACE編集の本作の方は幅をさらに拡げ、パイングルーヴ〜時代以外にもバルファ・ブラザーズと組んでいた時の13曲とソロ名義での4曲を加えた全25曲にて構成。パイングルーヴ〜時代の20曲に特化して復刻されたUSA盤と聞き比べることでよりネイザンの全体像が掴めることと思います。ちなみにブックレット内のディスコグラフィーはアン・サヴォワ監修だそうで、本作を永久保存盤として大切にコレクションしてくれる人々への配慮にも厚い構成です。年期の入ったコレクターズ・レーベルのやることはさすが違うなと改めて。試聴は英盤の本作と04年の米盤とに共通して収録のある#1.Pine Groove Boys とそして本作にのみ収録のあるバルファ・ブラザーズ時代の#15.French Blues をどうぞ。ここにある全25曲全曲がSwallowの音源であることも印象的です。
2013 UK ACE CDCHD-1348
今年度最高峰のヴォーカル・アルバム、歌がとてつもなく素晴らしい贈り物であることを改めて感じます
Davell Crawford My Gift to You
アイ・アム・クリオール・マンと歌うダヴェルのこの歌で私はやっとひとつスッキリすることが出来ました。やはりネイティヴな発音はカタカナで書く時はクリオールが正しいようです。人の名前でも正しくはアシュリーなのを、洋画の字幕でもしばしばアシュレーと訳していたりしますけど、とりあえず私は今後はクレオールではなくクリオールと書くよう習慣づけようと思いました。もとい、久々に聴くダヴェルは世界観がもの凄く拡大した感じで、例えばドナルド・ハリソン(as)と共演している#2.river/white socks & drawers での一種宇宙空間的な音作りや、ウルフマン・ワシントン(g)と共演している#3.juncko partner cud'in joe での70年代型R&Bに全身埋没している姿等、様々な切り口でシンガーとしてのダヴェルを存分に楽しむことが出来ます。加えてニコラス・ペイトン(tp)と共演している#11.stranger in my own homeで魅せる、懐かしのウイズ・ストリングス的なメランコリーなタッチのジャズバラードも絶品、初めて彼を耳にする人の二人に一人は女性ヴォーカルだと勘違いするというエピソードがとても説得力を持つ瞬間でもあります。個人的には#15.ode to louisiana の出だし部分でアルバム1枚分の感動を再び味わいました。全15曲をもの凄く丁寧に仕上げてあるのが特筆、このアルバム・タイトルが決して伊達ではなく、全身全霊を籠めた彼の魂を是非貴方も全身で受け止めてみて下さいね。
2013 USA Basin Street BSR-1402
11月 2013年度対象会員様限定盤
ヴィンテージ・ケイジャンなのに古く感じないのが不思議、良い物は何時だっていいことの証明です
Nathan Abshire & the Pinegrove Boys S/T
ネイザンは1950〜60年代に活躍したケイジャンのシンガー&アコーディオン奏者の巨匠のひとりで、歴史的にもこれら録音の遺産的評価が高い人。75年には米PBS-TVのケイジャ・ドキュメンタリー番組"Good Times Kiling Me"にも出演、脚光を浴びましたが、その番組のタイトルが晩年のアルコール中毒との闘いを予言していたかのようだ 〜 とはAMGの解説からの引用です。これはそんな一種破滅的な人生をおくったネイザンの、まさにGood Timeだった時代からパイングルーヴボーイズと組んでいた時期の吹き込み20曲を収録した大変に貴重な復刻盤。歌も演奏も生き生きしていて躍動感にも溢れていてこれ以上ないくらいゴキゲン!な歌でいっぱいです。〜〜 以下は2013年6月追記   2013年になって今度はACEから出たネイザンの復刻盤を記念して、04年当時の今は入手不可な本作を今度はNOC会員様限定にて同時再配布致します。より幅を拡げ、パイングルーヴ〜時代以外にも、バルファ・ブラザーズと組んでいた時の13曲とソロ名義での4曲を加えた全25曲にて構成された、その新しいACE盤と併せて聴くことでネイザンの全体像がより鮮明に掴めることと思います。
2004 USA Independent Fais-Do-Do Records FDD-9082
自身のテイストに仕上げたカバーチューンとオリジナルとが絶妙に溶け合う異次元空間的ボーレンワールドが大きな魅力
Spencer Bohren Temperd Steel 
いきなりディラン・チューン#1.Ring Them Bell での幕開けながら、そのふんわりと包み込んでくるタッチも含めて完璧にボーレン・テイストになっているところがさすがです。特に中間のギターソロの出だし、クイーン♪というワンフレーズだけでもボーレンの醍醐味が充満。歌うことを決して急がない、そんな時計も止まりそうな彼独特のタッチが溢れている#5.Hallelujahはレナード・コーエン・チューン。今回も秀逸なオリジナルが多い中、ポイントポイントにあるカバーチューンが実に最高です。その意味では再びディラン・チューンで締めくくるラスト#11.Just Like a Woman はカバーされたディラン自身が釘付けになって聴き入りそうな繊細なタッチがまさにボーレンの真骨頂。感動の余りまた初心に返ってBluesClub等を立ち上げたばかりの頃にお届けした旧作を、今再びリバイバル選盤したくなりました。何と言っても当時の私はボーレン(やホルムズ・ブラザーズ)を扱いたくて早く自分の店を持ちたくなった由、いざお聴き頂ければそういう気持ちが一発で解って頂けると思います。豊かさを内包した自己完結と広大な表現空間を併せ持っている点でまさに希有なアーティスト。昨今の、日々株が上がったの下がったのと一喜一憂する実にちまちました俗世間とは一切関係の無い、これが本当の本来の人間の姿であり世界だとしみじみ思う、そんな素敵な時間と空間を与えてくれるナイスなアルバムです。
2013 USA Valve Records bb's Recommendation2013
12月 あらゆるスタイルに溶け込むシリルの素顔、360度シリル・ネヴィルが正面を向く魔法のホログラムを見る気分
Cyril Neville Magic Honey
抑制の効いたハード・ドライヴィングなギターが全編を通じて活躍しますが、実はこれはメインのギタリストであるクランストン・クレメンツ以外にもデイヴィッドZだったり、ウォルター・トラウトだったり、マイク・ジトだったりする点がギターファンにもなかなか嬉しいアルバムです。ジトとシリルは既にロイヤル・サザーン・ブラザーフッドというパーマネントなバンドを組んでいることはよく知られていますが、ここでトラウトまでもが登場する辺り、シリルも兄弟のバンドを離れてからはスタンス自体が凄く身軽になっているのかも。余りにも有名で影響力のある長兄達と組んでいることの呪縛から解放されたことが末っ子のシリルにとってはとてつもない自由を意味したのでしょう。その一番若かったシリルも既に65才で、かつて若かった頃の自分を今彼は一種「長兄」気分で見つめ直しているのかも知れません。レフティのエリック・ゲイルズで知られるゲイルズ・ブラザーズのヒット曲 #3.Something's Got a Hold On Meは典型的なジミヘン・スタイルのスロー・ブルースで、ここではゲストのDavid Z が活躍している模様。トラウト・ファンは#9.Runing Walter のファンキーな一撃に溜飲が下がること間違い無し。ジト好きな私の場合は、かつてマイク・ブルームフィールドとニック・グレイヴナイテスが組んでいた頃1969年にオーティス・ラッシュに書いた曲#10.Working Man の収録が意外で嬉しかった。その時のラッシュのアルバム(Mouning in the Morning)では「It Takes Time」が大好きな曲で、もしもジトとシリルでそれが聴けたら泣いちゃうだろうなと感じつつ、実は個人的にはポーバタのカバー#6.You Can Run but You Can't Hideに完璧に捉まった気がします。今世紀に入ってからポール・バターフィールドをカバーしたのはここでのシリルが最初では? いいなぁ、このなんとも言えない疾走感♪ 余談ですが、この時のポーバタ自身のアルバム「Put in Your Ear」はとても豪華なメンバーでしたよね。ギターがエリック・ゲイルの他、チャック・レイニー(b)、ゴードン・エドワーズ(b)、バーナード・パーディ(ds)、デヴィッド・サンボーン(as)等々、今でも悶絶モノの顔ぶれで、特に黄金のフュージョン・バンド、スタッフの主要メンバーも含んでいたというとてつもないソロ・アルバムでした。マイク・ブルームフィールドも永遠に偉大ですが、ポーバタも同じくらい偉大な巨星だといつも感じています。多分シリルも同じ思いなんでしょうね。
2013輸入盤国内仕様 BSMF BSMF-2354
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
新旧のスタイル取り混ぜが看板だった人がトラディショナルだけに没頭する瞬間
Kermit Ruffins We Partyin' Traditional Style
人生にいいことがひとつもなかったとしても、ここにあるグレートなニューオリンズ音楽はボクには最大のベストシングスだ、というカーミットの気持ちはまさにある時期を境にした多くの人々の気持ちを代弁しているように感じます。生きていると、ハリケーンが来たり大地震が来たり巨大竜巻がきたりして、おまけに最近ではあのデトロイト市が財政破綻したりとか、いいニュースはさっぱりなのにろくでもないことは沢山起こります。それでもそれが人生ってヤツかも知れないと思いつつ、また同時に大好きな音楽に没頭することで人はいっときの至福感に浸ることが出来ます。へこんでいるよりも元気を出してまた頑張ろうという時、トラディショナルなサウンドがやけに心に染み入ることが実際ありますよね。普段から沢山のギグをこなす人はきっとライヴ小屋でのお客さんとの交流の中で色々と励ましたくなる人と遭遇することが多いのかも知れません。あるいは彼もまた常に自分自身を励ましている人なのかも知れません。そのことはともかく例えば #3.Careless Love なんかをラウンジで生で間近に聴いたらきっとそれだけ泣けて来ちゃうだろうなという感じです。まして#8.Treme Second Lineなんか目の前で始まったらきっとじっとしていられなくて自分も踊り出すはず。日本では最近は酒+ダンスは風俗ということで特に深夜は取締の対象になるそうですが、そんなの冗談じゃないですよね。踊るのは人間の楽しみであり権利、基本的人権だと叫んでしまいたくなります。もとい、ここでのカーミットのトランペットがやけにオープン空間な響きをしているのはきっとステージでライヴ録りしているときの感じを模しているのかなと思います。スタジオ録音特有のきっちりとした(窮屈な?)音になるのを避けたのでしょう。実に彼らしいセンスだと思います。
2013 USA Basin Street Records
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。



過去
2012年の 頒布タイトル一覧

2012年 1枚コース会員様 2枚コース会員様にはこちらの作品もお届けします
1月 時折顔を出すゲストのアコーディオンも含めて全てがヴェリー・ナイスです
the Courtyard Kings Douces Wild
私達はあえてこの時代に最も古典的な手法でこのアルバムを
スタジオ録音しました。つまり全員がヘッドフォンもしないで、せー
ので一発録りした作品です。〜〜と、わざわざ書いてあるのは恐
らく昔とは違って、ジャズでさえも何回か録音して良いところだけ
集めて編集するということが日常的に行われる時代になってし
まったからかも知れません。そのことはともかく、そのこだわりが
生む適度な緊張感がまさにジャンゴの時代のスリリングなホット
スイングを醸し出しています。#6.Douice Joie でヴァイオリンと
ギターがとユニゾンする瞬間とか、ロリンズの大ヒット・チューン
#10.St.Thomasのゴキゲンなカバーも、現地フレンチクォー
ター辺りの店で生で聴いたらもう極楽往生しそうです。もち
ろんCDでもこんな楽しい一時はそうはありません。個人的
にはミュゼットにも通じる#11.Swing Gitan がもう最高!
2011 USA Nola Recordings
何故こうも琴線に響くのだろう。そこに心の故郷を感じることきっと共感してもらえそう
Mary Flower Misery Loves Company
ついにメアリー・フラワーもBSMFからのリリースに。これはいいと思った
アーティストを7大クラブで扱うといつか国内盤として出ることがある、これ
がクラブ会員のお客様の楽しみのひとつでもあるそうですが、もとよりお店
としても同様に大変嬉しい瞬間です。本作は特にこれで初めてメアリーを
聴くという方にも最適な最もオーソドックスかつシンプルなアレンジで構成。
それでもニューオリンズ・サウンドだと一聴して判るのが彼女の個性。例
えば#4.Jitters や #6.Goin' to Sit Down Banks the River 等、基本がフォ
ーキー・テイストでそこにミシシッピー川ルーツの故郷感が充満しています。
ピアノ入りの#8.I'm Dreaming of Your Demise が最大のお気に入りに。
2011 輸入盤国内仕様
2月 まさにタイトル通り、これがジャズだ!気分をびんびん感じさせてくれます
Donald Harrison This is Jazz Live at the Blue Note
05年にも同じメンバーのトリオによるブルーノート・ライヴがあり
ましたが、三者それぞれが名手というだけでなくクリエイターとし
ても群を向いた才を持つ人々。この組み合わせで得られる互い
のインスパイアがライヴではなおのこと大変に大きな意味がある
のかなと想像しています。昔ジャズ喫茶でマイルスのを聴いたと
きの興奮が蘇る#4.Seven Steps to Heaven はオリジナル以上
にモーダルな響きをしています。一方で、作ったのはロンでも
作風が如何にもドナルドらしい#6.Tereme Swagger はまさに
威風堂々のトレメの精を感じるビューティフルな快演です。
2011 USA Half Note Records
やけに心に染みる歌が増えてきたのと、居心地の良い余韻が残るのが特徴
Chris Thomas King Antebellum Postcards
当初は25曲集録のダブル・アルバムとしてリリースするつもりだったのを、
思うところあって別々の2枚のアルバムとして出すことにしたという、これが
その最初の1枚です。彼の場合、ブルースマンとかギタリストとかいった定義
から解放された状態に自分を置くのが好きみたいで、本作でもいたってSSW
的なアプローチをしているのが印象的。#2.Wayfaring Stranger は歌詞の内容
は理解出来ないながらも、私にはまるでクリスが分身の自分を見つめている
心境のように思えました。彷徨うもう一人の自分を三人称で見ているクリス。
何処かに行こうとしつつ道に迷っている自分を、もう一人の自分が見ている
という構図の夢を(私が)見た時の気分が蘇ってきたためそのように感じた
のかも知れませんが。#6.Skeches of Treme は自身のルーツを感じること
が出来る聖地トレメ地区をエスニックに表現している姿が郷愁を誘います。
いつものワイルドなギターが聴ける#3.Rehab なんかもちゃんとあります。
2011 USA Independent
3月 遂に証された歴史的シリーズの全貌! 1964年、シカゴ〜メンフィス〜ニューオリンズの真実を再検証
I Blueskvarter Chicago 1964 Vol.3
2CD
時は1964年、シカゴ・ブルースのまさに黄金時代、スウェーデンの国営ラジオ局の
クルー達が、自局で組んだ特別番組"I Blueskvater"制作ための収録をシカゴ、メン
フィス、ニューオリンズで行いました。既にVol.1とVol.2でその当時のシカゴ吹き込み
の全貌は明らかになっていましたが、遂にここに当シリーズの完結編としてさらに未
発表だったシカゴ音源と、待望のメンフィス〜ニューオリンズ録音の音源が登場しま
した。ホートンの未発だった3曲からN.O.勢のスヌークス等、北欧以外には初めて紹介
される貴重な音源ばかりです。まさに生きてて良かった!状態。全米、全欧、そし
て日本を含む全アジア、まさに世界中が注目していた全42曲は地球より重いのダ!
2004 Sweden Scandinavian Blues Association SBACD 12658/9
伝承音楽の古典を名作で振り返るひととき、新しい明日が見えて来る
Balfa Brothers Play Traditional Cajun Music
トラディショナル・ケイジャン・シーンにおいて永遠の名盤の
れ高いバルヒャ・ブラザーズ 65年と74年の2枚のアルバム
を2in1。さらにLPに未収録の4曲を加えた合計28トラックが
燦然と輝きます。しかもコレクターにも嬉しいのは今回アン・
サヴォワの新ライナーノーツと歌詞を仏語+英訳でダブル
収録、合計23ページの分厚いブックレットが作品の重みを
象徴しています。#12.Les Blues de Cajunなんかは昔聴い
たキャンドヒートを脈絡なく思い出す瞬間、色んなものが
根っこで繋がっていることを改めて感じます。
特に私には#17.La Chanson De Les Mardi Grass
曲自体も好きで場外ホームラン級で響きます。
2011 UK ACE CDCHD1320

NOCと類似穴倶楽部の両方を各2枚コースでご利用のお客様には当盤の重複を避ける
ため当月のNOC2枚目をカスタム選盤させて頂きますのでよろしくお願い致します。
2月の時点で個別にご案内申し上げます。
4月 半世紀前のアーマが今日のアーマに思える瞬間、ロンの録音はまさに国宝級
Irma Thomas Soul Qeen of New Orleans 2CD
これはアーマ自身にとっても記念すべきベスト・メモリアルと
言えそうな作品です。デビュー当時のロン・レコード時代珠玉
の20曲をDisc1に、あとDisc2には76年のニューオリンズ・ライヴ
ジャズ&ヘリテッジ・フェストからの10曲を収録です。ディスクの
トレイにはロン・レーベルのデザインをあしらい、見開きの中綴じ
にはアーマの7インチ盤の写真と豪華解説が添付。この半端で
ない作りにUK Charly の爽快な心意気を感じます。トゥーサン・
チューンのI Done Got Over は私も一発で好きになった曲で
すがDisc1#9.I Done Got Over とライヴバージョンの
Disc2#5.I Done Got Over を聴き比べるのも楽しい。
2011 UK Charly SNAX635CD
ゴキゲンな古典は全然古いと感じないことを実感します。いいなぁ、これ
Jimmy Donley In the Key of Heartbreak 2CD
the Complete TEAR DROP Singles and More
ミシシッピ・ネイティヴのスワンプポップ・シンガー&コンポーザー、
ジミー・ドンリーのこれはカルト・ファンならずとも心地よく聴ける
ヴェリーナイスかつレアな2枚組。わずか5年のキャリアで33才で
急逝してしまったため残された録音が少ない中、本作は生前最後
の2年間の全貌をキャッチ、Disc2はなんと全30曲が未発のデモ録音
で構成。しかしそのデモ録のうちDisc2 #6.Forever Little Mae
ケヴィン・ジョーンの弾き語りにも通じるテイストで個人的には場外
ホームラン級の大ヒット。これが本編ではこうなります。Disc1#6.
Forever Little Mae
。いやぁ、音楽ってやっぱ凄いですね。同じ曲には
聞こえないくらいどっちにも曲の個性が充満しています。全曲丸かじりで気分は最高!
2011 UK ACE CDTOP2 1324

NOCと類似穴倶楽部の両方を各2枚コースでご利用のお客様には当盤の重複を避ける
ため当月のNOC2枚目をカスタム選盤させて頂きますのでよろしくお願い致します。
2月の時点で個別にご案内申し上げます。
5月 イレクトリック・デルタとクレセントシティ・センスのブレンド感がソーナイス
Little Freddie King Chasing tha Blues 
過去当店が継続的に取り扱ってきたレア・ブルースマンの
中でも特に会員様の評価が高い一人がこのLFK。しかも
作品毎に確実に何かが進化・変形している手応えもまた
嬉しいです。本作で言えばラスト・チューンの#12.Mixed
Bucket of Blood
のヒップホップ調は、デルタ特有のずった
んばんこんリズムがゴキゲンだった05年のデビュー作とは
もう別世界。とはいえ十八番のギタースリム調 #4.Got Tha
 Blues on My Back
や古巣のファットポッサム調をした #10.
Bywater Crawl なんかも健在。きっと彼は一箇所にじっと
してない元気なブルースの神様を、がんがん追いかける
生活を楽しんでいるに違いない、そんな気がします。
2012 USA Madewright Records
ワイルド・キポリの、ブルースは野生に帰った編といったニュアンスか
Kipori "Baby Wolf"Woods Blues Gone Wild
前作のエレキ弾き語り盤をお届けしたRBC会員のお客様から
かなりハマッた、もし次バンドセットで出たらそれもクラブタイトル
にしてヨというご希望にお応えする日がやって参りました。オフビ
ート誌のBest Blues New Artist選定の日から早10年余、青年
から壮年真っ盛りダなぁと感じつつギターから発する一音一音は
まさにこれがキポリのサウンド。最初の2音だけでキポリと判る
#6.Play My Axe と ワウのナチュラルな使い方がクールな #11.
Fine Woman辺りの野太さがまさに看板サウンド。もしキポリが
嫌でなければここに三管のホーンセクションを加えて
豪快なハードドライヴィング・ブルースを何曲か
やってくれたらメチャ似合いそうな気がします。
2011USA Independent
6月 NOC会員以外のお客様は今度こそ買えるうちに買っておいて下さい、と願います
Willie Tee
Anthology 1962-2005 CD-R
08年に76年作品の復刻盤を導入した際、お店の予想を上回る熱烈な
大好評を頂いた後、あっという間にそれがまた廃盤になってしまった頃、
それを買い逃してしまったNOC会員のお客様から、次また有望なWillie Tee
の盤が出たら今度は絶対クラブ・タイトルで送って、と頼まれていました。それ
から約2年、ついにそのお約束を果たせる日が来ました。本作は初期音源から
2005年ライヴまでのアンソロジーで、一部レア・ライヴ・トラックも収録していて
コレクターならずとも座して見送ることなど出来ない盤。しかもこれが彼が亡く
なった2007年に出ていた盤なのが感慨深いです。プロフィールに触れたライナ
ーの何処にも亡くなったことが書いてないのでこれは全くの偶然で出たアンソ
ロジーということになります。試聴は個性がよく出ている #3.Teasin' You と #6.Reach Outfor Meをどうぞ。
個人的にはパンチの効いた#12.I Want Somebody(To Shaw Me the Way Back Homeのような60's〜70's
丸出しの曲が大好きです。これなんかスタックスにも通じる音で、サントラに使われてたらメチャカッコE
曲だったと思います。
2007 USA Ripete Records
可憐なキャシーの向こうにソウルフルな母ロージーの影を見る気分
Morris Ledet & the Zydeco Ramblers feat. Kassy Swing That Thing
当店のクラブ会員のお客様にはすっかりお馴染みのロージー・レデットはこの
モーリスの奥方で、本作で歌っているのは夫妻の愛娘カサンドラとのこと。その
カサンドラ(=キャシー)が歌う冒頭のロージー・チューン#1.Swing That Thing
心なしかノリが母親ゆずりの呼吸をしているような。ことクレオールの血と文化を
継承しそして伝承することを使命かつ喜びと感じるファミリーの場合、家族間の絆
はもの凄く強くなりそう。#7.That's What Makes It Hotではキャシーのヴォイスの
揺れ具合までが母ロージーと瓜二つ。色んな点に感激したり驚いたり、かれこれ
10年余ロージーの作品を扱ってきた中で、ご主人のモーリスもアコ奏者であった
ことを知らなかったこともあってとても新鮮な気持ちで聴きました。
個人的には#9.Move on Down the Lineのビート感が最大のお気に入り。
2012 USA Maison De Soul 1095
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
7月 10年ぶりのピアノソロ作品、自己ベストを超えて今世紀のベスト作品と言えそう
Joe Krown Exposed
03年盤の感動と衝撃が今再び!ひとつひとつのタッチとタイム感の
精緻さに精密な工芸品を見る思いがする〜というのは私がその03
年盤"New Orleans Piano Rolls"に受けた印象ですが本作でもその
印象は益々深まるばかり。#1.Exposed は恐らく彼が今回の作品を
作ろうと思い立つ動機になったのではと想像する秀逸なオリジナル
曲。そして#3.All That and Then Someは彼こそがニューオリンズ系の
ソロピアノ演奏で自他共に世界一の現役奏者であることを実証してい
る気がするこれも優れたオリジナル。カバーでは James Booker の
#4.Pop's Dilemmaに溢れる現代感覚がソーナイス♪
2012 USA Joe Krown Self Released JK-1005
※ご加入中の他の7大クラブと本作の選盤が重複するお客様へは当月のみ
    カスタム選盤にさせて頂きますのでよろしくお願い致します。
爆音で聴きたい弩級のゴスペルテイスト・ライヴ・ミュージック
Glen David Andrews Live at Three Mouses
ほとんど黒人ばかりのシカゴのとあるバプテストチャーチで実際にも
説教や歌を体感したことがあるせいか、この手の作品を聴くと一瞬で
自分の居る場所が当時の教会の中のような錯覚を覚えます。熱血パ
フォーマー、グレンは今回もまさに紅蓮の炎を思わせる気迫に満ちた
ステージを展開、聴いてるだけで全身至福の境地に包まれる感じです。
全曲がぶっちぎりにド迫力の中、ジョン・ブッテの歌でもお馴染みの
ポール・サンチェス・チューン #4.At the Foot of Canal Street での
冒頭、説教口調で聴衆を引っ張り込む姿が如何にもで熱い。
2012 USA GDA Music Group GDA-004
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
8月 大地にそそぐ太陽とそよ風に捧げている感じのこれはまさに天然の人間ソング
Gina Forsyth Promised Land
約束の地(Promised Land)って、その人がもしユダヤ人だったら
迷わずそれはイスラエルのことを意味しているのかと思いますが、
ジーナのようにルイジアナのVatican Vaptisit Churchの看板の前
で「ここよ!」という感じで両手を大きく挙げている人の場合は一体
何を意味しているのでしょうか。人生に迷ったらここに来なさいとい
う感じで自分の一番好きな教会を指しているのでしょうか。う〜ん、
もしどなたかチャンスがあったらジーナに聞いてみて欲しいです。
btw、その#1.Promised Land を始め、前作同様特に地域性を感じ
させない独自の世界観を構築。とはいえバックでそっと鳴る
ケイジャン・アコーディオンが絶妙。タイトルがもろ南部している
#5.Sweet and Sunny Southでさえもアーバンなフォーク・テイスト。
フィドルに持ち替えた#7.Sparrowで初めて従来のケイジャン色に
染まったサウンドに。フィドルの弾き語りも実に絵になってます。
個人的なお気に入りは#4.Christmas in Chinaでこの軽やかさが
何とも言えない魅力です。
2012 USA Waterbug
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
カントリーがやっぱり好きになる、土臭いことのカッコよさに溢れた歌で一杯
Truckstop Honeymoon Steamboat in a Cornfield
当店的にはもうすっかりお馴染みの、ケイティとマイクのコンビを
フィーチャーしたサザン・ルーツのほのぼのユニット。今回も微動
だにしない路線で、しかし両者とも担当楽器が増えてさらにマルチ
なパフォーマンスが光ります。吹き込みはカンザスながら全体がと
てもニューオリンズ・テイストに包まれているのが彼らの特徴。個人的
には#4.Goin' Back to Louisianaなんかが最もフィットする音で、バン
ジョーやマンドリンに加えて力強いスーザフォンとの合奏になって
いく流れがたまりません。#7.Cowtown Blues の牧歌的な響きは
現代音楽的な交響詩にも聞こえて歌の部分をホルンやバスクラ
リネットで吹いたオーケストラ・バージョンを無性に聴いてみたくなりました。
2011 USA Independent
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
9月 ロイヤル・サザーン・ブラザーフッド
ミーターズやオールマンのような伝説のバンドになるまで頑張って欲しいゾ
Royal Southern Brotherhood S/T
かねてより当店イチ押しだったシンガー&ギタリストのマイク・ジトが
何とデヴォン・オールマンとシリル・ネヴィルと組んだスーパー・グル
ープが誕生しました。ジトとシリルは既にジトの2010年盤「パールリ
ヴァー」で共演済みですが、その頃から互いにフィーリングがバッチ
リだと感じていたのかなと想像します。デヴォンはジトと旧知の仲だ
そうで、そう思うとこの三者の組み合わせは本人達には自然な展開
だったのでしょうね。何となくミーターズの片鱗を感じる#5.Fire Mountain
は実はグレイトフル・デッド・チューンながら、あと全曲メンバーの書き
下ろしの力作。私の場合は#9.Hurts My Heart がベスト・トッラクで、
書いたのはやはりジトで歌もジト本人。ジトの放つフィーリングと
私の好みとが大抵合致するせいか、ここでももう何十年も聴いてきた
曲のような安心感に包まれます。同感という方が多そうな気も。
2012 輸入盤国内仕様 BSMF BSMF-2288
多重構造の建造物に多様な角度からカクテル光線を当てた光の芸術にも似た音楽世界
Myshkin's Ruby Warblers That Diamond lust
本作から一気に音が3D構造になった感が大。劇場空間的音楽というか
例えば複雑な多重構造をした建物に様々な角度から光が当たって出来る
輝きと影のオブジェみたいな曲が凄いです。さらには真っ暗な舞台に銀色の
ロングドレスを身にまとった女性が一人、強烈なスポットライトを浴びてうずく
まっている瞬間から曲が始まる感の#2.Lucky とか。続く#3.Welding & Sawing
ではヴァイオリンのピチカートがやけにアーティスティックで躍動感のあるパーカッ
ションの響きとのブレンド具合がもう最高!全編がとてもドラマチックで、これは
聴く人を選ぶ作品ではあるものの、その完成度と表現力は半端ではない。
じっくりと何度も聴くうち貴方も確実にミシュキンの世界の住人になっているはず。
個人的には#10.That Diamond Lust が絶品中の絶品トラック♪
2012 USA Doublesalt Records
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
10月 #9.〜#10.に感じる晩年のビリーホリディみたいなフィーリングにも釘付けに
John Boutte' All About Everything
思えばニューオリンズではハリケーン・カトリーナの次にサブプライム・
ローンの全国的に深刻な問題があって、さらその後のリーマンショックと、
世界がもうこれで勘弁してと思っている時に今度はユーロ危機が来襲。
この間日本では大震災と併せて原発災害も起きていますが、それら負の
連続パンチは20世紀の世界恐慌や二度の世界大戦に匹敵する悪影響を
世界のアーティスト達にも間違いなくもたらしていると思います。それでも
次々新しい曲が生まれ、新しい感動が世界の至る所で共有されているこ
との事実がまた新たな勇気をもたらしてくれます。特にブッテのように人の
心の深部にあっさり入り込んでくるシンガーの場合はもうずっと昔から長い
付き居合いの友人のような安心感と癒やしの成分も大きく、同じ人を長く聴き
続けることの最大の恩恵はまさにその安心感と癒やしにあるのかも知れません。
それがまた明日へのエネルギーになる由。本作には今までちょっとなかったタイプの曲、
#8.Heaven's Doorや#9.All About Everything があって、音の奥行きがさらに増した感。
#10.Lush Lifeはヴァーヴ時代のビリー・ホリディが目の前に居るかのようです。
2012 USA Boutteworks
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
アンダース・オズボーン
文句なし、21世紀のMy Best10になった地味に凄い盤。全10曲が深くて濃くて総ナイス!
Anders Osborne Black Eye Galaxy
前作に引き続きスタントン・ムーアを起用、出身はスウェーデンながらもほとんど
ニューオリンズ・ネイティヴ並のオズボーンの特異な個性を際立たせるにこれほど
適任なドラム奏者もまた無し。最近はP-Vineがオズボーンに注目、90年代のソニ
ー盤に続き改めて国内盤でリリースしていることが日本のレコードメーカーにも
熱く訴求している事実を物語っています。優れた才能に敏感なNYのM.C.Records
が07年に放った"Coming Down"がワールドワイドに与えた影響は計り知れず、
その後のアリゲータでの飛躍に繋がったことは当時それら作品を扱っていた者と
して間違いない手応えを実感。本作ではスケール感がより一層の深みと奥行き
を増し、地球という惑星のみならず全銀河に響き渡れとばかりに迫ってくる感が大。
#2.Mind of Junkyでのグレイトフル・デッドにも通じるトリップ感や#6.Black Eye Galaxy
に於ける70年代テイストにはふと今が21世紀であることを忘れる瞬間。ちなみに
その#6.は後半の宇宙的な響きをしたギターソロの展開部分も印象的です。
2012 USA Alligator ALCD-4948
11月 対象クラブ会員様限定商品
デビュー作から追っかけている人には成長の跡がくっきりと耳に残るシックな盤
Mia Borders Wherever There Is
作品毎に確実にステップアップしているのが判るミア・ボーダーズの
早くもこれが渾身のサード・アルバム。デビュー時は所々でまだ青か
ったグリーンな印象から、いよいよ大人のサウンドになってきたと言え
ます。当店のお客様には、人は最初から完成している必要はなくその
瞬間・瞬間でハッとさせてくれたらそれで充分という聞き方をされてい
る方も少なくなく、同じ人を追っていく中でハッとする部分が拡大して
いくのは余計に嬉しい瞬間です。最近ではジョン・リシの成長ぶりが
圧倒的ですが、このMiaも恐らく確実にそのレベルに達するものと
期待しています。tbにCraig Kleinが参加している#3.Funk You Up
の心地よいファンク・チューンと#6.Never Goin' Back to Nashvilleでの
アーティスティックな展開が特に私はお気に入りに。ドラムとベースと
サックスが曲にばっちりフィットする中、チェロの絡みがツボに命中します。
ギターにMiaと並んで日本人名前のギタリストがクレジットされているのも注目。
2012 USA Blaxican Records
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。
対象クラブ会員様限定盤
実直さを伴う熱気ムンムンに会場も自然とヴォルテージアップする感じ
Lil Red & Big Bad Live at the Boulder Outlook
これぞまさしくローカル産インディース盤の醍醐味で一杯、
小さなハコで収録したらしい客席とのアットホームな感じも
手伝い作品の印象をぐっとナイスな味わいに。リーダーの
リル・レッドことナンシー・グロスのヴォーカルに、実直かつ
シュアーなビッグ・ダディのギターという絶妙のコンビに加え
かねてより当店イチ押しのサックス奏者Jimmy Carpenter
の熱血パフォーマンスが絶品!です。#1.Shoutin' the Blues
や #5.Little By Littleが作品の雰囲気を伝えています。
個人的なお気に入りは#10.Treat Her Right、質実剛健
といった歯応えのある音作りが好感度MAXです。
2012 USA Independent
12月 対象クラブ会員様限定盤
New Orleans Club
土台がSSW的なルーツロックに加えて南部産らしいディープな味わいも有り
Michael Juan Nunez and the American Electric My Little Train Wreck
動画サイトでニューネスに興味を持ったお客様から、是非NOC選盤で彼の
最新盤を扱って欲しいというご希望が寄せられたのがこの作品。一曲ゲスト
でサニー・ランドレスが加わっていること #3.Train Wreck にも目を引きますが、
それ以上にニューネス自身がサニーに負けないくらいの個性を持ったギタリ
ストであることがやはり大きな要素。 #7.Harry での牧歌的な響きをしたスラ
イドギターはその適度な粘り気と共に心地よい感覚を私たちに与えてくれま
す。ラスト#10.Up Jump the Devilは彼のルーツがブルースだという証明。
お店的には05年盤以来の取り扱いですがイメージはかなり変化しています。
2012 USA Parishline Records
不思議そして絶妙、ザディコを意識させない作りで Killing Me Softly なザディコを展開♪
Rosie Ledet and the Playboys Slap Your Mama
前作、ロージー初の英国JSP盤でその際だってソフトなタッチに魅了された
日から僅か一年で早くも新作の登場です。元々コンスタントに作品を発表
する人だっただけに今はJSPの水が凄く合っているのかも。事実本作では
ザディコ盤ではまだ味わったことがない、マシュマロみたいな柔らかさとまろ
やかさ
に包まれるそんなふんわり感覚が最大の特徴です。私はこれに心底
魅了されました。と言ってもまた同時に歯応えもパンチ力も充分なのがさすが
ロージーで、#2.Slap Your Mama や#8.Vampireでその辺り判って頂けると
思います。ノリノリのベースはもちろん前作に引き続き盟友Chuck Bushの
演奏で、過去を通じてロージーとの相性は最高だと感じています。
あとギターとシンセ担当のアンドレ・ニザリ(Andre' Nizzari)のセンスも抜群、
#8でも#9.Sundownでも独特のニュアンスをしたオブリガードを挿入して曲に
小気味よい雰囲気を醸し出しています。

2012 UK JSP-8843  
★★★★★
※横断配布する他のクラブと選盤が重複するお客様の場合は当月はカスタム選盤になります。

※上記試聴音はCDをSound It!というソフトでリッピングしたものをmp3ファイルに変換して
    載せているのですが、そうすると希に「腸内リセットCD」という意味不明のテキストが
    メディアプレーヤー等で再生したときに表示されることがあります。今回は#2でその
    現象が現れますが、いまだこの原因が判っていません。CDのメーカーを問わず希に
    起きる現象です。



過去
2011年の 頒布タイトル一覧

2011年 1枚コース会員様 2枚コース会員様にはこちらの作品もお届けします
1月 まさにappleJamらしい選盤、こういった盤はまず他店では見ない盤
CD史上これ以下はないという最もチープな装丁による入魂の勝負作!
the Loose Marble Live At The Spotted Cat May 2010
フリーハンドのラフなイラストをノート風の紙に印刷してそれをホチキスで
留めただけの衝撃のアートワークもさることながら、徹底してオーセンティ
ックなオールドスクール路線を行くニューオリンズ・ジャズはまさに古典
音楽そのもの。資料によれば The fifteen musicians play clarinet, trumpet,
banjo, washboard, accordion, trombone, guitars, sousaphone, standup bass,
and guitarsという構成。本作はライヴ収録だけあってスタジオ作との比較で
は音の温度が沸点に近い部分もあって、端正な中にも気迫を感じます。
アンサンブルが一塊のうねりになっているのがよく判る#6.Crumpled Paper
途中のフランジャー・ペットが極上のノリ。そのあとに続くピアノのコロコロ感
も最高にキュートです。盤がノンプリントのすっぴん盤なのが大胆すぎるかも。
2010 USA Independent
まさにappleJamらしい選盤、こういった盤はまず他店では見ない盤
ここでもまた目の幅涙のSt. James Infirmary が聴ける!世界中で録った極上生のブラスバンド・ミュージック
Brice Miller presents A New Orleans Kinda Party feat.Mahogany Brass Band
これはニューオリンズのエキゾチックなバックビート・ブーツィ・シェイキン・ミュージックのエッセ
ンスです!生々しくもファンキーな、かつ一切無加工の、アンタのケツをぶっ飛ばすに違いない
音楽ナノダ。ってな感じのメッセージがやけにリアルな、実際にも激しく荒々しいブラスバンド・
ミュージックです。中でも#4.I'll Take You Thereの超生々しさは格別。現実にストリートでこんな
バンドに遭遇したら、もう何処にでも連れてってくれ状態になることは確実。地元ニューオリンズ
はもとよりフランス、デンマーク、スペインの各地でストリート録音も有りで収録された感じのディ
スク。だからこそ余計に場の空気までキャッチした、そんな現実感が凄いのだと思います。クレ
ジットはないものの、それがまさにBrice Miller のペットと歌だと感じる7分半の長尺トラック、
#8.St.Jamesは曲自体私が死ぬほど好きな"St. James Infirmary"でもう昇天!
2010 USA Independent
2月 まさにappleJamらしい選盤、こういった盤はまず他店では見ない盤
淡々としてしかし心温まる、そんな午後のサロン的なオールド・ジャズ集団
the Loose Marble Royal Rousers
ラフなイラストをノート風の紙に印刷しだけの衝撃のアートワーク
もさることながら、淡々としたその演奏の向こうに透けて見える古
き良き時代のニューオリンズ・ジャズへの愛情と憧れ。一方ですっ
ぴんCD-R盤でレーベル面のプリントさえ施されてはいないこのク
ールさは何故?それはともかく音の方もまさに化粧無しのすっぴん
サウンドなのが如何にもの集団で、#4.Yearningや#5.I'm Confessin
の一貫した姿勢にこのバンドの持つ固有の雰囲気がよく出ている
と感じます。メンバーは15人の模様ですが、判っているのは7名。
2010 USA Independent
まさにappleJamらしい選盤、こういった盤はまず他店では見ない盤
大道芸的なオールド・ジャズ集団、そのスタイルこそがまさに歴史の出発点だった

the Loose Marble Recession Sessions
この歌は誰だろう、私の耳もこの曲#3.Dyin Blues のこの人は初めて聴く人だと
言いますが、実はここに集っている多分15人全部が私には初めての人かも知れ
ません。同じ覆面でも何となく既知感がある音っていうのはピンとくることがあるの
ですが。それはさておき彼らのパフォーマンスはその低品質録音とは裏腹に充実
しまくりです。ノートの切れっ端そのまま手書きイラストで盤面すっぴんのCD-Rを
包んでホチキスで留めたこの作品、工業製品の品質工学的な価値観への真っ向
からの挑戦か。もし私がメンバーの一人だったらこのような装丁にはきっと賛成し
なかったはず。いくら音楽の内容が良くても人は最低パッケージにも寄せる思いが
あるもの。出だし軽微な倦怠感を伴う#6.I Ain't Got Nobody の、後半元気溢れる
感じがなんともナイスです。この作品、LMFのサイト上では別の絵柄で8曲収録と
なっていますが、当店に届いた実際の商品は7曲収録で絵柄も異なっています。
ルーズマーブルのリーダーにはその辺もプロならもう少ししっかりと統一するなり
商品管理をきちんとして欲しいと感じました。内容が良いだけに残念です。
2009 USA Independent
3月 アンディもまた典型的な一人多国籍軍型ブルースマン、音楽的地球の放浪者です
Andy J. Forest NOtown Story: The Triumph Of Turmoil
ファンキー・ブルースにカリブにレゲエにレトロ風と、本作でも実にワイド
レンジな作りが特徴で、アンディはハーモニカとヴォーカル以外にいつも
同様frattoir(仏語=英語でwashboard)とスライド弾きとマルチな活躍。
アンディの洗濯板好きは私が彼を初めて聴いた04年盤から一貫してい
ますが、当時からウォッシュボード・チャズ作品にも参加とクロスにリンク
している二人です。本作でも#7.the Moon of Juneのレトロな小唄感覚
が大いに印象的ですが、冒頭#1.True To You のファンキー・テイスト
も大きな魅力。カリビアン・テイストのものから#12.Harpbingerといった
直球のインスト・トラックもあって今回もやはりバラエティ豊かです。
2010 USA Independent
カーク・ジョセフやR.ポーリンもゲスト参加した当店注目!の個性派ブラスバンド
Jambalaya Brass Band It's A Jungle Out There
前作04年盤でニューオリンズ・ブラスバンドのコアファンをシビレさせた
あの瞬間から早7年。本作でも何処かテキサス・トランペッツ風の独特
のペットが活躍していることからWalt Szymanski こそがその人であった
ことが今回確認出来ました。とはいえ#3.Repossessed での後発ソロ部分
なんか聴くと彼は彼で全く独自のテイストをした奏者であることを新た
に認識、当店熱烈プッシュのシャマー・アレンアーヴィン・メイフィールド
と並んで近年最大のお気に入りトランペット奏者になりました。btw、ブラ
スバンドとしての全体の魅力も半端ではなく立体的なセカンドラインが
光る#10.Asphalt Jungleは特に激しくお気に入りになりました。
2010 USA Independent
4月 元祖ジャズランドらしい全編がオールド・ジャズのフルコース
Kermit Ruffins Happy Talk 
絵に描いたようなグレート・ニューオリンズのグレートなアルバム。
ビッグバンド風で、かつ クレセントシティの貴公子Matt Lemmler
ピアノが小気味よくアクセントになってる#2.Hey Look Me Over
を始め、トレメの女の子をゲットした♪とウキウキ気分が伝わる#8.
I Got a Treme' Womanと、それらに象徴されるまさにこれはハッピー
トークなアルバム。個人的に好きなピアニスト、マット・レムラーが随所
で活躍するのも嬉しく、#10.Sugar ではDr.Michael Whiteのクラリネット
も大活躍。そのホワイトは今回3曲でゲスト参加、#4.La Vie en Rose
ではレムラーと共に絶妙の絡みを見せています。本作では常以上
にラフィンは歌にも比重をかけている感じ、地味ながら濃い作品!
2010 USA Basin Street Records
堂々の王道を淡々と行く一枚、並行する濃いビッグチーフ姿と両面で聴きたいドナルドのジャズ
Donald Harrison Jr Quantum Leap

本作でのドナルドを聴いているとふと30年か40年くらいのスパンで一瞬
タイムスリップした感覚を覚えます。非常に若い自分が当時の新宿の地下
にあるジャズ喫茶で聞き惚れていた頃のモーダルなジャズ。ドルフィーや
トレーンがパーカーやガレスピーと前後してかかるあの頃のジャズ。濛々た
る紫煙の向こうに見えるLPジャケットを視野の片隅に、ろくに読んでもいな
い詩集を抱えつつ半眼で聴き入るジャズ。そんな自分は今の自分が見たら
逃げ出したくなる自分だとは思うのですが、しかしその音楽だけは今も全く
同じ興奮を呼び覚まします。前半をそんなモーダルな曲が占める中、おっと
りとファンキー風味で攻めてくる#4.I'm the Big Cheaf Congo Square が私
にはやけにクールに響きます。ド頭の#1.Quantum Timeとその#4.を交互
に聴くと何となく今のドナルドの横顔が見えて来るような気がします。
2010 USA FOMP-13131
5月 まさにappleJamらしい選盤、こういった盤はまず他店では見ない盤
ニューオリンズ期待度MAXの新星ファンク・グループが誕生、ズドンとど真ん中ストライク!

Dumpsta Phunk Everybody Want Sum
アイヴァン・ネヴィルを筆頭に最高にクールなファンク・グループが新登場。
歯切れの良いリズムに加えて粘着系のうねるアンサンブルはまさに多くの
人がこんなのを待っていた!と喜んで頂けそう。強烈にコンプレッサーのか
かったリズム・ギターやベース・サウンドはかつてのヘッドハンターズを彷彿
とする瞬間。加えて羽毛より軽いタッチのまさにフェザー級ドラム・ワークは
このグループで初めて味わう新境地です。百聞は一聴になんとやら??
#4.Gasman Chronicles のバッキングだけでこのグループの感触を判って
頂けると思います。個人的には#8.Neutral Ratといったオルガンを効かせ
たクール・インスト系がどんぴしゃハマります。アルバム全曲がこの水準!
2010 USA Independent
当時これを通り過ぎてしまったことを後悔したスーザンの2004年盤
Susan Cowsill Just Beleve It
導入の順序が逆になりましたけど、こちらは2004年にテキサスの
ブルーコーンから出ていた作品。後のフォーキーなイメージよりちょ
っぴりハードなロック・シンガーという面もあり当時はポップ系に私に
は聞こえていたのですが、その後07年のカバー集を経てポール・サ
ンチェス等、様々なニューオリンズ系の注目作にゲスト参加している
スーザンを聴いて目からうろこの心境に。彼女に目覚めてから聴く
本作は予想以上に新鮮で、特に#7.Nanny's Song や#9.Gazebo
いったSSW的な曲に敏感に反応する自分が居ます。特に#9.は
もう一人ニューオリンズ系シンガーで私の大好きな美趣琴
Myshkin)にも通じる個性を感じ、この人は深い人だ、と実感させられます。
2004 USA Blue Corn Music 0505
6月 本作ではギターがセントルイス・スリムなのが当店的にプラスαの注目点
Washboard Chaz Blues Trio On the Street
もともとはニューヨーク出身のチャズながら当時から洗濯板で大活躍、その後
2000年にニューオリンズに移ってからは既にお馴染みの彼自身のトリオと
並行して濃いめの横繋がりもまた見逃せません。チャズのオフィシャル・サイト
のバイオを「翻訳ピカイチ2011」で一部訳したデフォルト文〜〜完璧な音楽家
とパフォーマとしての彼の評判−楽しいステージとともに、存在は彼に無数の
優れたチェックと広い人気をもたらしました。〜〜ということで渋くはミュージシ
ャンズ・ミュージシャンとしての評価と人気もまた抜群であることさらに実感。
アンディが歌う#4.Pick Yourself Up とチャズが歌うマンス・リプスカム・チュー
ン#9.Farewell Blues等、板とハーモニカの相性がほんとに抜群!です。
2010 USA Independent
6年ぶりのロージー新作は何と英国JSPからの登場、ソウルフルな優しさに包まれて
Rosie Ledet Come Get Some
本作で特に際立つロージーのソフトなタッチ、この路線は03年盤から
のフィーリングだと感じますが、あと今回ここでもチャック・ブッシュのベー
スが実にナイスなサポート。ギターも時に柔らかいビブラートでシンプル
な曲の中に印象的なラインを残します。録音はルイジアナとニューヨーク
に分けての収録で、今回もまた全曲がロージーの作。毎年のようにアル
バムを出していた人が05年から実に6年ぶりになったのはやはりその
年来襲したあのハリケーンと無縁ではないのかも。曲毎に個性がはっ
きりした作りの中、#2.This is Gonna Take a While と #6.Love is Gonna
Find You
に今までにないまた新しい触感を感じます。プロデュースも
担当しているアンドレ・ニザーリのギターがユニークなのも特筆です。
2011 UK JSP JSP-8835
7月 これもまた盤面すっぴんCD-Rを手描きイラスト包装紙でくるんだ自主制作盤
学園祭ヒーローみたいな部活バンドっぽいタッチが爽やか、演奏は達者です

Tuba Skinny Garbage Man 対象会員様限定盤
チューバに洗濯板にバンジョーにと、彼らもまた新たにシティに
登場した電源不要のピュア・アコ・ルーツ音楽集団。路線的には
レトロ+戦前ブルースといった感触が大きな特徴で、本作が既に
2作目に当たる模様です。#6.Mother's Son-in-Lawでの心地よい
突き抜け方や表題曲#12.Garbage Manでの一種劇場音楽っぽい
臨場感には、何となく大学の部活から発展したバンドのような親
近感が。ちょいとコブシも効いた#7. Nobody's Blues But Mine
後半の入魂ソロ・リレーも含めてこれが彼らのメイン路線かも。
如何にものトータル性にまとまりの良さを感じ好印象が大。
2011 USA Independent
私も乗りたい!シティ郊外の原野をのんびりと走るオールドスクール・バス
Travis Matte and the Kingpins Old School
まだ誰もやってなかったことをやります、みたいなトラヴィスの張り
切ったノートがCDに寄せられています。曲によっては耳にはスワン
プポップにも聞こえますがしかし例えば#7.House of Rising Sunひと
つとっても確かにこれは実験的なザディコ式懐メロになっています。
さらに#13.Maybellin' ではきっと現存はしていないだろうアコーディオ
ンとチャック・ベリーのギターの共演映像をこの目で見たかったとそん
な気分にさせられます。#15.Rock N Roll Musicなんかもマッテ色100%
発揮のカバー、今回もまたひたすら我が道を行くマッテのザディコ!
凝ったお洒落な盤面はCDで作品を出すことの楽しさが充満しています。
2011 USA USA Mhat Production
8月 一音一音が腹の底に響く、まさに聖地で奏でられた原点の音
Treme Brass Band Treme Traditions
ニューオリンズ伝承音楽の聖地も聖地、伝説のトレメ地区の
簡単な歴史は95年盤のコメントに書きましたけど、コンゴス
クエアに立つとき特別な思いを抱く人々がこの世に居る限り、
彼らトレメ・ブラスバンドを始め多くのパフォーマーが未来永
劫にニューオリンズ・スピリットの原点を発信し続けるものと
感じます。実際私達日本人でも旅で行った先で、路上やライ
ヴ・ラウンジでもし彼らを観たら一発で自分もネイティヴ・ニュ
ーオリンズの一人だって気持ちがするに違いありません。
ピアノ入りの曲があるのがいつも印象的ですが、本作では
#6.Big Chief が色んなリズムの混ざり具合が特にゴキゲン。
個人的にたまらくなく好きなのは#13.Jesus is On the Main
 Line
のようなタイプの曲。腹の底から熱源がこみ上げる感覚、
まさにこの感覚をLift up My Soulと表現するのでしょうね。
2011 USA Mardi Grass Records
この街が好きで移り住んだ人なのだから、この日がきっと夢だったに違いない、そのパート1
Dr. Michael White Adventure in New Orleans Jazz Part 1
マイケル自身が作品に寄せたライナーの一部を翻訳ピカイチ2011で訳した
デフォルト文〜ここで聞こえる地元の音楽家は伝統的なジャズの中のすべ
ての土地の人とベテランです。いくつかはジャズの第一世代が100年以上前
急に伸びた時から、活発だったニューオリンズ・ミュージカル家族の直系です。
〜〜ということで、この作品に参加した地元演奏家全員がニューオリンズ・ネ
イティヴで、しかもその中の一部の人々はこの地でジャズが誕生した瞬間か
らの血を引く直系の子孫達。恐らくはマイケルはテキサス出身の人なので
一度は100%、生粋のニューオリンズ・ブラッドばかりに囲まれて作品を作り
たかったのかも。そんな人々が奏でるバンジョーとクラで聴く#6.House of
 Rising Sun
はこの歌が持つ本来的なやるせなさが何だかほんわかして
いて嬉しくなりました。曲自体、自分でも大好きなレパートリーなのですが
先のトラヴィス・マッテのカバーと並んでユニーク・カバーのベストチューン。
でも最大のお気に入りはラスト#13.Take Me to the Mardi Grassです。
2011 USA Basin Street BSR-0505-2
9月 曲毎のゲストの顔ぶれを見ながら聴く楽しみで一杯、実にゴージャスなアルバム。
Zigaboo Modeliste New Life 
モデリストって、アパレル業界では型紙を起こす職人さんの呼称ですが、
音楽に当てはめてもドラマーってトータルなバンド・サウンドの型紙起こし
にも似た役割ですよね、まさに名は体を表すの感じです。btw、今回もの
凄い数のゲスト・ミュージシャンが集結していますが、シェーン・テリオの
ギター、ビル・サマーズのパーカッションは特に嬉しい存在。その二人が
居る曲の中では#2.New Lifeが最高、あとその二人にジョー・クラウンも
加わっている #5.At the Mardi Grass はホーン・アレンジが巨匠ワーデ
ル・ケゼルグのペン。ということで各曲共に注目点や聴き所が満載で
コアファンほど楽しめそう。この音の向こうにミーターズがあった!
2011 JZM Records
テナーギターがソロを取る瞬間その独特のニュアンスにに釘付けに
Lars Edegran Triolian String Band
ニューオリンズ音楽のコアファンにかなりのご好評を頂いたあのGHB05年盤の
アンクル・ライオネルとの共演盤の続編です。メンバーはSeva Venet の新たな
参加に(も)注目ですが、基本的にはストリングス・バンドにエヴァン・クリストファ
ーのクラリネットがアクセントになった作りは健在。ライオネルの渋い歌と相まって
抜群にチャーミングなサロン・テイストの作品に仕上がっていますが、ニューオリ
ンズの古典音楽に漂うこのサロン的な香りはかつてこの街がフランスの領土だ
ったことと大いに関係あって、例えば#13.Sobre Las Olasでのヴァイオリンとクラ
リネットのソロやその後の絡みにもろパリのエスプリが滲み出ていることで感じ
て頂けると思います。btw、一種ジプシー系にも通じるこの手のサウンド、私は
たまらなく好きです。ギタリストのジョン・パーカーも一曲歌いますがあとの6曲は
ライオネルが歌い、残り8曲がインストで構成。#3.La Rosita が私は大好物に。
2011 USA GHB Records BCD-528
10月 どんな道を行く人かまだ判らないけど無限かつ未知の魅力を満載したシャマーが放つ意欲作
Shamarr Allen and the Underdawgs 504-799-8147
07年盤"Meet Me On〜"で受けた、爽やかにも強烈な第一印象から
早四年。本作では何と予想もしなかったハードなヒップホップ系ロック
チューン#10.Uh Huh! が飛び出したり、まるで松山ケンイチが劇中で
歌う渋谷系チューンかみたいな #4.Friend Zoneと、かなり多面的かつ
攻撃的な作りが印象的です。#5.Think Like You はまるでニューメタル
みたいに聞こえるし#7.You're My Doctorはオヤジ世代の私にはAOR
ミーツ・ヒップホップの構図に見えるし、これは聴く人の感性や世代に
よって同じ曲でも大きく印象が変わりそう。個人的には#14.Out the
Window
にもう一人のニューオリンズの偉大な若手tp、Cristian Scott
との類似点を垣間見た気がして続編がとても楽しみになりました。
2011 USA P.O.M.E. Music Group
地熱系ルイジアナ産ブルースロック、白熱の爆燃マグマぶりが凄い盤
Johnny Sanson the Lord is Waiting and the Devil is too
はらわたにズシンと響く音で迫る本作でのサンソン。一聴して判る迫真の
ドラムワークはスタントン・ムーアのまさに神の手。タール系の粘着力をした
アンダース・オズボーンのギターと、そしてそれら盟友の上を行く爆燃溶岩テ
イストのサンソンのハーモニカが何より強烈で、自身気合いの入り方が今回
は違う。#2.Corn Whisky ではまるで黒いシルエットに化けたサタンが右に左に
と跳躍しながらこちらに迫る感、#8.the Lord is Waiting the Devil is too では
地獄の門番が手ぐすね引いて来訪者を待っている風情、いずれも色がモノク
ロ感なのが凄い。くせになりそうなのが#9.Without Love で私は迷わず愛用
のウォークマンにこれを放り込みました、3分間で大作ドラマを見る気分。
2011 USA ShortStack Records
11月 全てが新しく感じるのはアンドリュー自身の変化のせいか、あるいは
James Andrews the Big Time Stuff
初めて本作を聴いたとき何かが本質的に変化しているのを感じ、
まず最初にこの音のイメージがあってこの人選をしたのか、ある
いは新しいサポート・メンバーたちが自然と全体のイメージを新し
くしたのかがとっさには判りませんでした。でも繰り返し聴くうちに
これは間違いなく様々に練ったアイデアをスタジオで形にしたアル
バムであると確信しました。全曲をBrian J(Brian Jack)と二人で
作ったこと、プロデューサーがBrian J であること、この要素は大。
本作の冒頭#1.〜3 の流れが特に強烈で、#1.the Big Time Stuff
と#2.Keep that Music Playin' に於けるブラス・アンサンブルの
対比がまず昔と今を象徴している感じ。そこに#3.Take a Little Trip
の中間部が今後のジェームスの行方を暗示している気がします。
個人的な超お気に入りは#7.Mr. Boss Manで、60年代ロックと
70年代ファンクが激突して現代にタイムスリップした感覚が妙。
2011 USA Independent
★★★★★
ファンク&ヒップホップで重武装したマルディグラ老戦士の風情
Big Chief Monk Boudreaux Won't Bow Down
前作で、マルディグラインディアン系ジャム・バンドといった風情に
してヤラレます。〜〜と書いたその感覚が本作もそのまま当ては
まります。#3.Footstepsでのヒップホップ・テイストはもしやモンクも
またドナルドがビッグチーフとして過去に放ったあの名作 the New
Sounds of Mardi Gras Vol.2
にシビれた一人なのかと想像したり、
あるいは#2.Don't Run Me Down のヘヴィなファンク・スピリットの
向こうにビッグサムやあるいはもっと前、70年代サザンロックの
テイストも有り。そして本作で最も印象深いのが#7.Gonna Set 'em
On Fire
の地中海系メカニカル・ファンク・チューンで、この金属っぽさ
はモンクの作品では初めての質感。このジャムバンド感覚はプロデュー
サーでマルチ奏者のKeven Brennan がもたらす個性なのか、ともかく
無理なくモンクにとても似合っていると感じます。
2011 USA F.Boo Music FBCD-10011
12月 会員限定盤
彼から感じるオーラの強さは作品毎に増すばかり、いずれ決定的にブレイクしそう
J. Paul Jr. and the Zydeco Nubreeds Rebel IV Life
デビュー当時から存在そのものに華があるというか、全身から
オーラを発散させているのがこのJ.Paul Jr。当時みじん切りチョ
ッパーベースと勝手に名付けた歯切れの良いリズムは一貫して
彼のサウンドの顔になっています。全体のサウンドは大人っぽく
落ち着いてきたものの、大排気量のGTがそのごついタイヤでコ
ーナーを確実にグリップする感覚、一度これが快感になるとクセ
になります。一方で #6. Popthatcoohie や #10. Whyulie 辺りの
ストレートなクルージング感でも独特のテイスト。このコメントを
書いている2011年10月中旬現在、限定数での入荷に付き
NOC会員様限定商品となっています。もし一般にも販売
可能になりました際は改めてお知らせさせて頂きます。
2011 USA Self Released
奏者としてもクリエイターとしても質実剛健、自他共に認めるシーン的VIPの貫禄です
Corey Ledet Do You Want More?
本作ではギターにリル・バック・シニガルの起用が特筆。カッティング
ひとつにも現れるそのブルース・フィーリングが何とも職人の域ですが、
ちょっとしたソロにも感じるブレード系ギターの魅力はここでも健在。
#4.My Soul の 2分37秒からのワンショットでもそのフィーリングは伝
わるかと。本作ではレデットのこだわりからか#3. Oh Yaill と  #7.Oh
Yaille (Old School)
で同一曲のアレンジ違いを楽しめるのですが、私
の耳ではギターとベースの有無の違いしか判らずじまい。でも#7.で誰
もがベースもしくはギターを持ち出してきて弾くことが出来るマイナス
・ワン的な遊びが出来そうだと感じました。ザディコ
のベースって簡単そうで以外とノリが難しいですが。
個人的には#9.Zydeco Cha Cha が特にお気に入りに、
曲間にちょびっと顔を出すリフ部分がチャーミングです。
2010 USA Independent
特典 年間通期2枚会員様に
ボーナスポイント

3,000ポイントを進呈


appleJam レ7クラブ+1
さらにご加入のコース合計枚数が3枚の会員様は5,000ポイント
4枚の会員様には7,000ポイント
というようにご加入のコース総枚数に応じて
累進加算でポイントは増量されます。
詳しくは 7大クラブ共通規約 のページをご参照下さいませ。
2枚コース会員様は
さらにお楽しみ♪

恒例 appleJam2012壁掛けカレンダー(12枚綴り)を進呈します。









過去
2010年頒布タイトル一覧

2010年 1枚会員 2枚会員にはこちらの作品もお届けします
1月 19世紀後期のニューオリンズからずっと繋がったままというのが凄い
Onward Brass Band The Tradition Continues
かつて1880年代のニューオリンズにおいて一世を風靡した古(いにしえ)の
ブラスバンドで、過去幾多の活動中止を乗り越え今また25年ぶりのレコーデ
ィングで復活。リーダーが亡くなる度残ったメンバーが後を受け継ぎ今に至る
とのことでその姿はあたかも不死鳥のごとくです。初期メンバー直系の子孫も
居る中、スタイル的には往時のままのテイストを維持してきたものと思う一方、
#5.Down By The Riverside 一つとってもその強烈なバックビート感は格別。
やはり時代に生きている若者達です。店主的にはリフをバックに冴えたトラン
ペットが展開する#8.Mardi Gras In New Orleans が最大のお気に入り。
中の、降臨の瞬間を受け止めているかのような厳かなショーンの写真が印象的
Sean Ardoin + R.O.G.K. How Great is Your Love
80年代にザディコをヒューストンに紹介したとされるテキサスのラジオDJが
ショーンに寄せた言葉の一部を「本格翻訳6」で訳したデフォルトのまま 〜〜
ショーン、神のパワーと聖霊の方向を持つあなたの気持に従ってください、私
は、あなたがこの物凄いプロジェクトによって未踏の水域に運命づけられると
知っています。- ドン・サミュエル、KCOHラジオ (ヒューストン、TX) 〜〜 とい
う次第。どうやらザディコ促進を願う神様の特命を受けての第一作という形の
ようですが、特に変わったことはしていなくていつもと同じ絶好調ショーンが
ここには居ます。濃密にブラコンと合体した作りは、いよいよ実験段階が終
わってボクはこれで行くんだと決意したかのよう。当店的には
#7.Without U と #10.Stronger が最大のお気に入りです。
2009 USA Zydekool Records
2月 高圧力かつ超高熱で迸るブラス製マグマの劇的大噴火を見事にキャッチ!
Bonerama Iowa City Yacht Club
これは何ともマニアックなアイオワでのライヴ2枚組!制作者は
これをファンに当日の熱いステージそのままに届けるべく、ほと
んど手を加えず仕上げた模様で、いわゆる文字通りのレア・ライブ
盤として登場した格好。これでもかと盤に詰まった生ボノラマ!
一般の音楽ファンには2枚は重たすぎるかも知れませんが、元々
のボノラマ・ファンなら待ってましたの目の幅涙間違いなし。試聴
用にはDisc2の#2.Crosstown Traffic の中間部を是非、墓場の
ジミが嬉嬉として飛び起きてきそうなこのうねり、このパワー!
まさにシーンの牽引役にふさわしい爆発的エネルギーです。
ハードエッジな輪郭を描く、疾走感満点の絶好調ザディコ
Travis Matte and the King Pins Pop It
当初からネクスト・ザディコの若手三羽がらすの一人だと感
じていましたが、今やその手応えは確実なものに。他のザデ
ィコ・ボーイがブラコンやヒップホップと融合する傾向にある中
で、彼の場合は際だってロック・ロックしたテイストを好んでき
たのも特徴のひとつ。今回はそれが特に特定のカテゴリーを
匂わせる要素が少なくなった分、純粋にマッテ固有の個性が
浮き彫りになった作品だと感じます。試聴には#2.Text Sex
#5.All On Itをどうぞ。アコーディオンとディストーション・ギター
がこんなに相性が良いとは、認識を改める瞬間です。
2009 USA USA Mhat Production MP-04006
3月 照りつける太陽の下、乾いた土地の粋な埃っぽさみたいな感じがナイスなバグバンド
the Palmetto Bug Stompers Live @ D.B.A. march,8,2009 New Orleans,louisiana
かねてよりチャズをこよなく愛しているお客様から、そのチャズ
参加の新譜が出ている!との一報を受けて即日手配した盤。
Seva Venet が重要な働きをしていることも注目!で、自身の作で
はラグタイムやディキシーランドを始めブラスバンド風ホット・スイン
グ等々はちゃめちゃにクール三昧なギタリストだけにアイデアは
尽きない模様。冒頭#1.Jada でこのバンドの性格を感じとって頂
けると思いますが、あと個人的にはニューオリンズ・サウンドが
マリアッチと合体したかのような#6.Tipi Tipi Tan の埃っぽさが
琴線にくっついて離れません。バンド名のBug はジャグとブラ
スバンドのBを組み合わせた新造語か、トランペットの
Will Smithも好いテイスト出しています!
2009 USA Independent
言葉は判らなくても不思議と共感や親近感が湧いてくる歌で一杯
Paul Sanchez Farewell to Storyville
サンチェス自身が作品に寄せた言葉、 "〜stories like I've done all over the world and
have been doing since I was a boy"ということで、どうやら自分が世界各地でやってきた
こと、少年時代からやっていることをここで歌っているのかなと想像します。う〜ん、生硬い
訳(笑)。初期のディランにも通じるフォーク・ロック調も有りで、中でも#7.How Sad You Look Naked
は、一瞬で昔ギターを持って友達がアパートに遊びに来た、なんて日に始まった室内セッションを
思い出してしまいました。その彼の歌はほんとにこの曲でのサンチェスのタッチそのものでしたが
一体今はどうしているのか。まだ60才にもなっていないのに当時の友人で今もこの惑星に居る人
が一人減り二人減りしてきたせいか、悲しい記憶と繋がってしまいます、とほほほ。それはさておき
次の#8.Breaking My Back up Front for You Baby は願わくばいずれスーザン・カウシルで
聴いてみたい曲。サンチェスとのデュエットでもいいですが、この願いは果たして叶うかな…。
お店的には売りにくい作風ながら実にパーソナルな仕上がりで集中してしみじみ聴くのに
良いアルバムです。ジョンとジョージのサンチェスさん、これから活躍するのでしょうか。
2009 USA Threadheads Records
4月 爆燃ロケット・ザディコ、飛び出しの勢いがいつもながら凄いです
Dwayne Dopsie & the Zydeco Hellraisers Up in Flames 
常のドゥエインだとごつい音圧でかつ破壊力満点のヴォルテージで
迫るところが、今回は耳に優しい落ち着いたニュアンスの音で届くのが
特徴。とはいえ曲そのものはいつも同様ターボ付きでかっ飛んでいく由、
その点スタイルは絶対に変わらない、変えない人なんですね。例えば
#3.Better Go Get It なんか、今からそれをゲットしに行くぜ!って感じの
ダッシュぶりがまさにダッシュ to 奪取のノリ。何やらダチ?に怒ってる
感じのまくしたて、#6.Don't Listenに至っては聴いているだけでも舌を噛み
そうなくらい速い。ラブボードのアレックス、よく腕がつらないなと感心し
つつ、ドゥエインのは毎回DVDで観たいなと思わせてくれます。
2009 USA Sound of New Orleans
集まった人たちの顔ぶれの何と凄いこと、この人はこれからも追いたいです!
Miss Sophie Lee Tallulah Moon
既知の音ではリンジー・ザオルスキーに近いタイプの全編オールド
タイムなヴォーカル・アルバムで、リンジーとも横つながりのミュージ
シャンも居ます。中でもCharlie Fardella のトランペットと、あとBruce
Brakcmanのクラリネットは出色、特にチャーリーはLinnzi Zaorski
を始めSeva BennetDon Vappie等の作品に参加している奏者で、
#2.Swing Brother Swing でのフランジャーペットにしてもセンスが
抜群!あと#10.I Gatta Right to Sing the Blues紅蓮デイヴィッ
の馬力のあるそれでいて何処かメロウなトローンボーンが聴け
るのも嬉しい!要素です。
2009 USA Independent
5月 絶対の要注目、ジャズファンク路線のブラスロック・アンサンブルがとってもシャープ!
Afroskull To Obscurity and Beyond
のっけから強烈な個性を発揮するジャズ・ファンク集団で、スタイルはジャズなのに
スピリットにロックを私は感じます。この部分が大変微妙で、人によっては逆にロック
っぽいジャズ、というかも知れません。いずれにしても彼らがただ者でないことはゲス
トにロニー・キューバが名を連ねていることでも判ります。名だたる実力派の老兵が
そう簡単にインディーズ系の作品に客演することはないだろうと勝手に想像、そこには
激しく古参兵をして燃えさせた要因があるはず。ロニー・キューバと言えば60年代当時
のメイナード・ファーガソン楽団を皮切りに主にNYで活躍、最近ではコーネル・デュプリ
ーの来日にテナーサックスで同行しましたが、確かそのあとにはスティーヴ・ガッドを
引き連れ本職のバリトンサックスで日本公演を行いました。それはさておき最初は
キューバのゲスト参加に興味が行ったものの、実は聴けば聴くほど本体のバンド
自身が強烈な魅力を発散していることに気がつきました。例えば#5.Dance of the
Wild Koba
での起伏のある各員のソロ回しも実にクールなことこの上なし。#11.
Escape From Romeの妖しい展開にも惚れるし、これはやはり絶対の要注目
バンド!特に#5.の中間部で一瞬リズム隊だけになってまた諸楽器群が戻っ
てくる辺り、絵に描きたいくらいクールでカッコいいです。若い人でもベテラン
でも等しく病みつきになるだろうすさまじい訴求力をもったバンド。
2009 USA Skull Sound Music
自然体で歌って凄い盤、何度も全身に身震いが走ります
リリース直前2010年1月に亡くなってしまったためこれが遺作となりました

Bobby Charles Timeless
今作ではサニーが全面参加の上、さらにはドクター・ジョンがボビーと共同
プロデュースしているのに注目。おっ!という気持ちが先に走りますが、仕上
がりは至ってボビー色が全編を包みます。サニーのゴキゲンなギター・ソロ
は別としてここではドクター・ジョン自身の色はかなり抑制したなと感じます。
一方でこの組み合わせが生んだシナジー効果は抜群に発揮されていて、ボビ
ーのファンはもとより全アメリカーナ系のファンに対して弩級の訴求力を持つ
作品になった感があります。せめても仕上がりを満喫してからの他界だった
であろうことをファンとして慰めに感じつつ、誰もがずっと人生を共に歩みた
かったはずの人を亡くしたこの悲しみを埋めることが出来ないのでは
と想像しています。晩年は引きこもりがちだったとのこと、ブッシュ政権
以降のアメリカが如何に病んでいるかを痛切に実感します。そしてその
見えない支配者たちのねじ曲がった力は既に地球の半分以上を汚して
いるのかも知れません。おっと話が脱線、とにかくこれ以上の言葉は不要、
#2.Where Did All The Love Go でのウッドストック世代のノリと、もろ
テックスメックスに走っている#8.Old Mexico始め全曲が素晴らしいです。
2010 USA Rice 'n' Gravy Records 517
6月 真夏の海岸に吹き寄せる砂嵐とその潮を含んだ強い風の感覚、これはハマリます
Jack Brass Band Fourth Movement
今回真っ先に感じたのが、バンドのイメージが、というかスーザフォンがまるで
今までと違う…と思ったら今作から別人になっていました。肝の部分で人が変
わると全体の印象がガラッと変わることの典型です。でもその変化が、いわゆる
仕上がりの優劣の変化ではなく、ひたすら色が変わる方向での変化になってい
るため、今回は全く新しいバンドを聴くような耳になります。その象徴が#3. Panama
Jack
で、以前の低重心ブラスから一気に米軍ご用達のストライカー装甲車風の
軽い足回りに変化しています。さらには #5.JBB Secondline ではあたかもサンド
ベージュ一色の砂浜をダンスしながら行軍する真夏の米軍機甲師団の図。
全体の雰囲気も含めて実にユニークなバンド、文句なしの実力派です。
2009 USA Independent
ブルース・マスターズ・フューチャリング・アル・カーソン
最近ちょっと珍しい、四人全員が黒人のソウル/ファンク系のブルースバンド
the Blues Masters feat.Big Al Carson 3 Phat Catz and 1 Skinny Dogg
ニューオリンズ・ファンにはお馴染みのレーベル騾馬奪取(Rabadash)から登場した
ブルース度満点の新しいプチ・ファンクソウル・ユニット。ユニットといってもフロントの
シンガーが事実上リーダー格のバンド状態で、作品の華としても聞こえるピアノはレ
ーベル・オーナーでプロデューサーでもあるJohn Autinその人です。個々の曲、一曲
一曲は実に多彩かつ多面的な顔を見せる中、個人的には #6.Don't Look Any Further
のソウルフルさにうっとりします。さらにはシンプルだけどそこに上手く個性を落としこん
だ気がする#13.32-20 Bluesも好物に。ファンキー・タッチのホーンが効いている#9.
はクラブギグで聴いたらマグナム級の直撃弾になりそうな曲。当たり前のようにこう
いった作品を送り出すRabadashはやっぱりマニア度で天下一だと感じる次第です。
2010 USA Rabadash RAB-035
7月 ニューオリンズの本格派ジャグ・ジャズ楽団(=ジャグ風味の個性派古典ジャズ)
いわば特製ブレンド・ウィスキーをカリビアン・ソーダでハイボールにした感じ

Matt Perrine & Sunflower City Bayou Road Suite
日本人感覚でこれを言えばさしずめ 尾瀬木道〜湿原組曲 夏編てな感じ
でしょうか。山小屋に一泊した翌朝の、まだ陽が昇ったばかりの時間帯に
歩く初夏の尾瀬高原の何と晴れやかで爽やかなことか。もとい、中間部、
スーザフォンのソロに続くフィドルがやけにクールな#2.Le Richelieu や、その
軽快さとは対極にある#7.In the Weedsでのメランコリックさはまた格別の味わい。
あと、 メキシコ湾岸に吹くカリブの風というかちょっぴりカリフォルニアっぽい気も
する#9.I'm Not CholoはCholoの意味は不明でもなんか可愛い曲であります。
一方、ラス前で登場するシリアスなジャズ・チューンのこの渋さは本物。
マットはカリフォルニア出身ということで、道理で音に出ていると納得です。
2010 USA Threadhead Records
ガードナー以外、全とっかえメンバーによる新たなる旅立ちはドブロとハーモニカが大活躍
Jake Leg Stompers Hill Country Hoodoo 
メンバー一新のストンパーズのこの作品を聴いた瞬間、日本にも昔あったぞ
こういうバンド、ということで私も過去に一度郡山時代にライヴを観たたま
彷彿としました。当時、市の活動で音楽的な新しいことをやろうという職員の
方の依頼を受けて招聘した次第で、結果は予想通り大変に評判の良いアット・
ホームなコンサートになりました。もとい、#1.Beale Street Holiday のように何
でも楽器にする精神と土臭い香りがするアンサンブルは前作同様ストンパー
ズ精神の源と見ました。一方、土風呂(ドブロ)使用の直球ブルースはヒルビリ
ー・スピリットがぷんぷん、#13.Hard Time Killin' Floor や #10.99Year Blues
はその典型です。あと#5.Linin' Trackはとてもプリミティヴなエネルギーが
充満していて何だか自分も一種音楽原始人になった気分がしてきます。
2010 USA  Hoo-Doo Records
8月 フォーキーというか、サザン系SSW路線をひた走る極上ヴォーカル作品
Susan Cowsill Band Light House
当店的にはPaul Sanchez作品への客演でスーザンにシビレまくった
という反響が印象的なスーザン・カウシルですが、ずっと以前から彼女
のファンだったというお客様からも熱烈なメッセージを頂いています。今作
では実に淡々とシンプルに歌う彼女の姿が多々。まるでポール・サンチェス
のフォーキーな作品群と対を成す感じか。ハードなガールズロックのイメージ
は今回は希薄。#4.You and Me Baby や#10.Galveston 辺りが個人的なお気
に入りですが、曲調的にはよりポップな#5.River of Loveなんてのもあります。
これなんかは昔よく聞いたジャクソン・ブラウンにも似たサウンドです。って、
本人が #2.Avenue of the Indians にデュエットで参加していますけど。
2010 USA Threadhead Records
ここから始まるトロイの新たな旅立ち、果たして目指すは自身の目的地なのか、あるいは…
Trombone Shorty Backatown
遂に今作からメジャー移籍を果たしたトロイ。実に見事なもので作品的完成
度も前作までとはほんとに別天地。レニー・クラヴィッツの名がバッキングVo
やギターソロでクレジットされている他、アラン・トゥーサンも一曲で参加。幅だ
けでなく厚みも増した手応えはしかし、また同時に完璧なるオーバー・プロデ
ュースの快感?も味わうことに。恐らくメジャー盤しか聴かない音楽ファンには
これは恐ろしくクールでカッコいいニューオリンズ・サウンドに聞こえ、古くから
のトロイのファンはその激変ぶりにしばしとまどい、しかしやはりここは素直に
祝福に走るという、そんな構図を私はイメージしました。いつかはこういう日が
来ると感じていいましたが、果たして兄ジェームスとは益々音楽観で距離
が開きそうなそんな展開でもあります。だから音楽は面白い!のですが。
試聴は#1.Hurricane Season、#4.Something Beautiful、#6.Right to 
Complain
をどうぞ。まさにここからトロイの新しい旅の始まりです。
2010 USA Verve B0014194
9月 ダディー・オー版のブルース・ワールド周遊の旅って感じがナイスです
Big Daddy 'O' Used Blues
次のアルバムはブルースで攻めた方がいいんじゃないか…そんなことをプロ
デューサーのジョン・オーティン氏がつぶやいたとき、自分はトータル的なブル
ースを演るためにミクスド・エモーション状態になったという内容のライナーを
読んだとき、この作品が実にディープな作りになっていることの動機を理解した
気がしました。スタイル的にもアーバンなブルース#4.Need Your Love So Bad
いつになくギタリストとしてブルース・ギターを弾く #8.Poor Boy、ファンキー・オ
ルガンが効いたスインギーな#6.It's G Babe とバリエーションも多彩。そんな
中、個人的にはいつものスタイルの#5.Something Special や Rockin' Jakeの
ハーモニカが聴ける#11.All Your Stories が特にお気に入りになっています。
多分弾き語りスタイルで歌うときの彼こそが最も彼らしい気がするからかも。
2010 USA Rabadash RAB-033
オトナ・テイストに変身したアマンダの、これは本格派宣言第一弾と言えるかも知れません
Amanda Shaw Good Southern Girl
3年前のこと、アマンダのビデオクリップを収録したラウンダーのコレクターズ盤
「Home Again〜」をお買い求め下さったお客様から熱烈な感謝のお電話を頂き
ました。実際にも激しくキューティーで死ぬほど可愛いアマンダがそこに居た!
ということで、一種宝物を共有した同志って感じの連帯感でしょうか。ルイジアナ
音楽の素朴な楽しみと同時に、その後の活躍がとても楽しみな女の子がいるっ
てことの期待感でも胸が膨らむ瞬間です。軽快かつ痛快なケイジャン・ロックか
らオーセンティックなケイジャン・ミュージックまで隙のない音作りはもうアイドル
の時代が終わったことを意識している感じ。シンガーとしても安定感が増し
歌いこなしが難しい曲もバッチリ。試聴は従来路線の#9.the Meek Maids Reel
と#12.Git Fiddler、あとはロッカバラード系の #8.Sweet Honey をどうぞ。
2010 USA Poorman Mayfield
10月 ハッピーなほのぼの感とスリリングな疾走感がセットで聴く人を包むナイスなアルバム
Russell Batiste and Friends Follow Your Dreams

自己が追求する音楽の聖地としてニューオリンズを目ざし定住する
アーティストが多い中、このバティストJrは生粋のN.O.ネイティヴの一人。
彼の活動自体がニューオリンズ・サウンドの歴史を刻んでいるといっても
過言ではないキャリアの持ち主で、そんな若き巨人の作品に今回日本の
ミュージシャンが二人も参加して、そして極上の音を紡いでいることに感激
しないではいられません。ギターの活躍が目覚ましく#4.Lelah Nyla & DJ
のファンキー・テイストと#5.Tasha's Schools Bus Rocks で.のハードコア・
フュージョンぶりは特筆。一方で#1.Get Your Downに象徴される牧歌的
な味わいが同居しているのもこれまた今作品の特徴です。
2010 USA Ruff Pup Records
1984年当時のデビュー作をデジパック仕様で復活した作品
Dirty Dozen Brass Band My Feet Can't Fail Me Now
導入時、〜〜2006年盤で感じた明快なジャムバンド化サウンドから
また一気にバック・トゥ・ザ・ルーツした音作り。ここにはギターはおろ
か鍵盤も無しという、まさに打楽器と管楽器だけの世界です 〜〜と
書いてしまったこの作品、実はこれこそが彼らのデビュー作だとあと
で知りました。お客様からの一報を受けてLMFのサイトも確認、まさに
赤面の至りですが、しかしこの音を聴いて原点回帰していると感じた
耳は間違っていなかったということです(笑)。これがデビュー作だっ
たんだと改めてその事実を噛みしめて聴くと如何に彼らが先端を行っ
ていたかが判ります。モンク・チューンの#5.BlueMonkやエリントン・
チューンの#6.Caravanがユニークな展開を見せる点は特筆に値し、
#5.はもう一ひねり欲しい気がするものの#6.は大成功と感じます。続く#7.St.James Infirmary
は既にこの時点でDDBBの個性が完全燃焼していることを思い知ります。曲自体が大好きなの
で余計嬉しいトラックになりました。その#7.後半でのフランジャーはグレゴリーでしょうか、
このフィーリング凄くいい感じです。他も全曲がこの水準!です。
2009 USA Independent
11月 メイシオ系ファンクからR&B、ブラコン・ソングにフュージョンまでと、幅広いスタンスが実に意欲的な作品
Roderick Paulin & The Big Easy Groovers We Do What We Do
1999盤のポーリンで大感激し、Hot8 Brass Band での客演もナイスだったポーリンの、
少なくとも当店が把握している範囲ではこれが10余年ぶりの新譜です。本作でポーリン
が共演しているBEG(Big Easy Groovers)は、本格翻訳6のデフォルト翻訳のままで〜
ニューオリンズの文化と音楽を守っていて、促進しているニューオリンズ地域およびその
まわりで、BEGは最も素晴らしいミュージシャンの協力的なグループです。 〜 ということ
になりますが、もちろんその組織のセル(細胞)とも言える一人一人は普段個々に活躍
している人たち。ここにも居るピアノのフレドリック・サンダースは今後益々活躍しそうで
特に注目しています。#4.Blow Roe Blow のポーリンのアルトに、70年代から延々と繋が
っているフュージョン・ジャズの成分を感じてこれが特にお気に入りになりました。
その意味では続く#5.It's All About Youも全く同じ、もしこの路線でポーリンと
ドナルド・ハリソンがダブル・アルトで競演したらどんなかななんて想像します。
2010 USA Independent
師弟にも見えるユニークな二人の世代を超えたフォーキーなデュオ作品
プロデューサーがアンダース・オズボーンだという点にも注目しました

Wilson & Moore Side by Side 
チップはその長い活動履歴においてジャズ・ギタリストとしての顔とポップ・アーティ
ストとしての顔を持つだけでなく、R&Bシーンから究極はカントリー・ブルースの世界
までをも股にかけてきた人。あらゆる音楽シーンに足跡を残してきたその超多面的
な活動は、やはり一人多国籍軍的な面を持つジェシー・ムーアとまさに打てば響くと
いった共感を互いに覚えた結果の共演ではないかと察します。実際ここで繰り広げ
られるデュオ演奏+歌の数々はもうずっと長いことコンビを組んできた同士のように
ベスト・マッチングしています。恐らく今作のために書き下ろされたのだろう二人の
共作#3.Slip Away では滑らかに滑り出すギターのあと軽やかに絡む控えめなパー
カッション、フォーク・ミュージックが最もフォークっぽかった時代の音を今に再現。
ムーアのオリジナル#5.Baton Rouge Baby ではピッチ高めでお茶目に被るウィ
ルソンのコーラスとか、たった二人でも充分なことが出来ることの証明です。
2010 USA Threadhead Records
12月 これは2003年頃の進行形主流ザディコの音、今後もこれが主流になるのか興味津々です
Big J and the Zydeco Dog Pound Big Dog Status
Big J という名に最初は新人かと思ってしまったのですが、聴けば聴くほど
この声は知ってるゾということで、よく調べてみたらやはり前作までJJと名乗
っていたJerry Gallowでした。名前を変えた次の作品にはブックレットの何処
かに一言欲しいですが、ファンなら周知のことっていう感じのスタンスもまた
クールかも知れません。05年盤が銀河系デビューの宇宙ザディコ、07年盤は
地球に戻ってブラコン・ザディコという流れだった訳ですが、本作ではナチュラ
ルな第三世代ザディコ〜つまりはクリスやショーンにカーリー達がやってきた
2003年頃の音に最も近いです。#4.I Don't Want to Move On の柔らかさと
#5.On My Wayの軽やかさは何かが吹っ切れている感。一作ごとにスタイル
やフィーリングが変化する多くのザディコ・ボーイ達、彼らはこのあと何処へ
行くのか。進行形音楽は進化と共にあるという面を感じる瞬間でもあります。
2010 USA Hit It Big Records
同じ路線でいつも新鮮なイメージを残すケイティとマイクの二人、爽やかなのが特徴です
Truckstop Honeymoon Homemaid Haircut

最近は日本でも定着気味の家庭内のヘアサロン、かくいう私も現在のよう
にバリカンで坊主頭になる以前も10年くらい髪は自分もしくは家内のカット
で済ませていました。但し逆は無しでもし私がカットしてやろうかと言ったら
ヤツは絶対逃げ出すと思いますけど(笑)。それはともかく初導入した05年盤
以来ずっとニューオリンズ産のカントリー・サウンドに聞こえてしまう彼ら、
今回もバンジョーやマンドリンにフィドルが絡む瞬間、一瞬で脳内ではニュ
ーオリンズ・サウンドを聴くモードに自動変換する自分がいます。何故??
今回はそこに若干のスワンプ成分も#9.Bargain Hunting も加わっていま
す。#5.Childhood Memories や #7.Widowといったブルーグラス・ルーツの
歌が凄く似合うことも改めて。堅実な手応えに一層の爽やか感が大です。
2010 USA  Independent