デヴィッド・ファットヘッド・ニューマン(David "Fathead" Newman)
1933年テキサスはダラスの生まれ。ジャズ畑のサキソフォーン奏者でありながら、1950年代初期にはロウエル・フルソンやT・ボーン・ウォーカー達と好んで仕事をし、その後は長らくレイ・チャールスとも組んでいました。R&Bのフィーリングとハードバップ寄りのアプローチがミックスしたスタンスは、いわゆるメインストリームの流れとも少し異なり、ジャズ界とブルース界の双方に熱心なファンがいます。ファットヘッドの吹くハードバップは単なる懐古趣味に終わらないエネルギッシュなパフォーマンスが真骨頂で、思わずこちらも身を乗り出してしまいます。ジョン・ヒックスに捧げられた最新作"Life"では、まるでブランデー・グラスを片手に、常にジャズと共にあった自らの半生を振り返るかのようなそんな熟成と達成感に満ちた芳醇なジャズが展開されています。  〜〜と書いたのが2007年某月のこと。そのファットヘッドも2009年1月20日に他界、今頃はきっとあっちの世界でジョン・ヒックスと久しぶりのジャムにいそしんでいるかも知れません。ほんとに沢山の素晴らしい感動を私たちに残してくれました。

appleJam特選 Jazz

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以下のコメントはすべてファットヘッドが存命中に書いたものをそのままに掲載しています。

回顧録的タッチの作品で、まさに熟成と芳醇という言葉が似合う上品な仕上がりが印象的
David "Fathead" Newman Life CD \1,970tax in
ファットヘッドがバーンスタインのギターと共演するのは少なくとも録音された
作品ではこれが最初ではないかと思うのですが、ラスト・トラック #9.Naimaで
聴けるように、バーンスタインのギターで幕を開けるモード・チューン等ではぐ
っと思索的な語り口を見せるファットヘッドに遭遇します。またバカラック作の
#3.Alfieで見せるいつもの顔と同時に、#5.Old Folksで見せるパーカー・ムード
満点のアルトでのパフォーマンス等今回は一曲毎にはっきりと方向性を持た
せたアプローチを心がけたように感じます。タイトルにも象徴されていますが、
これは彼なりの一種の回顧録として記録に残した作品なのかも知れません。

2007 HighNote HCD-7166
★★★★★
(収納棚CD10)

David "Fathead" Newman - tennor,alt sax & flute
Steve Nelson - vibes
David Leonhardt - piano
Peter Bernstain - guitar
John Menegon - bass
Yoron Israel - drums

腰のあるサキソフォーンこそ王者の貫禄、21世紀ハードバップの決定盤!
David "Fathead" Newman The Gift CD \1,970tax in
またまたジョン・ヒックス(p)とのコンビで、今度はかなりハードバップ色の
強いアルバムを送り出してきました。半分がファットヘッドのオリジナル
ですがどれも気合いが入っていて一発で参ります。豪快かつ速度の速
い曲でもリリカルな曲でも、共通しているのはあくまで硬派なトーンをして
いる点。共演のブライアン・キャロットのヴィブラフォンが薬味的に効いて
いて全体に潤いを与えています。さらにはバスター・ウィリアムスのベー
スががっちりボトムをキープ、まさに鉄壁の布陣といえます。フルートもの
もファンキーでばっちり!!可能な限り爆音で聴くと快感倍増です。

2003 USA HighNote HCD-7104
★★★★
(収納棚CD10)

John Hicks : piano
Bryan Carrott : vibes
Buster Williams : bass
Winard Harper : drums

ウォルトンのピアノとのコンビネーションが最高に気持ちよい一枚
David "Fathead" Newman Davey Blue CD \1,970tax in
ファットヘッドの新譜!と聞いただけでゾクゾクする方は決して少数派では
ないと思うのですが、その期待を決して裏切らない快作です。シダー・ウォ
ルトン(p)とブライアン・キャロット(vib)の絡みも絶妙で、これこそまさにグッド
ミュージックを知り尽くした大人のためのジャズ。極上のグルーヴと彼一流
の透明度の高いブルース・フィーリングは貴方を至福の境地に誘うことをお
約束します。数曲でflとa.saxも吹いていますがこれがアルバム全体を立体
的なものにしています。特にここでのシダー・ウォルトンの好サポートはアル
バムのグレードを非常に高いものにしました。腰のある粒立ちの際立ったピ
アノがファットヘッドのマイルドなテナーに抜群の相性を発揮しています。

2002 USA HighNote HCD-7086
★★★★
(収納棚CD10)


ゲストのファットヘッド・ニューマン、トレーンかと思うほど豪快で奔放な瞬間も有り
Tilden Webb Trio Cellar Grrove CD (Out of Stock)
知的な風貌をしたカナダの若者と若いオジサマの三人集、このトリオが実に
ゴキゲンなハードバップを演じるときゲストのファットヘッド・ニューマンのヴォ
ルテージも一瞬でMAXに達したものと思われます。ここで聴けるファットヘッド
のパフォーマンスは時に非常に熱いうねりをともない別世界へ突入する瞬間
もあります。チルデンのピアノが例え曲がハードバップ・チューンでも自分のソ
ロパートではがんがんモード奏法にチェンジするので自然とニューマンもトレ
ーンに変身したかのようなハイテンションな姿に変身します。その典型が#2、
冒頭ロリンズ風のカリビアンな曲調から中盤一気にモーダルな熱血ジャズに
変化していきます。とにかく全曲が熱くてスリリングで最高のジャズ。

2005 Canada Cellar Live CL121204 (2004年12月 カナダのジャズカフェ=レストラン ケラーで収録)
★★★★★

Tilden Webb - piano
Jodi Proznick - bass
Jesse Cahill - drums

special guest - David "Fathead" Newman - tennor sax,alto sax,flute

半世紀を経て今もなお 〜 甦る50年代ハードバップ・サウンドに感極まれり!
David "Fathead" Newman Song For The Newman CD (Out of Stock)
ハードバップの全盛期を走り抜けてきた大ベテランが今また本気で放った50年代サウンド。
ファットヘッド70才、ジミー・コブ74才、カーティス・フラー69才、これを聴いて一体誰が彼らの
年齢を想像出来るでしょうか。三者に挟まれると62才のヒックスがまるで青年に思えてしまい
ますけど、実際ここにあるジャズは彼らの尽きることのない若さとエネルギーを感じます。円熟
した分深みが増してその音には光沢すら感じます。バラードの#5.Passing Through などはパ
ーカーのダイアル・セッションに匹敵する領域、テナーとアルトという違いはあるにせよサキソ
フォーン奏者としての頂点に位置している感じ。ファットヘッドの歌心はもとより、コブの活き活
きしたドラムワーク、ヒックスの泣けるサイドワーク、全てが素晴らし過ぎて鳥肌が浮きます。

2004 USA HighNote HCD-7120
★★★★★

David "Fathead" Newman - ts,(flute on 4)
Curtis Fuller - tb
John Hicks - p
John Menegon - b
Jimmy Cobb - ds

紫煙の漂う地下室に似合う音、ハードかつスリリングです
David "Fathead" Newman Chillin' CD (Out of Stock)
この乾いたホーンのサウンド、ぐっとくるこのドライ感は70年代頃、穴蔵のような
ジャズ喫茶の地下で聴いたアルテック・ホーンスピーカーの音だ。何よりもそれ
が最初のインパクトとなって襲ってきました。共演者はピアノにジョン・ヒックス!
ヴァイブにブライアン・キャロット。この組み合わせは実に硬派なストレート・アヘ
ッドなジャズとしてファットヘッドをフロントに立たせました。しかし全体を包むモー
ダルな雰囲気の中、突如として刻まれるファンクビート#3The Whole Tzimesは
まさにジャック・ディジョネット+ソニー・クラークかと思わせような展開で仰け反り
ました。久々に爆音で聴きたいジャズ!ジャズが根元的に持っているエネルギ
ーを見事に発散してます。特にウイナード・ハーパーのドラミングは出色です。

1999 USA High Note HCD-7036
★★★★